筆者の所有している車は、平成19年式です。現在の走行距離は48,100kmほどで、年式の割には少な目の走行距離と思います。2019年3月に購入したので、外装状態などを考えると前オーナーの方が綺麗に乗っていたと推測します。
前オーナーの整備履歴は、ある程度わかるのですが走行距離が少ないこともあり、細かい整備はほとんどしていないことが伺えます。
今回は、純正搭載プラグから現在NGKの中で最高グレードとなるプレミアムRXに取り替えてみて、いったいどのくらい効果があるのかを検証していきます。
作業する車の情報
引用:筆者撮影画像
平成19年式
スズキ エスクード
走行距離48,135㎞
2020年7月10日で車検なので、これから少しずつ自分で整備していければと考えています。
まずは、プラグ交換を行います。
引用:筆者撮影画像
最近の車には、ヘッドカバーにさらにカバーが付いているモデルがあります。これは、「スタイル」の問題もありますが、ほこりやゴミなどをエンジン内部に混入するのを防ぐ役目もあります。
4箇所のピンで止まっているだけなので外します。
引用:筆者撮影画像
このモデルもダイレクトイグニッションコイル仕様です。さてダイレクトイグニッションコイルを10㎜ソケットで外そうとしたら、「アレ?」10㎜ではないです。
このモデルは、8㎜のボルトで固定されています。8㎜ソケットで外していきます。
引用:筆者撮影画像
このエンジンは、4気筒なので4本のダイレクトイグニッションコイルを外します。
引用:筆者撮影画像
外したプラグは、大体良いやけ具合でもう少し使えるかなとも思いますが、年数と距離から推察すると交換しても良いと判断しています。定期的な交換で突然のトラブルを防止していくことも重要と考えます。
NGK プレミアムRXについて
引用:筆者撮影画像
今回購入したプレミアムRXというプラグは、NGK(日本特殊陶業株式会社)が製造・販売しているプラグです。NGKは、老舗であり多くの方が信頼を寄せるプラグメーカーといえます。
NGKでは、
- 一般プラグ
- イリジウムIXプラグ
- イリジウムMAXプラグ(長寿命)
- 純正採用プラグ(普通プラグor長寿命)
- イリシリーズプラグ(レーシング)
- プレミアムRXプラグ
の製造・販売が行われています。
今回は、NGKが2011年から新ラインアップしているプラグとなる「プレミアムRX」をチョイスしてみました。これは、世界初の新素材であるルテニウム配合中心電極と白金突き出し+オーバル形状の外側電極採用したプラグです。
※イリジウムプラグにも普通寿命と長寿命の違いがありますので、適合検索をして正しいプラグを選択しましょう。
引用:筆者撮影画像
- 純正採用プラグ 品番 IFR5J11 定価1,700円/本
- イリジウムIXプラグ 品番 BKR5EIX-11 定価1,600円/本
- イリジウムMAXプラグ 品番 BKR5EIX-11P 定価1,800円/本
- プレミアムRXプラグ 品番 BKR5ERX-11P 定価2,300円/本
という価格構成(税抜き)となっています。色々販売価格を調べて、プレミアムRXプラグは、4本で5,500円くらいで購入できました。
純正採用プラグは長寿命タイプが使用されているので、市販品での同等商品はイリジウムMAXプラグとなります。プレミアムRXにすることで、寿命も100,000㎞から120,000㎞に伸びるそうです。
今回は、このRXプラグをエスクードに取り付けました。取り付けは、外す時と逆の手順で取り付けして完了です。
※筆者ワンポイントアドバイス
プラグ取り付け時のトルクは、非常に重要です。トルクレンチで規定トルクで締め付けるか、トルクレンチがない場合は、ソケットサイズによって回転数がありますので確実に取り付けましょう。
- 14㎜サイズの場合、25~30Nm(2.5~3.0kgm)
- 14㎜のソケットの場合は、手で締め付けてから1/2から2/3の締め付け
印用:筆者撮影画像
IFR5J11の純正採用プラグが装備されていたということは、やはり前オーナーの方は長寿命100,000㎞プラグなので、新車購入してから交換は行われていなかったと考えます。
印用:筆者撮影画像
焼け具合などを見ていくと、さすがイリジウムの長寿命タイプです。50,000㎞近く走行しても、まだ使えるのではないでしょうか。今回は、故障予防と車検整備、そしてプレミアムRXの威力を検証したく交換しました。
※筆者ワンポイントアドバイス
まだ使用できるプラグは、予備に取っておくのが良いでしょう。また使用できないプラグは、混合しないために廃棄しましょう。
プラグ交換前とプラグ交換後の違いを検証
プラグ交換前画像
引用:筆者撮影画像
プラグ交換前のアイドリング時(Pポジション)を検証します。プラグ交換前は620rpm前後でした。
プラグ交換後画像
引用:筆者撮影画像
プラグ交換後のアイドル回転は、650rpmほどありました。これは、CPUが再学習すると変わるかもしれませんが、取り付け時点では若干回転数が上がったと考えます。
試験走行をしてみる
- 走り出しは、若干軽くなったと思います(新品プラグの効果かプラシーボ効果の可能性もあるかも)
- 30㎞/hから50km/hは、以前と比べ明らかに軽快になっていると感じます。
- 50km/hからも、以前と比べスムーズに加速していきます。
走り出しでもう少し感じられれば良かったのですが、中速域からはかなり違うと感じました。また純正装着プラグは、100,000㎞耐久ではありますが、早めに交換することで不調原因を未然に防いだり、快適性もアップしそうです。
まとめ
検証、NGK プレミアムRXプラグの実力はいかに!をまとめると
- プラグ交換は、故障予防などを考えて早めに交換しましょう。
- プラグ選びは、適合検索して購入しましょう
- プレミアムRXプラグをチョイスすることで、中速域からは効果がはっきりわかりそう
今回は、筆者所有車の整備にてプラグ交換を行ってみました。プラグ交換をすることで非常に快適になる場合があります。皆さんもプラグ交換をしてみてはいかがでしょうか!