新品タイヤに刻印されている黄〇や赤〇何を意味しているの?

新品タイヤに刻印されている黄〇や赤〇何を意味しているの?
     
   

新品タイヤに交換したら、皆さんも凄く「うれしい気持ち」・「清々しい気持ち」などになるのではないでしょうか?また新品タイヤをマジマジとみていると何かに気づきませんでしょうか?

タイヤのサイドウォールに黄色や赤で〇が付いているのを発見して、せっかくの新品タイヤなのに「なんだろう?」と思ってしまう方も居るかもしれません。

じつはこのマークには、タイヤを使用する際に必要不可欠な情報が含まれています。ここでは、タイヤに刻印されている黄色〇と赤色〇の必要性や意味などを説明します。

黄色〇や赤〇ってどういう意味?

引用:https://www.photo-ac.com/main/detail/4596940?title=%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E5%BE%8C&searchId=832477335

新品タイヤ時には、くっきりと出ている黄色〇や赤色〇の刻印は、使用していくうちに薄くなり、知らずしらずのうちに剥がれて消えていることが多いです。ではこの〇印は、どういった意味があるものなのでしょうか?

黄色〇の意味について

タイヤは、丸い素材です。真円で製造されていると思われていますが、タイヤはゴムだけでなく、スチール素材やナイロン素材などの固い素材も使われてます。どの方向からでも均一な重量で製造しようとしても、100%は難しいです。

黄色い〇マークは、「軽点」とも呼ばれタイヤの中で一番軽い部分を示しています。タイヤ単体での重量バランスを計測したときに、「ここが一番軽い場所」と解りやすく黄色でマークしてあります。

タイヤは、回転しているパーツです。そして唯一車と路面を設置させています。重量バランスは、走行に非常に重要な要素になります。

赤色〇の意味について

では赤い〇マークは、どういう意味があるのでしょうか?一般的には、ユニフォミティマークという読み方があります。これは、タイヤの中で一番ふくらみのある部分(外径が大きい)ことを表しているようです。

どのメーカーもタイヤ製造するときは、真円になるように製造しています。しかしながら製造過程・素材などから100%真円にはならないという現状です。

こういったことから、赤いマークを付けて「ここが一番外径が大きいですよ」と知らせているという事です。この赤マークは、すべてのメーカーが採用しているわけでなないので、赤マーク刻印のないタイヤもあります。

現在は、製造技術のアップにより、ほぼ真円に近いタイヤが製造されています。それでも真円が出ないタイヤが発生することから、赤〇マーク刻印をして回転時のバランス崩れを修正できるようにしています。

タイヤは、基本的に黒くて丸いです。また丸い素材のために重量バランスなどを取り付ける側で一本ごとに、必ず図って装着するわけではないです。

製造メーカーは、検品の際に重量バランス、真円性の検査を行っています。検査の際に、必要箇所に黄色マーク・赤色マークを付けることとしています。もちろん基準外のタイヤは出荷されません。

黄色マークや赤色マークの活用方法は?

そこで皆さんは、「このマークをどう使用すればよいの?」と疑問に思いませんか?

タイヤの軽い部分や外径の大きい部分を知ることは、非常に重要なことでもあります。ただ「どう利用するか?」という事です。

タイヤは、ホイールに装着されています。ホイールも勿論真円を目標に製造していますが、どうしても重量バランスが崩れてしまう場合があります。

それは素材であったり、密度であったり、付属パーツ(エアバルブ)部分が原因と言われています。タイヤをホイールに組み付けたあとにホイールバランスを取ることで重量や真円状態を修正することになります。

ここで、大事なのはタイヤの軽い部分(軽点)とホイールの重い部分を合わせることで、重量バランスを取るという事です。

ホイールで一番重たい部分は、一般的にエアバルブ部分とされています。そのため黄色いマークとバルブ部分を一直線上に配置することで重量バランスがとりやすくなります。

その後ホイールバランスを取る際に真円に近づけるためにウェイトを貼っていくことになります。ただホイールバランスはとらないという人も多いでしょう。こういったことから、黄〇マークとバルブを直線状に置くことが、バランス取りの第一歩となってきます。

もしこの黄〇マークを無視してホイールに組み込んで、ホイールバランスを計測していくと、きちんとバルブに黄〇マークを合わせてバランスを計測したときよりも、バランス取りに使用するウェイトが多く使用されることが一般的です。

タイヤやホイールの重量バランスや真円が狂っているとどうなるの?

タイヤとホイールの重量バランスが崩れているときに多く起きる現象は、シミーという現象です。これは、ある速度域に入ると、ハンドルがブルブル震えて安定しなくなることを言います。

40㎞/h~50㎞/hで発生するシミーを低速シミーと言い、100㎞/h前後で発生する場合は高速シミーと言われたりしています。この現象の多くが、タイヤ+ホイールのバランス不良となっています。

これは、新品時にホイールバランスを取ることや、使用中の減り具合でホイールバランスを取ることで解消されることが多いでしょう。またタイヤローテーションを適切に行うこともシミー発生を防げたりします。

まとめ

新品タイヤに刻印されている黄〇や赤〇って何を意味しているの?をまとめると

  • 黄色〇マークは、タイヤの一番軽い部分を表し、赤色〇マークは、タイヤ外径の大きい部分を表しています。
  • 黄色〇マークは、一般的にバルブ部分に一致させます(ホイールは、バルブ部分が重いため)。
  • シミーなどが発生しないようにホイールバランスを取ることが良いでしょう。

ここでは、新品タイヤに刻印されている黄色〇マークや赤〇マークの意味などについて説明しました。皆様の快適なカーライフのお役に立てればと思います。

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