スズキは、一次産業を支え続ける軽トラックとなるキャリィを一部変更し販売開始しました。今回の一部変更では、さらなる装備追加することで、ユーザーの使いやすさや便利さを追求していそうです。
ここでは、スズキキャリィの進化を追いかけ、新機能となる「ぬかるみ脱出機能」について解説していきます。
スズキキャリィとは、どんな車?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/carry/
スズキキャリィは、1961年10月に販売開始した「スズライトキャリィFB」が元祖となっています。それ以来一番身近な働く車として、高経済性と使いやすさをコンセプトに進化しています。農業・水産・林業だけでなく、焦点や町工場などでも幅広く使用される一番小さい万能カーでもあります。
半世紀以上の歴史の中で、積み上げられた使いやすさとコスト面の低さは、近年では海外でも人気が高まっています。とくに海外では、大きな農地の移動などにも広く利用され、海外ならではのカスタム仕様なども生まれているようです。
新型スズキキャリィのアップデートとは?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/carry/interior/
もともとコスト面のこともあり、乗用車で一般的なエアコンやパワステなどの快適装備が採用されていないグレードも存在しています。
このグレードは残しつつ、アップデートグレードが設定されました。この中で特筆したいのは、パワステのみ追加のモデルやパワステ・エアコンの両方が追加されたモデルとユーザー嗜好に寄り添ったアップデートが行われた点です。
新型キャリィグレード展開
グレード | 駆動 | 変速機 | WLTCモード 走行(km/L) |
価格(円) |
KC
|
2WD |
5MT
|
17.6 | 752,400 |
4WD
|
17.6 | 904,200 | ||
KC パワステ 農繁仕様 |
17.6 | 970,200 | ||
KC
エアコン・パワステ |
2WD
|
5MT | 17.6 | 882,200 |
3AT | 14.2 | 965,800 | ||
4WD
|
5MT | 17.6 | 1,034,000 | |
3AT | 14.2 | 1,117,600 | ||
KC
エアコン・パワステ 農繁仕様 |
5MT | 17.6 | 1,067,000 | |
3AT | 14.2 | 1,211,100 | ||
KX
|
2WD
|
5MT | 17.6 | 1,069,200 |
3AT | 14.2 | 1,152,800 | ||
4WD
|
5MT | 17.6 | 1,221,000 | |
3AT | 14.2 | 1,304,600 | ||
キャリイ 特別仕様車 | ||||
KCスペシャル
|
2WD
|
5MT | 17.6 | 981,200 |
3AT | 14.2 | 1,064,800 | ||
4WD
|
5MT | 17.6 | 1,133,000 | |
3AT | 14.2 | 1,216,600 | ||
農繁スペシャル
|
5MT | 17.6 | 1,166,000 | |
3AT | 14.2 | 1,249,600 | ||
60周年記念車
|
2WD |
4AT
|
15.3
|
1,147,300 |
4WD | 1,299,100 |
新型キャリィは、キャビン内のラゲッジスペースも豊富
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/carry/interior/
軽自動車の中でも軽トラックは、キャビン内スペースは非常に小さいというのが現状です。この小さいスペースの中でも、整理して広く使えるように多くの小物収納スペースなどが用意されています。またスイッチ類も使いやすい位置に装備されることで、安全運転に寄与できる仕様です。
スズキキャリィは、軽量化と耐久性を兼ね備えた車!
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/carry/performance_eco/
ボディの随所には、軽いだけでなく丈夫な車つくりとなる高張力鋼板や超高張力鋼板が採用されています。こういった材料は、技術革新から生まれていることから、キャリィの進化の一つといえます。
今回の目玉アップデートと言える「ぬかるみ脱出機能」について
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/carry/performance_eco/
スズキキャリィには、軽トラックならではの走行性能装備がグレードごとに採用されています。
KX 4WD 5MT車、KCエアコン・パワステ農繁仕様5MT車、KCパワステ農繁仕様、X 4WD 5MT車では、高低速2段切替え式パートタイム4WDが採用されています。これにより険しい道でもいろいろな走行パターンがチョイスできます。
またデフロック非装着グレードでは、2WDと4WDをスィッチ一つで切り替え可能としています。デフロック非装着車の場合は、主に平たん路の雪道などでも走行できるような仕様です。
さらなる安定走行の実現に向けて、今回スズキキャリィでは、「ぬかるみ脱出機能」をデフロック非装着車と5AGS車を除いた全車に標準装備しています。
もしぬかるみなどで左右どちらかの駆動輪が空回りした場合(システム検知した場合)は、空回りする方の車輪にブレーキをかけることで、もう一方に駆動力を伝達するシステムです。
まとめ
スズキキャリィに「ぬかるみ脱出機能」が搭載に!マイナーチェンジのアレコレをまとめると
- キャリィのグレード展開が幅広くなり、ユーザー嗜好に寄り添ったアップデートが行われました。
- 軽トラックの強みであるどこでも走行できるという最大機能が、「ぬかるみ脱出機能」でさらにアップしています。
ここでは、日本の経済に欠かせないスズキ軽トラックであるキャリィの一部仕様変更について解説しました。小さいボディに色々な装備が満載といえますね。