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手が届く値段なのが逆に怖い…200万円台で買える異例だらけのホンダのスポーツカーS660は何がすごいのか?

2015.04.18

かつての人気自動車「ビート」の再来とも言われるミッドシップスポーツカーS660が発売されました。発売初日に初期ロット分はほぼ完売、4月16日〜22日の注文を逃すと来年まで納車を待たなければならないほどの人気です。 ※最新の納車状況は公式サイトを御覧ください では、ホンダS660のいったい何が魅力的なのでしょうか。今回編集部は3つの要素に分けて紹介します。

目次

1.ビートの再来?


ビートとは1991年に販売が開始され、1996年に生産が終了したS660のご先祖様のようなクルマです。19年前の軽のスポーツカーというのはこのビートの事を指します。

S660はビート登場時に青春時代を過ごした人々の心をガッツリ掴んでいるようです。

ホンダ・ビートとは ビート(Beat)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたオープン2シーターの軽自動車である。 量産車として世界初のミッドシップでフルオープンモノコックボディである。サスペンションは四輪独立懸架のストラット式で、軽自動車としては初めて四輪ディスクブレーキ、SRSエアバッグ、サイドインパクトビームを採用した。 駆動方式がMRということもあり、タイヤは前13インチ、後14インチと前後が異なるサイズを採用した。駆動輪である後輪のブレーキディスクは、当時のプレリュードのものが流用されていた。パワーステアリングは装備されておらず、ハンドル回転時の遊びも少ない。オートバイのような特徴的なメーターパネルを採用している。 Wikipediaより

 

2.走りを楽しむために作られたクルマ


S660がどんなクルマなのかを一言で表せば、走りを楽しむためのクルマなのではないでしょうか。ここからは具体的に何が「走りを楽しむため」の工夫として作られているのかを紹介します。

1.S660のために新設計されたエンジン

S660ennzinn Photo by Hondaホームページ 人間で言う心臓、それは車のエンジンです。 S660の心臓は、低速〜中速で力強さを誇る高速回転型直列3気筒・DOHCターボエンジン【S07A型】の基本設計を受け継いだモデルになります。新設計されたターボチャージャーがドライバーのアクセルワークに素早く応えます。

特に、このエンジンはスポーツカーに必要なアクセルを軽く踏み込んだ時のレスポンス性を重視ししています。驚くべきは、エンジンのパワーを素早く推進力に変える経とは思えない気持ちよさ。 また、軽自動車としての排気量の低さを補うため軽量化も徹底。ベアリングハウジングやタービンの小型化で従来型よりも12%の軽量化に成功しています。

2.軽自動車初の6速変速ギア搭載

ギアはATとMTの両方がラインナップ。ビートがMTのみだったのと比べると時代の変化を感じます。 ATの方が確かに運転は楽ですが、やはり走りの機微を味わうという点では、MTの方が優れているのではないでしょうか。坂道発進時に後退するのを防ぐヒルターアシスト機能が付いているので、あの発信前のドキッとする後退ともおさらばできます。 また、軽自動車として初めての6速トランスミッションを導入(ビートは5速まででした)。これもまた走る楽しさを倍増してくれる憎い機能です。 6速では特に、100km/h以上での静粛性に優れており、よりスポーティな走りを楽しむことができます。

3. スポーツモード

まるでMT贔屓の書き方をしてしまいましたが、ATにしかない魅力もあります。それはスポーツモードです。 モードチェンジは男性の永遠の憧れ、マッハ号のステアリングパッドにあるスイッチを押す気分を味わえます(スイッチは1つしかありませんが)。 スポーツモードのスイッチをONにすると、よりアクセルペダルのリアクションが良くなります。変速制御装置を変更することでエンジンの回転数を車速に素早く変換できるようになります。 ただし、燃費は悪くなります。 一方、スポーツモードのスイッチを切ったデフォルトモードはより市街地など、発進と停止が多い道路向きです。

4. 軽自動車初!アジャイルハンドリングアシスト

かつて、ハンドルを切ると言えば腕力が必要なものでした。 軽自動車にパワーステアリングが実装され始めたのは2000年を過ぎた頃からでした。それから10年以上が経過し、パワーステアリングはさらに進化、S660では軽自動車で初めて「アジャイルハンドリングアシスト」が搭載されました。 アジャイルハンドリングアシストとは、ブレーキを自動制御で調整し、旋回に入る際のレスポンスを良くしたり、狙い通りのラインを狙いやすくするようサポートしてくれるシステムです。

3.20代の開発責任者

かつてホンダと言えば挑戦者のイメージでした。スーパーカブに始まる超ロングヒットバイクを発売したかと思えば、F1参戦からの4輪車市場への参入。一昔前はASIMOなどの先端技術にも取り組む企業でしたが、最近はめっきりおとなしい車ばかり夜に送り出していました。 そんな中、久しぶりにホンダらしいと言えるクルマとして世に出てきたのがS660です。 驚くべきはこのホンダらしい車の開発責任者が20代の若者であるということです。3万点に及ぶパーツを組み合わせて完成させるクルマは並みの経験では作ることができません。通常は40〜50代のベテランが開発責任者をつとめます。しかしS660の開発責任者は1988年生まれの26歳椋本陵(むくもと りょう)氏がつとめました。

本田宗一郎の伝記を読んでホンダを志した若者

S660の開発責任者である椋本氏は小学生の時に読んだ本田宗一郎の伝記に感銘を受けホンダで働くことを志しました。高校を卒業し、モデラーとして本田技術研究所に入社。 確かに椋本氏はまだ若いかもしれませんが、その人生にはしっかりとホンダのDNAが刻まれているといえるのではないでしょうか。

開発の想い

S660を通じて届けたい思いについて椋本氏はインタビューで

「一番届けたいと思っているのは、スポーツカーのある楽しい暮らし」

であると語っています。 それは、かつてのホンダが若い人たちに積極的に選ばれるブランドであったから。その時に椋本氏が感じていたホンダの魅力を再定義したのがS660の根幹にあるそうです。

「今あらためて、自分たちの世代が欲しいと思えるクルマを作ろうぜ」という、中身はないけど思いはMAXな企画書を出してみたんです。

そんな車愛に満ちた開発責任者だからこそ、これだけのこだわりが詰まったクルマを開発することができたのではないでしょうか。 「痛快ハンドリングマシーン」 S660-2 Photo by Hondaホームページ 確かに、S660は他の一般大衆車と比べるとお世辞にも便利なクルマであるとは言えません。燃費が良かったり、積載量が大きかったり、もっとスピードが出るクルマはもっとたくさんあります。 しかし、それでもなお、S660は魅力的に見えます。 それはきっと、クルマの本質的な楽しさである 「走る楽しさ」 と正面から向き合っているからなのではないでしょうか。 やっと取り戻し始めたホンダの魅力。これからのホンダの活躍に期待です。

画像出典ホンダ公式サイト産経新聞Youtube

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文:イキクル編集部


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