Top Gearとは、イギリスのBBCが制作している自動車番組です。
1977年の番組開始当初は単なる自動車情報を紹介する番組でしたが、1988年放送の放送から司会にジェレミー・クラークソンが加わり人気が爆発しました。
その人気の秘密は高級車だろうと大衆車だろうと悪い車(良い車は時にかなり恣意的に選ばれますが…)は徹底的にこき下ろす辛辣なレビュー。そして実験のコーナーです。
そんなTop Gearですが、司会のジュエレミー・クラーソンが不祥事を起こしてBBCから契約を打ち切られてしまったため、名物の3人の司会による番組を見られるのは次で最後になりそうです。
すでにファンの人は懐かしのエピソードを、知らなかった人はこれを機に最終話に向けて一気に面白エピソードを見ましょう!
目次
車を破壊する企画
カースポーツ(※モータースポーツではない)
競争!
ここでしか見られなそうな変な車
Top Gear3人の名司会
最初にTop Gearの名物3人の司会を紹介します。
ジェレミー・クラークソン
Photo By Ted Perchick
辛辣なレビューが特徴の司会。車はパワーが一番重要だと考えている。プリウスが嫌い。
リチャード・ハモンド
Photo By Ted Perchick
愛称はハムスター、理由は背が低いため。ポルシェ911が好き。
ジェームズ・メイ
Photo By Ted Perchick
慎重な運転をすることからキャプテン・スローと呼ばれる。ただしブカッティヴェロインに乗った際は非公式記録として417km/hを出したことがある。
過激さこそ華!車を破壊する企画
では、ここからはTop Gearの選りすぐりの名場面を紹介しよう。最初はBBC並みの予算がないとできないような車が壊れる(壊す)企画から。
トヨタハイラックスの耐久テスト
Top Gearの中でも非常に有名なエピソードの一つがこれ、トヨタ・ハイラックスの耐久性を測るエピソード。
・基本工具での修理
・ケミカル系の交換
以外は禁止した上でどこまで走れるのかを実験した企画。ただ、その実験は海に沈める、キャンピングカーを上から落とす、燃やす、果ては解体用のビル(高さ約73メートル)の屋上に置いて爆破するといったものまで…。
どう考えても破壊しようとしているようにしか見えないが最後まで自走してスタジオに戻ることから感動のフィナーレを迎える。
コンパーチブルの耐久性やいかに!
オープンカーといえば憧れの的だが、問題なのが雨の日。そんな悩みを解決するのがコンパーチブル。ただ、問題はその耐久性。
そこでTop Gearの3人が耐久性を測るため
1.スピードを出しまくってみる
2.サファリパークに行ってみる
3.洗車機に入ってみる
をやってみた実験。結果は見事に…雨漏りしました。
飛行機のエンジン対自動車
飛行機のエンジンってどれだけ強力なの?
ということで、ジャンボジェット機のエンジンの真後ろを車に走らせてみる実験。結果は…まるでミニカーのように車がひっくり返っていきます。
カースポーツ
モータースポーツと言えばF1やル・マン耐久レースなどがあります。
しかし、ここで紹介するカースポーツとは、それらとは一線を画するものです。その正体は人間のスポーツをクルマでするというものです。
アイスホッケーしてみた
アイスホッケーと言えば、頑丈なプロテクターを装着した上で大の男たちがしのぎを削り合う激しいコンタクトスポーツです。
そんなアイスホッケーを、クルマでやってみました。そりゃドタバタ楽しくなるでしょうね。
サッカーしてみた
自動車の性能を競うこともまた、カービューの楽しみの一つです。この企画ではVolkswagen Fox vs. Aygoの名の下に2種類の車が競います。その競い方は…?
そう、サッカーです。
車でダーツ
今度は車でダーツです。
何を言っているのかなかなか文章では伝わりににくいかもしれませんが、自動車を使ってダーツをします。
もちろん、本物の自動車です。
ラグビーしてみた
コンタクトスポーツで有名なラグビー。あの特徴的なボールを(クルマで)蹴りあったのがこちらの企画です。
競争!
その車ってどのくらい早いの?
誰もが純粋に抱くこの疑問をとことん追求した実験をここでは紹介します。ただし、競争する相手が必ずしも車という訳ではないのですが…。
夢の超高級スーパーカー対決
高級で有名なブカッティヴェロインと、パガーニ・ゾンダが競う豪華対決です。
こうした高級車が本当に登場するのはBBCならでは。ブカッティヴェロインについては過去の特集でも紹介していますのでぜひご覧ください。
ブガッティ・ヴェイロンも買える!サラリーマンの生涯年収よりは安いスーパーカー30選
レンジローバー対戦車
普通の車同士で鬼ごっこ、程度であればTop Gearの番組では驚くに値しません。せめて、戦車と追いかけっこくらいしなくては。
レンジローバーと戦車が森のなかで追いかけっこする企画です。
セクシー陸上選手とGTRが競争
車といえば速さを競いたくなるもの。
…ただこれはどう考えてもセクシーすぎるウォームアップダンスで有名になったオーストラリア出身の陸上選手ミシェル・ジェネキーさんを見たいだけのようにも思えます。
セクシーダンスの動画はこちら
結果は…もちろんというか、当然というか、GTRが圧勝します。
F1カーに一般人が乗ってみた
時速300kmを超えて走り抜けるF1カー。アイルトン・セナやミハイル・シューマッハに憧れたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
この企画では一般人(ハモンド)がF1カーにチャレンジしました。
空飛ぶ人間対ラリーカー
ロケットマンとは、羽と動力付きのバックパックを背負って空を飛ぶ人です。
普通に、ロケットマンがかっこいいです。
戦闘機と車はどっちが早い?
2014年の再生数ベスト5にランクインしていたエピソードがこちら。
時速400km/h以上の速度が出るスーパーカーブカッティヴェロインと、ユーファイター(ジェット戦闘機)が競争をします。まぁ当然ながらユーロファイターが勝ちますが。
変な車
Top Gearには変わった車(市販から改造まで)が数多登場します。ここからは変な、変わった、おかしな車が登場するエピソードを紹介します。
ボンドカー…?
007のジェームズ・ボンドが乗るボンドカー
これを実際に作ってみたのがこの実験です。お決まりのペイントガンから防弾(ただしペイントガンの)壁が飛び出したり。
果てはあの、スイッチを押すと座席が射出される機能までついています。
ちなみに、本物のボンドカーはこちらの記事で紹介していますのであわせてご覧ください。
007最新作『Spectre』の公開前に【歴代ボンドカー28種総まとめ】
最強のパトカーはどれだ!?
車の中でもとりわけスピードが重要になってくるのがパトカーです。
この企画ではイギリスのパトカーと、どこから持ってきたのか、ペイントガンが付いていたり、ホイールから針が出ていたりとあやしげなパトカーが競います。
6輪車メルセデス・ベンツ
車といえば大型トラックでもない限り4輪のイメージですが、ここではメルセデス・ベンツのG63 AMGという6輪車が登場します。なんとカタログスペックでは傾斜45度までであれば登ることができる走破性能!
しかも、20秒でタイヤの空気圧を換えることまでできる悪路のスーパーカーです。
世界で一番小さい車
6つのタイヤが付いている車が登場したかと思えば、次は世界で一番小さい車が登場します。
パワー好きのジェレミー・クラークソンが試乗してみますが、そもそも車に乗るので精一杯。パワーとスピード不足に嘆きますが車をまるごとエレベーターに乗せてBBCの会議室まで行けるなど、意外と便利そうな様子。
超小型車も意外と使い勝手が良さそうです。
キャンピングカー
キャンピングカーが登場します。
ただ、セダンの上に3階建ての掘っ立て小屋を載せたようなキャンピングカーです。風の抵抗で前輪が浮かびそうになったり、横風にあおられたり、ガソリンスタンドの屋根に当たりそうになったり…。
波瀾万丈なキャンプが楽しめる車が登場します。
もしもハンドルとアクセルが別々だったら
自動車を運転する時はアクセルとブレーキ、そしてハンドルの連携が重要です。
もしもこの2つが分離したら…
このエピソードでは2台の車を重ねたような特製マシンが登場します。上にハンドル、下にアクセルとブレーキを担当の人が乗り込んだ上でバトルをする様子はさながらパーティーゲームをしているかのよう。
けっこう楽しそうです。
車、のエンジンで料理
最後に紹介するのはTop Gear流の料理企画です。
ベンツのSクラスなどに搭載されることがあるV8エンジン。これを鍋につなぎ牛肉をスムースしたジュースを作ります。
この自信満々にジェレミー・クラークソンが説明する中、諦め顔でリチャード・ハモンド、ジェームズ・メイの2人が聞いている姿こそ、Top Gearの楽しみポイントなのではないでしょうか。
ファイナル!?
そんなTop Gearですが、司会のジェレミー・クラークソンが不祥事(暴力事件)を起こしてしまい番組を追放になってしまいました。
名物司会の3人(ジェレミー・クラークソン、リチャード・ハモンド、ジェームズ・メイ)がアメリカで同じような番組をするという噂や、新シリーズは毎回司会が変わるといった噂まで、さまざまな憶測が流れています。
ただ、どこでやることになったとしてもこの3人が集まれば同じような誰も思いつかないもしくは、やろうとは思わないようなエピソードが誕生することでしょう。
今はこうして過去のエピソードを振り返りながら首を長くして待つことにしましょう!
Top Photo By Ted Perchick