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進化する先進運転者支援システム。各メーカーの安全装備を徹底比較してみた!

2017.07.26

自動ブレーキに代表される先進運転者支援システム(ADAS)の進歩はめざましいものがあります。数年前には近未来的装備と思われた自動ブレーキが、軽自動車でさえ当たり前になり、さらに自動運転という究極の安全装備にも近づいています。

トヨタセーフティセンス、ホンダセンシング、アイサイトなど、国内の各メーカーも安全装備に力を入れています。そこで、今回は国内自動車メーカーの先進運転支援システムの特徴と機能を比較してみました。

先進運転支援システム(ADAS)とは

テスラの自動運転システム(photo by テスラジャパン)

先進運転支援システム(ADAS)は、自動車のドライバーの運転操作を支援するシステムで、車両の制御を代行して衝突を回避することにより、衝突や事故を回避するように設計されています。

いわゆる「ぶつからないクルマ」というテレビCMのように、前方の障害物を検知して自動的にブレーキをかけてくれるも衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)に代表される、ドライバーの運転ミスをサポートしてくれる装置を「運転支援システム」と呼んでいます。

機能としては、ヘッドライトの制御の自動化、自動クルーズ制御、自動ブレーキ制御、GPS/交通警報の提供、他の車や歩行者など、危険についての運転手への警報、車線制御、死角にあるものを見せるなどの機能があります。

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ホンダ「ホンダセンシング」

photo by 本田技研工業

ホンダセンシング(Honda SENSING)は、ミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識。ブレーキやステアリングの制御技術と協調し、事故回避を支援するシステムです。

ホンダセンシングは8つの機能を持っており、その中の衝突軽減ブレーキでは、約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上ある前走車両や歩行者、または対向車両(二輪車や自転車等を除く)に対して衝突回避や衝突被害の軽減を図ります。対向車両(二輪車や自転車等を除く)と歩行者に対しては、自車が約80km/h以下で走行中の場合に作動します。

そして、ホンダセンシングのアダクティブ・クルーズ・コントロールは、約30km/h~約100km/hで適切な車間距離を維持しながら追従走行します。

停止状態からはお知らせだけで、0㎞/hからの追従走行は出来ません。

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スバル「アイサイトⅢ」 

photo by SUBARU株式会社

アイサイト(ver.3)は、ステレオカメラを採用、クルマだけでなく、白線やガードレール、歩行者や自転車まで認識できます。さらにカラー画像化によってブレーキランプの認識も実現しています。

アイサイトⅢののプリクラッシュブレーキは、前方車両との速度差が約50km/h以下なら衝突回避、または被害軽減し、停止後は停止状態を保持、横断歩行者や自転車を早い段階で認識します。

全車速追従機能付クルーズコントロールは、0km/h~100km/hの広い車速域で先行車に追従走行します。
アイサイトのアクティブレーンキープは、車線内中央付近を維持するようステアリング操作のアシストを行い、約65km/h以上で走行している場合、車線からはみ出しそうになるとステアリング操作のアシストを行い、車線からの逸脱を抑制します。

AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御は、駐車スペースから出る時などの、シフトレバーやペダルの誤操作による急な飛び出しを抑制。「発進」だけでなく「後進」へも対応しています。

新機能の「ツーリングアシスト」は、「車線中央維持」の作動領域を「0km/h以上」へ拡大して、「先行車追従操舵」を追加し、「全車速域追従機能付クルーズコントロール」と組み合わせることで、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動制御して、ドライバーをアシストします。

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トヨタ「トヨタセーフティセンス」

photo by トヨタ自動車株式会社

トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)は、レーザーレーダーと単眼カメラを併用したコンパクトカー用の「C」とミリ波レーダーを備えた上級車種用の「P」というパッケージがあります。

トヨタセーフティセンスのプリクラッシュセーフティシステムは、約30km/h~80km/hで走行中にブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストが作動します。自動ブレーキは約10km/h~80km/hの幅広い速度域で作動し、衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を支援します。

トヨタセーフティセンスは「セーフティセンスC」には装備されず、ミリ波レーダーを備えた「セーフティセンスP」に、レーダークルーズコントロールとして設定されます。設定可能な速度領域:約50km/h~100km/hで車間距離を保ちながら追従走行します。

トヨタのドライブスタートコントロールは、表示で注意を促すとともに、エンジン出力を抑えて急発進を抑制しますが、セーフティセンスとは別の装備となります。

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マツダ「i-アクティブセンス」

photo by マツダ株式会社

マツダのi-ACTIVSENSEは、ミリ波レーダーやフォワードセンシングカメラを用い、約15km/h以上ではアドバンスト・スマート・ブレーキ・サポートが対車両で約4~80km/h走行時、対歩行者で約10~80km/h走行時に、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートが、低速時に前方の車両/障害物/歩行者を検知して被害の低減を図ります。

レーダー・クルーズ・コントロールは約30~100km/hの範囲で先行車との車間を維持しながら追従走行を可能にします。そしてアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートにAT誤発進抑制制御として加わり、約10km/h以下での徐行前進や停車時に誤発進・急加速を抑制します。

マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールは約30~100km/hの範囲で先行車との車間を維持しながら追従走行を可能にします。

i-ACTIVSENSEのレーンキープ・アシスト・システム(LAS)&車線逸脱警報システムは、逸脱を予測すると車両を元の位置に戻すようにステアリングをアシスト。また、車線の中央を維持しながら走るよう、ステアリングをアシストします。さらにコーナリング時には、道路の曲率に合わせた操舵角へと導き、車両が車線を踏み越えると判断すると、ステアリング振動または音によって警告します。

多彩な機能を持つi-ACTIVSENSEですが、全ての機能がもれなく付いてくるのではなく、車種、グレードによって内容が異なります。

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日産「プロパイロット」

photo by 日産自動車株式会社

高速道路同一車線自動運転ということで話題になったプロパイロットも、日産の先進運転者支援システムと捉えることが出見ます。インテリジェント エマージェンシーブレーキは、約10〜80km/hの範囲で作動します。歩行者に対しては、約30km/h以下で衝突回避の能力があります。

インテリジェントクルーズコントロールでは、先行車を検出しているときは、運転者がセットした車速(約30~100km/h)を上限に、車速に応じた車間距離を保つように車間制御を行い走行します。また、車線逸脱警報や車線逸脱防止支援システムにより、道路の白線をセンサーが認識すれば、自動で車線中央に戻してくれる機能を持っています。

踏み間違い衝突防止アシスト では、ドライバーにメーター内のディスプレイ表示とブザーで警告。さらに、自動的にエンジン出力やブレーキを制御することで、障害物への衝突防止や過度の加速の防止を支援します。壁はもちろん、コンビニなどのガラスも認識し、前進時にも後退時にも衝突回避をアシストします。

まとめ

今回は衝突軽減ブレーキ、追従機能付クルーズコントロール、車線逸脱抑制、AT誤発進抑制制御を取り上げましたが、 先進運転支援システムには他に、斜め後方から接近してくる車両を検知する機能や、パーキングアシストそしてオートハイビームなどの様々な機能があります。

そして、各メーカーによって機能の性能、セット内容、グレードによっての設定が可能かどうかなど、比較することはたくさんあります。さらに価格も重要な問題になります。

車の購入に際しては、同程度の先進運転支援システムを加えての比較が必要になるでしょう。

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文:イキクル編集部


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