出典元:https://bestcarweb.jp/news/business/2397
三菱が2007年に販売を開始してから約11年の歴史を持つ三菱・デリカD:5がビッグマイナーチェンジされると発表がありました。
新型デリカD:5はどのような特徴があるのか、この記事で触れていきたいと思います。
11年目にしてデリカD:5がビッグマイナーチェンジ!新型の5つの進化のポイントとは?
出典元:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5_standard/exterior/
新型デリカD:5には大きな変更点が5つあります。以下にそれをご紹介いたします。
ダイナミックシールドデザインを採用、ローデストに変わるアーバンギア新設定
フロントは三菱のグローバルデザインであるダイナミックシールドデザインを採用した影響か、スリーダイヤがより目立つような印象を受けます。
リアはテールランプとストップランプが分けられた為、発光部位が分かりやすくなっています。
またグレードはローデストに変わって「アーバンギア」が追加になっています。
直線基調のすっきりしたインパネ、ファブリック・レザーシートも刷新
インパネは特に大きな変更をかけました。
直線で分けたようなスッキリとしたデザインになり、ミニバンながらモダンな印象を受ける内装です。
標準装備のファブリックシートも一新しててざわりのいい起毛調生地に。有償オプションで本革シートに変更もできます。
ディーゼルモデルのみで8AT搭載、ミニバン最強のグランドクリアランス
現モデルでは6ATミッションですが、今回は全車ディーゼルで2段アップして8ATになり、このことでエンジン回転数を抑えてのドライビングが可能です。
またグランドクリアランスは前車より25mm低い18mmとなりました。
先進安全装備の採用
前車の弱点であった先進安全装備も新型デリカD:5では採用されています。
衝突被害軽減ブレーキシステムやレーダークルーズコントロールシステムなどを追加し、セーフティ・サポートカーに対応させています。
ローデストに代わるエアログレードのアーバンギア新設定
今回の新型からはローデストに代わり、エアロ仕様の「アーバンギア」が新グレードとして誕生します。
低重心でスポーティーなイメージを受けるこのグレードは、
「TOUGH TO BE GENTLE」
をデザインコンセプトとして設計されたそうです。
2007年登場デリカD:5の歴史を振り返る!
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デリカD:5は過去にマイナーチェンジはあったもののフルモデルチェンジは1度もありません。
マイナーチェンジだけを行ってきたデリカD:5の変化を、初代から振り返ってみましょう。
【2007年】デリカスペースギアの後継モデルとして登場、C2・ローデストなど続々モデル追加
4WDのミニバンであるデリカスペースギアの後継モデルとして2007年1月に開発・販売開始されたのがデリカD:5。
その影響なのか当初はデリカD:5も4WDモデルしかありませんでしたが、同年5月に2WDモデルである「C2」が販売開始になりました。
またエアロパーツを標準装備し、スポーツタイプに仕上げた「ローデスト」も同時に発売。
その他にも3列シートを廃止し2列目にテーブルなどを配置した「エグゼクティブ」、冬季特別仕様車である「シャモニー」など次々と新しいモデルが追加になりました。
2007年は正に「デリカD:5元年」となったのです。
【2009年】マイナーチェンジでFFは2リッターエンジンに変更、4WDの燃費向上
衝撃的なデビューを果たしたデリカD:5ですが、2009年に初のマイナーチェンジが行われました。
FFでは燃費の良い2リッターエンジンに変更になり、平成22年度の燃費基準(グレードによって異なる為具体的な数値は割愛)+15%を実現しました。
また4WDもエンジンの見直しを行い、こちらはなんと平成22年度の燃費基準+22%を達成。
2009年は初のマイナーチェンジで燃費を大幅に向上させ、より乗りやすいミニバンへと変貌を遂げました。
【2011年】FFの2リッターエンジンを新型に換装
2011年には2回目のマイナーチェンジが行われました。
FF車を新しく開発された2.0リッターエンジンに換装され、アイドリングストップが標準装備になったことで平成27年度の燃費基準+10%を達成。
2009年・2011年と2回のマイナーチェンジで、初代デリカD:5に比べて燃費の著しい向上が実現しました。
【2012年】クリーンディーゼルエンジン搭載モデル追加
2012年にはミニバンでは初めてとなる「クリーンディーゼルエンジン」の搭載モデルが追加となりました。
この頃自動車(特にディーゼル車)の排気ガス規制が厳しくなったというのもあり、ディーゼル車全体のイメージが悪くなってしまい敬遠されがちでした。
しかし窒素化合物などの排気が抑制されるこのモデルが発売になり、ディーゼル車のイメージも変わったようです。
それだけではなくこのマイナーチェンジでも更に燃費が向上し平成27年度の燃費基準+20%を達成するなど、このマイナーチェンジがディーゼル車全体の人気を取り戻してくれたといえるでしょう。
【2018年】マイナーチェンジでフロントデザイン変更、ローデスト廃止
そして今年2018年4月に行われたマイナーチェンジでは、初めてエクステリアの変更が行われました。
フロントバンパープロテクターを大型化するなどエネルギー吸収を考慮した作りになっており、対人事故時における歩行者への傷害が軽減される機能性があります。
一方、上記の「歩行者保護」機能がないローデストは廃止となりました。
デリカD:5の限定モデルといえば?
出典元:https://car-mo.jp/mag/2018/06/5071/
デリカD:5は今まで紹介したマイナーチェンジしたモデルとは別に、限定モデルが数台発売になっていますのでここでご紹介します。
シャモニー
シャモニーは2007年に発売された冬季特別仕様車です。
バッテリーの容量が拡大されたと同時に前席シートヒーターや速暖式リヤヒーターを装備するなど、冬の運転場面で非常に役立つ仕様になっています。
またエクステリアは全体的にシルバーが多く使用され、デリカD:5とみられる車が雪山を上っているメッカ調シートが貼られているなど、冬季特別仕様車ならではの加工が施されているのも特徴です。
またインテリアはブラックで統一されたカッコいい空間を演出。
シートにはスエード調人工皮革を使用するなど、全体的に高級感の溢れるインテリアになっています。
アクティブギア
アクティブギアは2017年に発売された限定モデルです。
その大きな特徴は何といってもブラックの車体に「オレンジの差し色」。
エクステリアだとサイドミラーやフォグライトベゼル、インテリアだとシート表皮のステッチやスピーカーの外周などありとあらゆる箇所にオレンジが使用されています。
オレンジにもいろいろありますが発色の良い色でかなり目立ちますし、最初は面食らうかもしれません。
しかしオフロードでも活発に走るデリカD:5のキャラクターを考えると非常に効果的な差し色で、ワクワクするドライビングを楽しめそう。
しかもこのアクティブギアは限定モデルですが、非常にユーザーからの人気が高いという事で受注期間を延ばしたようです。
目を引く鮮やかさもありますが、本来のデリカD:5の上質な作りを忘れずに開発・製造しているからこその人気なのでしょう。
ジャスパー
ジャスパーは2018年に販売された特別仕様車です。
エクステリアで目を引くのが、ボディサイドに山や鹿が描かれているところ。
これ一つで「アウトドアレジャー仕様の車」と即座に分かるような印象を受けます。
インテリアはシートが専用のスエード調人工皮革製で撥水機能付き。これもアウトドアレジャーには必須の機能ですね。
またディーラーオプションではカーゴフェンスでリヤゲートから荷物が落ちるのを防ぐ仕様だったり、マットフラップで泥はねによるボディの傷つきなどを抑制する仕様。
何度もいうようですが、正に「アウトドアレジャー仕様の車」の王道をひた走るような特別仕様車になっています。
新型デリカD:5にこれまでのリフトアップキットは使用可能?
出典元:http://www.ns-stage.info/delicafishingmaster01/index.html
上の写真のようにオフロードを走る場合には車のお腹を擦る危険がありますし、タイヤが浮いて空転してしまう恐れもありますのでリフトアップが必須となってきます。
デリカD:5に乗っている方は、今まで使用してきたリフトアップキットが使えるのかどうかは気になる所ですね。
発売前で情報はなし
結論からいうと、「まだ発売日前なので分からない」というのが正直なところです。
一つの情報としてですが、何度もマイナーチェンジを行っていますが「マイナーチェンジしたデリカD:5に乗り換えたら古いリフトアップキットが使用できなくなった」という話はあまり聞きません。
ただ発売前で未確定の情報なので、正確な情報が知りたいという方はディーラーの方へご確認をお願いいたします。
最後に
いかがだったでしょうか。
初代デリカD:5から歴史を振り返ってきましたが、その最新版となるデリカD:5が発売になるのは2019年冬と噂されています。
ミニバンとして確固たる地位を築いてきたデリカD:5が、過去最大となる「ビッグマイナーチェンジ」を終えて戻ってくるのは約1年後。
待ちきれないファンの方もいらっしゃると思いますが、ここは続報を待ちながら発売日を楽しみにしていたいですね。