スズキが、新型を続々とインド市場向けに投入しました。新型エルティガ、ブレッツァ、グランドビターラです。そして同社は、トヨタとの協業関係を強くしていることが、これらの新型でうかがい知ることもできそうです。
ここでは、インド市場というスズキとして重要な地域で販売展開されている新型モデルを掘り下げてみたいと思います。
スズキ 新型エルティガの概要など
引用:https://www.carandbike.com/maruti-suzuki-cars/ertiga/images
マルチスズキは、スズキのインド市場での子会社です。同社は、新型エルティガというモデルを2022年4月7日に先行予約を開始することを発表しました。
エルティガは、現時点で海外専売モデルという位置づけのMPVモデルとなっていそうです。とくに取り回しのしやすいボディサイズが特徴となっています。
インド市場だけの販売にとどまらず、東南アジアへの展開も行われる予定です。東南アジアでは、ダイハツがテリオスというMPVを展開しているだけに、今後の注目となりそうです。
またトヨタへのOEMとして「ルミオン」という名称で南アフリカへの販売展開も行われるようです。トヨタとの協業を強く推し進めているといえます。
スズキはエルティガ出して❤ pic.twitter.com/gtTmpQdN33
— AXotoko💙💛HongFu【Youtubeも】 (@AXotoko) July 24, 2022
スズキ 新型エルティガの内装など
引用:https://www.carandbike.com/maruti-suzuki-cars/ertiga/images
先進機能を搭載することが決まったようです。スズキコネクトを採用したことで、より安全走行できる仕組みに仕上がっています。これらをバックアップするのは、7インチの液晶モニターです。日本では、すでに9インチなどとなっているので、少し物足りないという印象ですが、インド市場では十分であるという判断でしょう。
引用:https://www.carandbike.com/maruti-suzuki-cars/ertiga/images
エルティガは、コンパクトなボディに3列シートの7人乗りというのが特徴です。ボディサイズは、全長×全幅×全高=4395mm×1735mm×1690mmで、日本市場で販売されても面白いモデルではないでしょうか?ちなみに日本で販売されたら、5ナンバーサイズの3列シートモデルになります。
エンジンは、1.5リッターの次世代「Kシリーズ」デュアルジェット・デュアルVVTエンジンを採用しています。トランスミッションは、6速ATが組み合わされただけでなく、パドルシフトも搭載しています。
スズキ 新型ブレッツァの概要など
引用:https://www.suzuki.co.jp/release/d/2022/0630/index.html
ビターラブレッツァという名称で、インド市場をけん引してきたコンパクトタイプのSUVモデルが、ブレッツァとして新型となり登場したようです。2016年に販売開始したビターラブレッツァは、75万台の販売台数になっていました。
ブレッツァと改名し、よりウエストラインが強調されるようなデザインに進化しているようです。今回の全面改良では、インド市場のSUV人気もあったようです。
内装は、あえてブラックとブラウンの2色にすることで、落ち着いた雰囲気を醸し出し、メッキ調パーツなどを採用することで高級感も与えているようです。
新型ブレッツァの主要諸元
- 全長×全幅×全高=3,995mm×1,790mm×1,685mm
- エンジン 1.5Lデュアルジェットエンジン マイルドハイブリッド(スマートハイブリッドシステム)
- トランスミッション 5MT/6AT
コンパクトサイズのSUVとなっています。こちらも日本で販売展開しても面白いモデルであるといえます。スズキといえば、軽自動車というイメージがあるのですが、それは国内だけのことです。
スズキCプラットフォームをベース
ブレッツァ:全長4.0m未満の小型車K15CマイルドHEV
アーバンクルーザーハイライダー:全長4.3mのロング版
スズキ製K15C MHEVの他ヤリスのM15A THSⅡ搭載グランドビターラ:ハイライダーのスズキ版
全長4.0m以上→小型車ではなく高級チャンネルのネクサから販売 pic.twitter.com/SzGGIpSV55— 個性的な車を偏見で紹介するbot (@koseiHENTAIbot) July 20, 2022
スズキ 新型グランドビターラの概要など
引用:https://www.suzuki.co.jp/release/d/2022/0720a/index.html
スズキは、新型グランドビターラをインド市場で販売することを発表しました。同モデルは、トヨタとの協業モデルとして販売することになっています。スズキが開発し、トヨタのキルロスカ・モーターで生産することが決まっています。インドだけでなく、南アフリカなどへの販売展開も行われるようです。
スズキがデザイン設計しているとはいうものの、トヨタの監修が入っていることを匂わせるボディデザインではないでしょうか。3ヘッドライトやショルダーラインが特徴的です。
新型「グランドビターラ」の主要諸元(インド仕様)
- 全長×全幅×全高=4,345mm×1,795mm×1,645mm
- エンジン 1.5Lインテリジェントエレクトリックハイブリッド(ハイブリッド)&1.5Lスマートハイブリッド(マイルドハイブリッド)
- トランスミッションは、ハイブリッドには電気式無段変速機、マイルドハイブリッドには、5MT/6ATを採用
日本では5代目エスクードとして販売される可能性もある次期グランドビターラはスズキのフラッグシップとして君臨した3代目TD系へ原点回帰したと言えます。
次のエスクードはコレ!? スズキがインドで新型SUV「グランドビターラ」を発表(WEBヤングマシン)#Yahooニュースhttps://t.co/od8shIcOeM— 石狩港302 (国民生活に混乱を与える軽減税率に断固反対 ココが変だよ軽減税率!) (@UGS25DW) July 26, 2022
まとめ
スズキがインドでエルティガ・ブレッツァ・グランドビターラを販売!をまとめると
- スズキは、トヨタとの業務提携(協業)を行っています。その後世界各国で協業モデルが登場しています。
- インド市場は、スズキにとって非常に重要な地域です。トヨタと協業開発したモデルを拡販する狙いがあるでしょう
スズキは、ハイブリッドやEVの開発がかなり遅れていたといえます。これを打破するためにトヨタと業務提携しました。これによって、スズキの電動化もかなり前倒しで進むと考えます。