バッテリー交換式2輪の実証実験が開始!ホンダが代表幹事に

     
   

本田技研工業株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社の4社は、日本国内における電動二輪車の普及を目的に「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム(以下、コンソーシアム)」を設立しています。

大阪府、国立大学法人 大阪大学、一般社団法人 日本自動車工業会二輪車特別委員会は、二輪EV(電動二輪車)普及のための実証実験「e(ええ)やん OSAKA」を2020年9月27日よりスタートさせました。ここでは、この実証実験の概要や目的、使用されるバイクなどのご紹介をしていきます。

実証実験の概要など

引用:https://www.honda.co.jp/BENLYe/?_ga=2.77733789.865537536.1604527086-1265616109.1604099417

引用:http://www.pref.osaka.lg.jp/energy/evbike/index.html

大阪府と包括連携協定を締結した大阪大学の学生・教職員を対象に二輪EVを有料で貸与し、大阪大学(吹田キャンパス、豊中キャンパス)及び周辺地域の提携コンビニエンスストア(ローソン)でバッテリー交換を実施し、バッテリー交換式二輪EVが、社会の移動インフラの一員として定着するための課題抽出を約1年間かけて実施することが目的です。同実証実験の結果を踏まえて、対象地域やサービスの拡大も含めて再度よりよい物に仕上げていくための検討していくとのことです。

昨今では、地球温暖化問題を解決していくために二輪のEV化が加速すると考えられますが、現段階では航続距離の延長や充電時間の短縮等が問題ともなっています。ユーザーにとっての利便性向上は、交換式バッテリーの標準化と交換システムの普及が有力な解決手段の一つであるといえます。

同プロジェクトは、大阪大学のキャンパスがある大阪府北摂地域にて、街中に多数のバッテリー交換場所を設けることで、残量の少ないバッテリーを満充電のバッテリーへ交換するシステムの確立を図ります。二輪EVによる新モビリティシステムの提案と推進を目指す試みです。

 二輪をEV化することは、蓄電池や充電システムの需要拡大を図り、CO2排出量削減や非常用電源としての活用等が期待できます。大阪府では、先進的な実証実験を行うことで、大阪に内の多数企業が立地する蓄電池関連分野の産業振興、大阪・関西万博のめざすSDGs達成に向けた社会課題解決ビジネスの創出につなげていきたいと考えているようです。

二輪車特別委員会とは、二輪4社(川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社)で構成されています。実証実験は、同委員会が設置した二輪EV普及検討会で検討され実施されることになりました。

実証実験がスタート

引用:http://www.pref.osaka.lg.jp/energy/evbike/index.html

2020.9.27  実証実験を開始しました。大阪大学構内においてバッテリー交換式二輪EVをモニターへ引渡し、安全運転講習を実施しました。

2020.10.20 日本万国博覧会記念公園内の駐車場において安全運転講習を実施しました。

現段階では、スタート地点に立ったという印象です。EVモデルを正しく使用してもらうための講習から始まり、その後実際に色々な実証実験が行われてくるのではないでしょうか。

この実証実験の問い合わせ先など

大阪府商工労働部成長産業振興室産業創造課新エネルギー産業グループ

〒559-8555 大阪市住之江区南港北1丁目14番16号 大阪府咲洲庁舎25階
電話:06-6210-9484 
FAX:06-6210-9296
電子メール:shinenesangyo@sbox.pref.osaka.lg.jp

実証実験に使用されるホンダ BENLYeってどんなバイク

 

引用:https://www.honda.co.jp/BENLYe/

BENLY eは、ビジネス利用のための使い勝手を追求した電動バイクです。動力源は、脱着可能なリチウムイオンバッテリー「Honda Mobile Power Packモ(バイルパワーパック)」を採用しています。これを2個直列接続させた96V系EVシステムです。このシステムにより、BENLY e: I/プロでは、30kgフル積載時に12°の登坂性能を有し、一充電あたりの走行距離は87kmの走行が可能になっています。

モバイルパワーパックの充電は、車体から取り外した単体のモバイルパワーパックを外部電源につないだ専用充電器に接続します。ゼロの状態から満充電まで約4時間となっています。

引用:https://www.honda.co.jp/BENLYe/

モデルの特長など

  • ブレーキは、左のレバーまたはフットブレーキ(後輪ブレーキ)を操作すると、同時に前輪にもほどよく制動力を配分してくれてバランスよいブレーキングになります。
  • シンプルで見やすいスピードメーターは、シンプルな円筒デザインです。バッテリー残量表示や後進時に点灯するリバースインジケーター、時計、サイドスタンドインジケーターなどをシンプル表示。
  • ヘッドライトは、六角形とし光源には省電力のLEDを採用。丸型ヘッドライトのBENLYとは異なる存在感を演出しています。

BENLY eの価格

基本セット〈車両本体、モバイルパワーパック2個、専用充電器2個〉737,000円(消費税込み)

プロ仕様748,000円(税込み)もラインアップ。

まとめ

バッテリー交換式2輪の実証実験が開始!ホンダが代表幹事にをまとめると

  • 大阪府とバイクメーカーが設立したコンソーシアムが、協業をして二輪EV普及に向けた取り組みを実証実験していくということです。
  • 代表幹事となったホンダは、BENLY eを提供していきます。
  • 実証実験を約1年行うことで、課題や改良点を導き出していくとのことです。

四輪だけでなく二輪でのEV化は、排出ガスや環境改善にとって重要なことであります。より二輪EVを普及させるための課題を浮き出させるために実証実験を行っていくということでしょう。今度の二輪EVの普及が楽しみですね。

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