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もう見られなくなる!?一度はお世話になった、トヨタ・コンフォートってどんなクルマ?

2016.10.07

教習車やタクシー車両など「はたらくクルマ」として大活躍している、トヨタ・コンフォート。

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そのルーツは1955年(昭和30年)に発売された、トヨペット・マスターにまでさかのぼります。2017年(平成29年)に生産終了をアナウンスしている、コンフォート。一体どのようなクルマなのでしょうか?

ルーツはマスター

1955年(昭和30年)、トヨタ自動車工業(現、トヨタ自動車)はタクシー専用車両として「トヨペット・マスター」を発売しました。

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photo by Mytho88(CC BY 3.0)

これは従来発売されていたトヨペット・スーパーの後継車として企画されたクルマで、タクシーとしての実用性を充実させたモデルでした。価格も当時のクラウンRS型に対し、10万円ほど安く設定されていました。しかし実際にはクラウンがタクシー市場で乗り心地の面などで好評だったためにマスター自体の販売は振るわず、1956年(昭和31年)には販売を終了してしまいます。

日産・クルーの対抗馬としてデビュー

時を経て1995年(平成7年)、小型タクシーや教習車専用車として先に発売されていた日産・クルーに対抗すべくトヨタが発売したのがコンフォートです。同時に、クラウンセダンのイメージを保ちつつ中型タクシー専用設計としたクラウン・コンフォートも発売されます。

日産・クルー

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クラウン・コンフォート

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コンフォートのベース車両は1988年(昭和63年)に発売されたX80系マークⅡのセダンで、フロントはストラット式、リアはリンクリジッド式のサスペンションを採用しています。これに対しクルーは、C32系ローレルセダンのフロント部分とY31系セドリック営業車のキャビンやリアのフロアパンを組み合わせた構成になっていました。

コンフォート最大の特徴は、あえてボディ剛性を落としているところにあります。スポット溶接の箇所を減らすことでボディの強度を弱め、路面などから伝わるストレスを柔軟に分散する骨格としました。これにより、40万km以上の走行にも耐えうるものになっています。

発売当初はタクシー仕様が2,000ccのLPGエンジン、教習車仕様が1,800ccのガソリンエンジンと2,400ccのディーゼルターボエンジンというエンジンラインナップでした。これに5速MTと4速ATのいずれかが選択できました。後にディーゼルエンジン搭載車は廃止され、現行モデルではガス液体噴射方式のLPGエンジンと2,000ccのガソリンエンジンの2タイプ構成になっています。

あなたもコンフォートのオーナーになれる!

コンフォートを語る上で忘れてはならないのが、オーナーカー仕様の存在です。グレード構成は「SG」「スタンダード デラックスパッケージ」「スタンダード」の3タイプとなっています。どれもタクシーとしての使用をメインに想定して販売されていますが「SG」グレードは最上級グレードだけあって、普段使いのセダンとして十分堪えうる装備を誇っています。さらに装備を充実させたい方には、クラウン・コンフォートやクラウン・セダンがおすすめです。

クラウン・セダン(外装)

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クラウン・セダン(内装)

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かつてはライバルであった日産・クルーにも「クルー・サルーン」と呼ばれるオーナーカー仕様も存在していましたが、こちらは2002年(平成14年)に生産を終了しています。また、クラウン・コンフォートの対抗馬である日産・セドリック営業車も2014年(平成26年)に生産を終了し、現行で手に入れられる5ナンバーFRセダンはコンフォート、クラウン・コンフォート、クラウン・セダンの一部グレードのみとなります。

80年代テイストを見事に再現!GT-Z・スーパーチャージャー

コンフォートといえば、このモデルが浮かぶ通の方もいらっしゃるのではないでしょうか。トヨタ車の特殊車両製作部門である「トヨタテクノクラフト」が、2003年(平成15年)に期間限定で発売した「コンフォート・GT-Z・スーパーチャージャー」がそれです。

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photo by みんカラ

このモデルは教習車仕様のコンフォートをベースに、3S-FE型ハイメカツインカムエンジンを搭載、これに小倉クラッチ製TX07型ルーツブロワー式スーパーチャージャーを組み合わせチューニングしたものです。これによりノーマル比26%のパワーアップを果たし、最高出力は160馬力、最大トルクは22.5kgmを発生します。

専用のブレーキパッド&シュー、マフラーなども装備し、エクステリアも専用の小ぶりなエアロパーツがおごられています。ホイールもRSワタナベ製の8スポークを装着し、そのルックスはまさに80年代の硬派なスポーツセダンそのもの。現行の86などよりもノスタルジックな雰囲気が魅力のクルマで、市販バージョンは59台が製作されました。

アスファルトを舞ったコンフォート

純正チューニングカーといえるGT-Z仕様などの発売を受け、コンフォートのチューニングは脚光を浴びることになります。これはライバルのクルーにも同じことが言え、クルーのパッケージングの素性の良さを見ぬいたチューナーは、ドリフト仕様などを製作していました。

2006/05/14 14:23

photo by Momoyama316

さてコンフォートはというと、2004年(平成16年)にロールバーやストラットタワーバーなどを扱うモータースポーツパーツメーカーである「オクヤマ」にて、教習車仕様をベースにD1グランプリ(全日本プロドリフト選手権)仕様のマシンが製作されました。エンジンは3S-GTEに換装され、更なるパワーアップを果たしています。当初はイベント走行のみで競技には出場していませんでしたが、2006年(平成18年)にはAPPレーシングの2号車として参戦、第3戦富士ラウンドではベスト16に進出を果たしたのです。

後継車はどうなる?

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photo by Kure(CC BY 2.5)

タクシー仕様、教習車仕様、オーナーカー仕様、チューニング仕様と意外にも幅広い顔を持つセダン、コンフォート。しかし時代の要請による衝突安全基準や排ガス基準に適合できないという理由から、2017年(平成29年)に生産終了となります。タクシー仕様はすでに後継車「Japan TAXI」の存在がアナウンスされており、現在海外などでも走行テストの様子が多く目撃されています。このクルマが、2020年(平成32年)の東京オリンピック・パラリンピック開催を機に都心での台数が増えることは容易に想像ができます。その一方でオーナーカー仕様や教習車仕様の今後はどうなるのか、注意深く見ていきたいところです。

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