【DIY作業】4WDモデルのフロント・リアデフとトランスファーオイル交換

【DIY作業】4WDモデルのフロント・リアデフとトランスファーオイル交換
     
   

皆さんの車に使用されているオイルと言えば、エンジンオイルと思う方も多いでしょう。では車には、エンジンオイル以外に大切なオイルは使用されていないのでしょうか?

じつは、車にはいろいろなオイルが使用されています。ここでは、車にとって重要なオイルの一つであるデフ・トランスファオイル交換について解説します。

デフとトランスファーを交換する車種を少し紹介

引用:筆者撮影画像

今回フロントデフ・リアデフ、トランスファオイルを交換する車は、平成11年式 エルグランド4WDです。すでに23年前の車という事になります。

エンジンオイルは、定期的に交換されている感じですが、駆動系のオイル交換は交換歴が???という状況でした。今回は、このオイル類をリフレッシュすることにしました。

リアデフやフロントデフオイルは、20,000㎞毎に交換すると良いとされています。トランスファーオイルも同様に20,000㎞毎の交換が推奨されている車もあります。

リアデフオイルの交換

引用:筆者撮影画像

まずは、リアデフオイルを交換します。重要なことは、ドレンボルトを緩めず、注入ボルトから緩めるようにしましょう。それは、注入口のボルトが緩まないのに、オイルを抜いてしまうと、オイル交換ができないからです。

引用:筆者撮影画像

やはりソコソコ汚い状況となっていました。オイルは定期的に交換するのが安全と思う瞬間です。

引用:筆者撮影画像

このデフオイルは、違う車のものです。このオイルは、15万キロ交換されず、スラッジだけではなく水分なども吸湿してしまった状況です。白濁してしまいオイルの役目を果たさなくなっている状態といえます。

フロントデフオイルの交換

引用:筆者撮影画像

フロント側の注入口ドレンは、非常に作業性の悪い場所についています。ドレンの四角をナメてしまわないように注意しましょう。

引用:筆者撮影画像

フロントデフにも排出ドレンと注入口ドレンがあります。こちらも必ず注入口ドレンから緩めるようにしましょう。フロント側は、かなりドレンが固い状況でした。また作業性の悪い場所になっているので、ケガなどしないようにしましょう。

引用:筆者撮影画像

ドレンボルトには、通常マグネットが付いています。マグネットに鉄粉や鉄片がギッシリついている場合がほとんどです。ドレンボルトをきちんと洗浄しておきましょう。

引用:筆者撮影画像

ドレンボルトだけでなく、デフ側のネジなども傷などがないかチェックしましょう。こういった所が損傷していると、オイル漏れなどをおこしてしまう場合があります。

ドレンボルトに関する注意点

引用:筆者撮影画像

じつはドレンボルトを締めるときの「液体パッキン」塗布に関しては、すごく悩む部分でもあります。筆者的には、ドレンボルト(テーパー状)のものに、液体パッキンを塗布するという行為は問題ないと考えます。

ただし塗布には条件があります。それは、締め付けすぎないという事です。テーパー状になっているドレンボルトは、締めればドンドン締まってしまいます。また液体パッキンを塗布することで、滑りが良くなり締め付けすぎになってしまいます。

締め付けすぎると、ドレンボルトではなくデフケースにクラックが入ってしまうことが良く発生します。もし液体パッキンを塗布する際は、締め付けすぎにだけ注意してください。

またはドレンパッキンには、液体パッキンを付けないで締め付けしましょう。締め付ければわかるのですが、液体パッキンを塗布しない場合は、比較的「ここらへんかな」と締め付け具合が解ります。

トランスファーオイルの交換

引用:筆者撮影画像

ここで一旦おさらいします!

フロントデフとリアデフのオイルは、80W-90 GL5が使用されています。このデフオイルは、75W-90や85W-90などの種類がありますが、メーカー純正指定粘度のオイルを使用することが望ましいでしょう。

筆者も数度経験しているのですが、純正粘度以外のオイルを使用した場合、異音などが発生する場合や燃費悪化になる場合が多いです。

では、本題のトランスファーオイル交換をします。このエルグランドのトランスファーには、ATFが使用されています。車種にもよりますが、普通のギアオイルが使用されている場合とATFが使用されている場合があるので注意しましょう。

引用:筆者撮影画像

トランスファーケースは、アルミでできています。という事は、ドレンボルトの締め付けトルクに気を付けないとケース破損に繋がります。先ほどの液体パッキン塗布の件もそうですが、締め付けトルクには注意しましょう。

またトランスファーの形状にもよりますが、一般的なトランスファーでは、オイルが3L入っているとしたら、半分くらいしか抜けないことが多いです。数回に分けて交換すると綺麗になるでしょう。

デフ・トランスファーオイル交換の注意点

引用:筆者撮影画像

ここでは、デフ・トランスファーオイル交換で注意してほしい点をまとめます。

  1. デフオイル交換の際は、必ずオイル挿入口のドレンから緩める
  2. ドレンボルトは、傷めないように注意する
  3. ドレンボルトは、しっかり洗浄する
  4. ドレンボルトに、液体パッキンを塗布する場合は、締め付けトルクに十分注意する。または塗布しない

まとめ

【DIY作業】4WDモデルのフロント・リアデフとトランスファーオイル交換をまとめると

  • デフやトランスファーオイルの交換は、定期的に行うのが良いでしょう。
  • 基本的に、抜いて入れるという作業だけです。
  • 注意点をしっかり守れば、短時間で交換できるオイルです。

今回は、DIYでデフやトランスファーオイルの交換を行ってみました。注意点を守れば作業できますので、皆様もトライしてみたら良いでしょう。

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