電気自動車(EV)の問題点その4:価格
航続距離だ、充電だと電気自動車(EV)を買わない理由は多くあげられますが、もしガソリン車より安ければもっと早くに普及していたでしょう。しかし、実際にはどうクラスのガソリン車の2倍ほどの価格なのが現状です。
新型リーフの価格を見てみると、ベースグレードの「S」でも3,150,360円。これは割高で販売が低調なプリウスPHVとほぼ一緒。プリウスなら240万円台、アクアやフィットハイブリッドにいたっては200万円を切るグレードでも充分な装備がついてきます。
つまり、同クラスのハイブリッド車に対して100万円以上出す価値があるのかが問題になっていて、これまでは「ない」というのが一般的な反応でした。
電気自動車(EV)の値下がりと補助金
それでも、新型となったリーフは従来型よりも、航続距離がのび、安全装備などもも充実、質感もとかくなっているのに価格は17万円ほど値下がりしています。さらに航続距離が延びたことにより、クリーンエネルギー補助金も40万円に増額。実質的な負担額はプリウスやC-HRの中間グレードあたりとなってきています。
電気自動車(EV)が安く購入できるようになったのは、量産効果によってバッテリー及び周辺機器の値下がりが大きく、短期的にはこれからまだ値下がりが続くと予想されます。ソフト関連についても、半導体の原価は最安値の状態が続いています。
しかし、バッテリーに関しては希少金属の配給が安定的に継続されるかが心配され、最大の生産国である中国の政策次第というもろさがあり、長期的にはあまり安くはならないのでは?ともいわれています。
もうすこし小型の車種が出てくればとも思いますが、現状ではそんなニュースは聞こえてきません。したがって、新型リーフの価格が今後の電気自動車のランドマーク的なものではないでしょうか?
まとめ:次は電気自動車(EV)にしてもいいのか?
総合的に判断して、もし今買い替えのタイミングであれば、そして、充電環境や仕様状況など、ライフスタイルに無理がなければ新型リーフを選んでも後悔しないでしょう。
しかし、日産がリーフのさらに航続距離を伸ばしたモデルの発売や、クロスオーバーSUVにもEVの導入を示唆したり、多くのメーカーがEVを発表する予定になっていることもあり、早急に判断するのはまえだ早いのかもしれません。
せめて、リーフと同性能、同価格帯のライバルの出現を待ってからというのが結論です。