車は、エンジンで動いているものがほとんどです。現在では、ハイブリッドカー、FCV、電気自動車など色々な方式の車が増えていますが、まだまだエンジン車も多く走っています。このエンジンは、空気、燃料、火花という基本3要素で働いています。
ここでは、エアクリーナーってどんな役割をしているのか、エアクリーナーを交換する必要性やチューニングアップすることでどのような効果が得られるのかなどを説明していきます。
エアクリーナーの役割とは?
引用:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-4051717/
エンジンは、空気(酸素)と燃料(ガソリンや軽油など)、火花で働いてます。エアクリーナーは、空気の部分に関するパーツになります。エンジンに送り込まれる空気は、何でも良いと言うわけではございません。
エンジンが正常に稼働するためには、空気中に含まれている埃や砂塵、そして排気ガスなどの異物などがない状態でないとなりません。
もしそのままの空気をエンジンに送り込んでしまうと、エンジン内部に埃や砂塵などが一緒に送り込まれて、エンジンが傷つき最終的には破損してしまうことになるからです。
早期にエンジン破損を起こさないようにするために、エアクリーナーが装着されているということです。またエアクリーナー自体が汚れたりすることで適正な空気の量が確保されず、エンジンの調子が悪くならないように、定期的に清掃や交換をすることも大事でもあります。
エアクリーナーの役割とは
綺麗な空気をエンジン内部に送り込み、効率的に燃焼させるために装備されているフィルターが、エアクリーナーです。
上画像では、数十年前に採用されていたキャブレター仕様の車に搭載されているエアクリーナーになります。一般的に純正キャブレターの構造から、エアクリーナーケースは丸いものが多く、ケースの中に丸いエアクリーナーが装着されています。
キャブレター車のエアクリーナーチューニングアップ
引用:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3-%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AD-%E5%8F%A4%E3%81%84%E8%87%AA%E5%8B%95-2417315/
キャブレター車の場合、エアクリーナー単体をチューニングするという考えだけでなく、キャブレター自体を交換してチューニングアップするという考えが広く浸透していました。
これは、エンジンボアアップなどによって、必要な燃料や空気をキャブレターを交換することで、より効率よく送り込める(パワーアップ)というチューニングアップ方法から生まれました。
当時は、ウェイバー、ソレックス、ケイヒン、ミクニ、OERなど多くのキャブレターメーカーが存在していました。
このキャブレター交換に併せて、エアクリーナーもチューニングアップしていくことが一般的な作業でした。きれいな空気を効率的かつ大容量で送り込めるエアクリーナー構造となっています。
現代の車でのエアクリーナー交換方法とチューニングアップ方法
引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/3945040?title=%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88&searchId=128356295
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現代の車では、キャブレター車は非常に少なく、インジェクション仕様の車がほとんどになっています。これによって純正エアクリーナーは、キャブレター仕様から大きく形を変えています。
インジェクションになったことで、エアクリーナーボックスからエンジンまでの間に、エアフロなどのセンサー類も多く取り付けられていることから、エンジンより離れた場所にエアクリーナボックスが設置されている車種も多いです。
純正では、エアクリーナボックスの中に四角い形状のエアクリーナーが採用されていることが多いでしょう。
またインジェクション車の場合では、自動的に空気の量に対して燃料量が計算されてエンジンに送り込まれる構造から、エアクリーナーを変えることで効率や空気量を高めることも可能になりました(ほとんどの車種が大きなパワーアップにはなりませんが)。
純正形状エアクリーナーのチューニングアップ
純正エアクリーナーは、車種別に設定された高効率な社外エアクリーナーに交換することが可能です。こちらは、特別な加工や取り付け方法をすることなくポンつけでチューニングアップすることが出来るアイテムです。
またエアクリーナー自体の効率をさらに高めるために、純正の上カバー(黒い)をメッシュ素材などに交換するパーツの設定がされているものもあります(スポーツカーなどで)。
極端に大きなパワーアップにはなりませんが、空気流入効率アップや若干吸い込み音が聞こえたりするのが特徴的です。こういった純正交換エアクリーナータイプは、乾式と湿式タイプがあります。
乾式の場合は、汚れたら交換するタイプで、湿式タイプは、専用薬剤などで洗い、オイルを添付することで何度か使用することが可能です。
より効果的なチューニングアップができるキノコタイプ
引用:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=852757&word=%E7%A4%BE%E5%A4%96%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC
ターボ車などのタービン交換やインタークーラー交換を行いパワーアップした車などでは、空気の量をより効率的にする必要が出てきます。パワーアップに対して空気の量が不足しないようにするためです。
こういった車には、純正エアクリーナーを丸ごと取り払い、車種別設定されている専用社外エアクリーナーシステムに交換することが出来ます。通称では、キノコ形状や大気開放と呼ばれているエアクリーナーになります。
エンジン自体をチューニングアップしていくことで、空気の量などもより効率的に増やしたりすることが出来るシステムになります。全くチューニングされていない車には、あまり行わないチューニングアップでもあります。
このタイプのエアクリーナーを使用するようになると、むき出しタイプのエアクリーナーとなるため、エンジンの熱を吸い込まないような工夫を施したり、エアクリーナーの清掃などもこまめに行うことになります。
エアクリーナー本来の役割を持たせながら、より一層効果的な空気量を確保するためのシステムになりますので、それなりのエンジンチューニングアップを施すことで、より効果を発揮するとも言えます。
まとめ
車のエアクリーナーって?役割や種類などをご紹介!をまとめると
- エアクリーナーは、エンジンにきれいで適正な空気を送るためのフィルターです。
- 純正以外にもチューニングアップするアイテムが多くラインアップされています。
今回は、エアクリーナーの役割やチューニングアップなどについて話しました。エアクリーナーを定期的に清掃したり、交換することもエンジンの働きを維持するのに重要なことであります。またチューニングアップすることで、エンジンをパワーアップする役目も担っています。