直列6気筒に乗ろう!電動化前の今だから乗っておきたい直6モデル

直列6気筒に乗ろう!電動化前の今だから乗っておきたい直6モデル
     
   

車のエンジンは、いろいろな方式があると思います。3気筒・4気筒、V6・V8など様々です。昨今では、ダウンサイジングなどから4気筒エンジンが多くなり、さらに電動化への波も押し寄せています。

アメ車といえば、V8サウンドがたまらないという方も居ると思います。走りを意識するならば6気筒エンジン、それも直列タイプと考える人も少なくないはずです。

こんなご時世だからこそ、最近では少なくなった直列6気筒エンジン搭載のモデルに乗ってみたくなりませんか?ここでは、直列6気筒エンジン搭載モデルをいくつか紹介していきます。

そもそも直列6気筒(ストレート6)って何が良いの?

引用:https://www.nismo.co.jp/heritage_parts/

一番の特長は、振動が少ない完全バランスのエンジンであるという点です。

エンジンは、ピストンの上下運動を回転運動に変えることで稼働しています。例えば4気筒エンジンの場合だと、上下に動くピストンの組み合わせ、クランクシャフトの角度などを最適な配置にしても完全に振動を打ち消せない構造です。

またV6エンジンの場合は、直列6気筒よりも省スペースになり、さらに直列6気筒のようなフィーリングが得られるのですが、V型となっているため振動が斜めに上下します。このことから、フィーリングは直列6気筒に近いながらも、完全バランスとはなりません。

それとは別に、性能だけでいえば直列12気筒(スページングの関係で皆無)、V型12気筒(かなり高価)などといったモデルは、直列6気筒よりもエンジン的には優れているのかもしれません。

ただ高価であったり、車全体で考えた場合に居住性やその他を犠牲にしたモデルが多いことから、「直列6気筒」モデルが、現状では一番バランスの良いエンジンと言われています。

直列6気筒は、排気量的にどの位が良いの?

効率だけで考えれば、気筒数が少ない方が良いことになります。クランクシャフトの長さも短くできますし。ただ先程の話などから、エンジンの振動などを考慮すると、車のエンジンで単気筒を採用しているモデルは非常に少ないでしょう。

一般的に1気筒当たり400ccから500cc前後が、一番効率の良くエンジンが作れると言われています。という事は、直列6気筒エンジンの場合は、2400ccから3000ccというのが良いという事になりますね。

直列6気筒で2000ccというエンジンも多くありました。例えば、トヨタ1G-FE、日産L20などです。振動性には優れていますが、低回転時のトルク不足などもありました。

直列6気筒エンジン搭載モデルをご紹介!

やはりスカイラインは外せない

引用:https://www.nismo.co.jp/heritage_parts/

やはり直列6気筒エンジンで外せないのは、スカイラインシリーズでしょう。今やGTRシリーズは、かなり高価なモデルになってしまいました。ただ、GTR以外のグレードであれば、比較的購入しやすいものも多くなっています。

2000ccのグレードもありますが、2500ccのグレードもありますので、できるならば2500ccのターボモデルを購入したら楽しいのではないでしょうか。

スカイラインは、R30型で4気筒エンジンを採用しましたが、それ以外のモデルでは、直列6気筒が基本です。日本のストレート6の代名詞と言えるモデルでしょう。

マークⅡ・チェイサー・クレスタ

トヨタでいえば、マークⅡ・チェイサー・クレスタが直列6気筒エンジン搭載モデルとして有名でしょう。ツインターボのツアラーV以外であれば、比較的購入しやすくなっていると考えます。

2000ccだけでなく、2500cc、3000ccもグレード展開がありますので、2500cc以上に乗るのがおススメです。

BMW 3シリーズ・5シリーズ

世界で一番美しい直6クーペを設計したBMWは、直列6気筒を作っているメーカーとして、外すことができないでしょう。

3シリーズ、5シリーズでは現在でも直列6気筒グレードがあります。新車から中古まで購入できるメーカーという事になりますね。

スープラとZ4は、共同開発されたモデルです。BMWとトヨタが共同開発したモデル達です。現在数少なくなっている直列6気筒エンジン搭載の中で、貴重な存在といえます。

 

直列6気筒エンジンの今後

完全バランスと言われ、エンジンの理想形とされている直列6気筒エンジンですが、今後はどのようになるのでしょうか?

現在は、ダウンサイジングターボを用いたコストダウンや燃費向上などが人気になっています。これによって、4気筒エンジンや小排気量では、3気筒エンジンが主流になりつつあります。

3気筒・4気筒であってもバランスがしっかり良くなるように、3D解析しながらエンジンマウントの設置やカウンターウェイト・バランサーシャフトなどの位置も入念にチェックし設置されています。

コスト面、そして排気量面などから直列6気筒エンジンを搭載するモデルは、年々少なくなりもしかすると絶滅していくかもしれません。

今後、もしかしたら絶滅してしまう可能性があることから、もし可能であれば直列6気筒エンジンに乗ってみてほしいと思います。

まとめ

直列6気筒に乗ろう!電動化前の今だから乗っておきたい直6モデルをまとめると

  • 直列6気筒エンジンは、完全バランスのエンジンです。
  • コスト面などから、直6エンジン搭載モデルは少なくなっています。

2500ccから3000ccの直列6気筒エンジンに一度乗ってみていただければわかると思うのですが、「非常に静かで、滑らかな加速、そして安定感」を感じることができるのではないでしょうか。

無くなってしまい、乗ることができなくなる前に味わってもらいたいエンジンです。

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