筆者は、タイヤワックスをあまり使用したことがございません。それは、タイヤに与える影響も考慮すると使用しない方が良いかもしれないと考えていたからです。
ただタイヤワックスにも色々な種類が出てきており、長らく青空駐車をしているためにタイヤも大分汚れたり、茶褐色の色合いになったことからタイヤワックスを使用してみることにしました。
また現在使用しているタイヤも来シーズンには交換となりそうですので、ちょうど良い機会と思い施工してみることにしました。
ここでは、タイヤワックスの施工方法や効果、そしてタイヤワックスによる一般的なタイヤへの影響などもお話ししてみたいと思います。
今回購入したタイヤワックス(水性)
引用:筆者撮影作業
筆者の豪雪地帯にチェーン展開しているホームセンターで217円(税込み)で購入しました。タイヤワックスには、大きく分けて油性と水性があるのですが、以前から水性をチョイスしていたので今回も水性をチョイスしています。
油性と水性のメリットやデメリットは、後述させていただきますが、それぞれに違いや特徴があると思います。一般的なタイヤワックスの販売価格は、数百円から千円程度のものが多いと思います。
筆者は、以前高価な水性タイプを使用してみたこともありした。もちろん効果の持続などは長いと感じるのですが費用対効果で安いのでも良いのかなと感じています。
タイヤワックスの水性と油性の違いなど
引用:筆者撮影画像
①油性タイプのタイヤワックス
メリット
文字通り油性とは、石油系溶剤にシリコンが融解しているタイプのワックスです。もともとタイヤは、ゴム製品です。そして若干ずつタイヤ成分(油など)が溶け出しています。
こういった状況から、油性ワックスはタイヤとの付着相性がよく耐久性があるといわれています。ということは、タイヤワックスを施工したら比較的長期間維持されるといってよいと考えます。
また水性ワックスよりも比較的安価で購入できるというメリットあります(最近では、水性と油性で大きな価格差はなくなってきてもいますが)。
デメリット
石油系溶剤が、性質上ゴム素材に浸透しやすく、ゴムの組織を破壊してしまう一面があります。またタイヤに一番大敵な紫外線を吸着させる性質が大きいといわれています(最近の油性タイプには、紫外線吸収剤の配合が行われている商品もあります)。
組織が破壊されるということは、タイヤのヒビ割れなどが発生するケースが多いです。
油性タイヤワックスを常用していたタイヤ
←外側はワックスの影響でひび割れが酷い
→内側はほとんどひび割れがないって事らしいけどどうだろ🤔 pic.twitter.com/aSU6EjGSrL
— 柳生蒼 (@yagyuusou) June 15, 2018
②水性タイプのタイヤワックス
メリット
水成分にシリコンを乳化分散(水分とシリコンは分離性質のため、シリコンを微粒子化させた状態)させて配合したワックスです。
シリコンは、石油系溶剤と違いゴム組織を破壊する性質が少ないため、油性ワックスに比べて、タイヤを劣化させる危険性が少なくなります。
デメリット
水性という性質から、雨などの水に当たると落ちやすい性質であることが挙げられます。製造工程で界面活性剤を使用するため、油性ほどではないですがタイヤへの影響も考慮しないとならないでしょう。
また油性ワックスに比べ、価格が上がってしまうというデメリット(筆者購入の水性の価格からしてもそんなに高額ではないものもあります)も生じます。
タイヤに悪影響を全く及ぼさないというタイヤワックスは、なかなか少ないと考えます。ただタイヤ自体は、経年劣化で日々劣化していくものでもあります。
タイヤワックスの施工は、タイヤの状態と上手に付き合いながら施工するのが良いと考えます。
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タイヤへの施工手順
引用:筆者撮影画像
基本的に洗車をした時に施工するのが一番手っ取り早いのではないでしょうか。また水性ワックスを使用するならば、タイヤの水分が多少残っていても問題なく施工できると考えます。
筆者の簡単な施工手順(洗車は、曇りの日に行うのが良いでしょう)
- 洗車を行う(ホイールやタイヤも一緒にきれいに洗っておく)
- 洗車後、タイヤワックスを施工する
- 濡れたボディーをふき取る
- 車のボディーにワックスがけをする
- ふき取り作業をする
- タイヤワックスが汚れを落とし、ワックス効果が確認できる(足りない部分を再度施工)
完了。
洗車のふき取り前に行うか、ふき取り後にタイヤワックスを施工を行うかは、車のサイズで決めるとよいでしょう。小さい車は、ふき取りが早いので前に、大きい車は後が良いでしょう。
筆者の知り合いのタイヤ屋さんに聞いたのですが、タイヤが茶色くなるのは、タイヤに含まれている老化防止剤がにじみだしていることが多いとのことです。これは、タイヤを守るために劣化防止剤が働いているためとのことです。
基本的には、水洗いをすることが一番といわれているのですが、筆者の場合は洗っても茶色が変わらない状況でした。
引用:筆者撮影画像
今回筆者は、簡単「スタンド洗車」で洗車したので、ほとんどふき取り作業がない状態で済みました。タイヤワックスをまず施工し、ボディーワックスがけを行いました。
引用:筆者撮影画像
ボディーのワックス作業が終了したくらいの時間で、タイヤワックスの泡で汚れが落ちワックス効果も出てきました。水性の良いところは、ほどほどにワックス効果がタイヤに施される点です。油性の場合は、もっとギラギラした印象です。
まとめ
お安い価格でタイヤを綺麗に、気持ちもスッキリ!をまとめると
- タイヤワックスには、水性と油性の二種類があります。それぞれにメリット・デメリットも存在します。
- タイヤの状況によって、水性と油性を使い分けるのも大事でしょう。
- 最近では、水性タイプでも比較的安価になっているので、試してみる価値はあります。
筆者は、久しぶりにタイヤワックスを使用してみました。車の洗車時に施工することでほとんど負担感はないと考えます。
またスプレータイプと泡のタイプがあったりしますので、お気になった方は、ホームセンターやカー量販店に見に行ってはいかがでしょうか。