ホンダのエンブレム――偉大なる創業者をリスペクト
最後はホンダ。創業者の本田宗一郎は、経営者・技術者として日本に多くの功績を遺していきました。当然、社名やエンブレムのシンプルな「H」の文字も、偉大な創業者の姓から取られています。
そんな本田宗一郎氏ですが、終戦後「新しい時代をじっくり観て考えよう」という思いから、会社設立前の1年間を遊んで暮らしていたというのはあまりにも有名な話です。
特に、自身の趣味である三味線の音色にとても感銘を受けており、自社のエンブレムにも三味線の形を残しています。実はエイチの輪郭にある四角は三味線の箱の輪郭をイメージしているとのこと。そういわれると、あのロゴがなんだか三味線の形に見えてこないでしょうか?
ちなみに、2輪事業のロゴはシンプルな4輪のものとは異なり、羽のマーク。これは、本田氏が「これから世界に羽ばたくんだ」という意気込みを示すために用いたと同時に、それぞれの開発分野の独自性を示す意味を持っているとのことです。
いかがでしたか?
簡単でしたが、さまざまな日本車メーカーのロゴの由来をまとめてみました。由来に諸説ある企業もありますが、各自動車メーカーともエンブレムに独自の思いを込め、デザインに試行錯誤を繰り返し、きちんと意味のある象徴として作り上げていることが分かります。エンブレムの意味を理解すると、自分たちが乗っているクルマへの想い入れも変わってくるかもしれませんね。
今回は日本のメーカーの由来のみのご紹介でしたが、海外メーカーのエンブレムにもそれぞれ由来があります。この記事を読んで気になった方は自分で調べてみるのもいいかもしれませんね!