日本国内メーカーで、旧車パーツの再販売やリフレッシュ制度が続々開始に!

日本国内メーカーで、旧車パーツの再販売やリフレッシュ制度が続々開始に!
     
   

最近各メーカーでは、自社が販売したモデルパーツの再製造・販売や車ごとリフレッシュできる制度が展開されています。各メーカーの古いモデルの中には、プレミアがついていたりヘリテージとして貴重になったりしているモデルも多く存在します。

各メーカーもこの貴重なモデルを末永くユーザーが乗れるように、一旦製造中止になったパーツを再販売することや、車全体をメーカーセンターにてリフレッシュできる取り組みが行われ始めています。じつは最近始まったメーカーから、少し前からこういった仕組みのあるメーカーで車種を増やしたりしていそうです。

ここでは、各メーカーの旧車対応のお話などをしていきます。

①マツダ

引用:https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2020/202012/201217b.html

マツダは、2代目「サバンナRX-7」(1985年から1992年まで生産)のFCモデルと3代目「RX-7」(1991年から2002年まで生産)おFDモデルにおいて、ロータリーエンジン車を得意とする整備やカスタム会社との協議を行い、今後も必要であると判断したパーツの供給再開をする決定をしました。

現在も供給が継続されているパーツは継続提供し、2代目モデルでは30点、3代目では61点分の復刻パーツを2021年2月までに販売開始することとなりました。復刻パーツは、マツダグループ販売店・部品販売会社を通じて購入できます。

引用:https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/

復刻パーツ販売の追加設定を行ったことで、「CLASSIC MAZDA」のホームページも更新されています。同ホームページは、新しいクルマはもちろんですが、古いクルマも末永くユーザーが大切にできる仕組みや社会貢献をしていくという考えから立ち上げられています。

初代「ロードスター」のレストアサービスは、従前から行われている制度です。今後RX-7に関しても復刻パーツの情報だけでなくレストアサービスも設定される可能性があります。

②日産

引用:https://global.nissannews.com/en/releases/release-860852d7040eed420ffbaebb22425a17

日産では、「NISMOヘリテージ」でR32・R33・R34の復刻パーツをすでに供給しています。これは、スカイラインを末永く乗りたいというユーザーの要望にこたえたいという想いから発動しています。

日産ヘリテージは、日産自動車、NISMO、株式会社オーテックジャパンとサプライヤーで協議し、共同で製造廃止となった純正補修部品の復刻生産することで、日産のパフォーマンスカーを少しでも長く乗り続けられるようサポートする活動です。

R32スカイラインは、すでに30年以上が経過しているモデルであります。しかしこのR32をもっと長く乗りたいというユーザーも多いです。純正欠品していることで、車検に通せないことや車を動かせないという状況になってしまうのを避けるために、必要不可欠なパーツから復刻設定されています。

この活動は、2017年から開始されています。そして着々と復刻パーツのラインアップを増やしている状況です。

引用:https://global.nissannews.com/en/releases/210315-01-e

2021年3月に、NISMOヘリテージから新たな復刻パーツの設定が発表されました。今までは、エンジンパーツ、ホース、配線、燃料ポンプなどを中心に展開されていますが、今回はボディパーツの設定が行われています。これは、R32・R33で設定されていることから、外装が経年劣化しているユーザーが多いということでしょう。

復刻パーツは、最新の技術や機械を用いて製造されることになりそうです。3Dプリンターや少量生産可能な両面ダイレス成型技術が採用され、効率アップも図られています。

③トヨタ

引用:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30976541.html?_ga=2.10256054.209935946.1617624356-39815958.1614989059

トヨタでは、GRヘリテージパーツとして旧車のパーツ再供給が開始されています。まずは70スープラと80スープラで一部のパーツ再販が開始されています。これは国内外の両方で販売されることになっています。

スープラでは、70と80で外装部品の再販設定が少し違っているのが特長です。経年劣化するパーツは、各世代で違うことが理由でしょう。このほかエンジンやパワートレインパーツの再設定が行われています。今後続々再設定されるのではないでしょうか。

引用:https://global.nissannews.com/en/releases/210315-01-e

スープラの復刻後、2000GTの復刻パーツの販売もスタートしています。337台の生産であった2000GTは、非常に貴重なモデルでもあります。トヨタは、50年以上経過しているこのモデルのパーツ供給を継続して行ってきました。その中でどうしても再販できていなかったパーツを復刻させています。

2000GTパーツリスト

④ホンダ

引用:https://www.honda.co.jp/news/2020/2200630.html?_ga=2.210591125.1298311411.1617624814-460021102.1614594772

ホンダは、初代NSXでリフレッシュプランを行っています。初代モデルをユーザーに末永く乗り続けてもらうためにホンダにてリフレッシュ作業を行う制度です。

基本リフレッシュからパワートレイン、足回り、燃料系などをプラン詳細がわかれていて、もし全部のプランを適用してリフレッシュした際には、1000万円ほどかかることになります。

ただメーカーとして責任もってリフレッシュすることから、ユーザーの安心度も高く、もともと高いNSXを末永く乗るための安心料ともいえますね。

引用:https://www.honda.co.jp/news/2020/2200630.html?_ga=2.210591125.1298311411.1617624814-460021102.1614594772

このリフレッシュプランにバイクの設定が行われました。VFR750R(RC30)は、1987年に販売されたモデルです。同モデルは、限定販売された高性能スーパースポーツモデルであります。

同バイクの愛好家たちからや販売店などの要望で、リフレッシュプランの設定が行われました。リフレッシュプランを行う場合には、熊本製作所の敷地内に設立した「モーターサイクルリフレッシュセンター」で行われます。

まとめ

日本国内メーカーで、旧車パーツの再販売やリフレッシュ制度が続々開始に!をまとめると

  • 多くのメーカーで旧車などのパーツ供給再開やリフレッシュ制度が設けられました。
  • 一台の車を長く乗り続けたいという方に向けて、その一台を守っていくメーカーの姿勢がうかがえます。

環境にやさしい車に乗るということも、エコにつながると思います。一方で燃費は良くないし、税金も上がってしまっているけど、ずっと古い車に乗り続けていくこともじつはエコなのかもしれませんね。

 

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