トラックのサイドマーカーって重要なの?トラック整備からわかる法律など!

トラックのサイドマーカーって重要なの?トラック整備からわかる法律など!
     
   

たまたま知合い宅近くで仕事があり、仕事帰りにそこに寄りました。そこでは、2トンや4トンのトラックも多く所有していて、整備場に1台の2トントラックがありました。

社長から、「勉強のためにサイドマーカー交換してみる?」と言われたので、作業してみました。ここでは、トラックのサイドマーカー交換しながら、サイドマーカーの重要性や法律などのお話をしていきます。

サイドマーカーを交換していく

引用:筆者撮影画像

社長曰く、「サイドマーカーって結構点かなくなるんだよね」とのことでした。今回交換するトラックも一か所は、不点灯していて、残りのサイドマーカーは、汚れやクスミ、内部での錆が発生している状況でした。

点灯しないサイドマーカーを最初に交換

引用:筆者撮影画像

点灯しないサイドマーカーは、すでに内部で錆が発生し、止めているボルト&ナット部もサビで形が丸くなってしまっている状況でした。そうなんです、メガネレンチも上手く効かなく、さらに回せば折れる状況となっていました。ということで、一番簡単なサンダーで切ってしまうという作業になります。

上の画像は、右が新品の台座、左は腐食しサンダーで切った残骸です。

引用:筆者撮影画像

ベースを取り換えて配線加工した時点で、点灯確認します。点灯したのでカバーを戻して、修理は終了です。

引用:筆者撮影画像

配線は、もともとの配線を利用し、水などの侵入がしないように伸縮チューブで覆っておきます。アースは、ボディアースになっているので取り付け部でアース不良しないように腐食した部分をサンダーで削って一度新しい表面にしておきます。

引用:筆者撮影画像

一個の修理が、大体30分くらいです。しっかり新しいランプになりました。

サイドマーカーには、基準や法律ってあるの?

引用:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1084898&word=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&searchId=84483219

そもそもサイドマーカーは、トラックが夜間走行している際に、周りの車にトラックが走行していることを知らせるという役目と、そのトラックがどのくらいの大きさであるかを周りの運転者に知らせるためであります。

では、サイドマーカーには、基準や規制ってあるのでしょうか?

  • 6mを超えるトラックには、サイドマーカーを取り付ける義務があります。3mごとにサイドマーカーをつけなければなりません。
  • サイドマーカーは、黄色か橙色指定です。平成18年式以前登録までは、赤色もオーケーでした。
  • 明るさは、150m離れている場所から目視できる明るさ且つ、周りの通行を妨げない明るさとなっています(300カンデラ以下)。
  • サイドマーカーは、常時点灯していなければならず、点滅等はNGになります。

トラックのサイドマーカーには、「設置場所・ランプの色・ランプの明るさ・点滅」の4つの規定があることに注意しましょう。

なお、サイドマーカー以外にファッションとして、取り付けることも可能ですが、明るすぎる場合は、警察に注意されたり、場合によっては違反切符となってしまう可能性もあるので注意しましょう。

またトラックは、夜間走行している時大きさや長さが他の車からわかりづらい状況であるといえます。周りの乗用車などもトラックの性質を理解してあげることも重要ですね。

このトラックは、年式も古く昔の規定に併せて、一番後ろは、赤色でそのほかは白になっていましたが、最近の規定に併せて全色橙色に変更することにしました。

全サイドマーカーを新品に交換完了!

引用:筆者撮影画像

左右3こずつ使用しているサイドマーカーを橙色に変更しました。新品にするだけで見栄えが良くなり、シャキッとした感じに変身しました。

車高灯も一か所点灯していないので、追加で交換!

引用:筆者撮影画像

サイドマーカーも点いて、最終チェックで各ランプを点灯試験していたら、車高灯が点いていません。こちらも交換する事にしました。

引用:筆者撮影画像

じつは、あまり高いところが得意でない筆者です。なるべく高い所まで登って、撮影したのですが、うまく撮影できずすみません。

サンダーで腐食してしまったボルトを切断します。配線が出てくるので長さに注意しながら切ってしまいます。

引用:筆者撮影画像

配線加工し、無事に車高灯の取り換えもできました。実は、フロントに二か所、リアに二か所設置されている車高灯のすべてを新品に取り換えています(ちょっと怖かったです)。

車高灯には、基準があるのでしょうか?

車高灯は、サイドマーカーと同じように周りの車に、「ここにトラックがいますよ」と知らせるためのランプであります。また大きさや高さを知らせてくれるものにもなります。

車高灯前側は、前部上側端灯と言い、後ろ側は後部上側端灯といいます。平成19年式以降から正式に規定され、前は白で、後ろが赤と規定されています。車高灯は、スモールランプと連動しなければなりません。

それ以外の色の場合は、その他の灯火類に分類されるようです。

今回は、橙色なのでその他の灯火類に当たると考えます。

まとめ

トラックのサイドマーカーって重要なの?トラック整備からわかる法律など!

  • サイドマーカーは、トラックがいることを周知させるための装置になります。
  • サイドマーカーには、法律上の基準があります。
  • 正しいサイドマーカー設置によって、事故などを未然に防げます。

ここでは、サイドマーカーを交換作業し、サイドマーカーの役目や基準などのお話をしました。正しい知識を身につけたり、乗用車側からもトラックの性質などを理解してもらえればと思います。

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