ランドクルーザーシグナスを自家用で購入した先輩から電話がありました。「嫁が車を運転中に当て逃げされてしまった」というお話でした。
どうして当て逃げなのかを聞くと、十字路で信号待ちしていたところ左折で対向車線に侵入してきた車がランクルに接触しそのままいなくなってしまったとのことです。
当て逃げされた後、ナンバーをすぐに確認しようとしたのですが、見る見るうちに消えてしまい確認できず、警察に連絡したのですが、「車種もナンバーも解らないので探しようがない」との結果になってしましました。幸い本人にはケガもなく大事になっていなく良かったです。
「当て逃げは犯罪」です。絶対にやめましょう!
筆者的には、上記の言葉をお話しすることが第一と思いますが、ぶつけられた本人としては何とかして直さないとという想いがあるのも事実です。今回は、DIYで何とか修正してみようというお話です。
ランクルシグナスの情報
引用:筆者撮影画像
昨年中古車屋さんで一目惚れして、購入したというランクルシグナスです
走行距離は約9万キロメートル、車検取得して210万円くらいだったようです。
ランクルシグナスのボディーって固いのね!
引用:筆者撮影画像
とにかく一度訪問してみて、どのような傷かを確認しました。確認してみると、リアフェンダーの上の方に擦り傷と凹みがある状態でした。
筆者の想像ですが、高さなどから相手のサイドミラーがガリ、ベコという感じにぶつかったものと思われます。とりあえず大きな傷でなくて良かったです。
一か所凹んだだけなので、凹みが少し戻せて傷が消えたらラッキーだなと思いました。線傷は、コンパウンドなど傷を綺麗にしていき、見た目はそんなに目立たないところまで来ました。あとは、凹み部分のみの挑戦になる感じです。
ランクルシグナスの鉄板は、思った以上に固いものだなと感心しました。
素晴らしい
当て逃げで凹んだところ完璧に直ったデントリペアの技術スゴ pic.twitter.com/WNxpnzGp67— 七 (@supermoto89) May 22, 2021
今回のような凹みの場合は、デントリペアを頼んで安く修理する方法もあるかなと思います。
凹みを直すまでの下準備など
引用:筆者撮影画像
板金作業は、塗装を大前提に行う場合は外から作業すればよいのですが、今回は塗装をしないで復旧するということを考えています。
プロの板金塗装屋さんであれば、外から叩いて直して、パテを盛ってこすって、塗装してという段取りになると思いますが、3万円以上を覚悟しないとなりません。DIYで行うということは、塗装やパテといった作業をしないで終わらせ、安く仕上げるということです。
ということは、この一か所の凹みを内側から押してあげる必要が出てきます。まずはトランク側の内張を外す必要があります。
引用:筆者撮影画像
リアゲートステップの内張カバーを外していきます。クリップとネジで止まっているのでこの部分を外します。ランクルシグナスは、このテールゲートに2人まで乗れる構造になっています(荷物の昇降などで)。
前のオーナーがかなり山で使用したらしく、砂利や葉っぱが相当堆積しているのがわかります。これは、持ち主に掃除機をかけてもらいました。
引用:筆者撮影画像
つぎにトランク右側の内装トリムを外していきます。シートベルトが14㎜で止まっているので、これを外して、一か所トルクスネジで止まっている部分を外してしまいます。
あとは、最近の車特有のクリップで止まっているので、引っ張ってあげると外れてきます。ランクルシグナスは、内装シートとトリムが重なるように装備されていますので、無理に引き抜かないように慎重に外します。
引用:筆者撮影画像
トリムが外れたら、どのように凹みを直せるかを検討したいところです。さて内側がどのようになっているか楽しみでもあり、心配な所でもあります。
因みにランクルシグナスの内張は、以外と大きいです。外したパーツを一時退避させられるところを作っておくと良いでしょう(その辺において、風にあおられて傷がついたとならないために)。
引用:筆者撮影画像
ちょうどピンクの●部分(TVチューナー)の奥が凹んでいたので、そのパーツを取り外してしまいます。そして黄色い〇部分がへこんだ場所になります。ここまで広い空間ができれば、比較的作業がしやすくなりました。これで板金作業の下準備は大丈夫かと思います。
今回は、この動画を参考にできるところまで出してみようと思います。さらに板金用のハンマー(ドーリー)もあったので併用してみることにしました。
引用:筆者撮影画像
すみません、作業中は結構真剣に「失敗できない」という衝動に駆られていて写真を撮ることができませんでした。ただ凹んだところを表から見ながら慎重に慎重に内側から押し出していく作業をしていきます。出しすぎてしまうと戻すのが大変です。気持ち凹んだままでも出しすぎよりは良いと考えます。
悪戦苦闘20分(短いかな・・・)、上記の画像ほどまで凹み修正ができました。
強いていうと、内張剥がしの方が大変であったという結果になりますが、所有者様が喜んでくれたので結果OKということになりました。
まとめ
【板金作業】DIYで板金作業に挑戦してみる!結構直るもの!?をまとめると
- 単純な凹みであれば、内側から押せるスペースがあれば、結構直ることが多いです。
- へたにトンカチなどで叩いてしまうと、かどが鉄板に当たった際に、取り返しのつかないことになりかねないので、できれば、手のひらや親指などで押し込んであげると良いでしょう。
- 内装などをきちんと剥がすことで、作業性が格段にアップします。
ここでは、単純に凹んだ場所であれば、DIYでも簡単に直すことができるお話をしました。ペコでなく、ベコベコやガリガリベコベコとなった凹みや傷だと塗装なども必要になるので難しいかもしれません。
単純な凹みは、一度挑戦してみてもよいのではないでしょうか!