What’s New本日の注目記事、気になる情報を配信中!

エンブレムの4つのリングの由来知ってる?アウディブランドの魅力を解説してみた

2017.12.26
新車購入キャンペーン

アウディという自動車メーカーに対して皆様はどのような印象を抱かれているでしょうか。

フォルクスワーゲンの上位互換という厳しい見方をされる方もいらっしゃれば、近年のデザインにおける、時代を先取りする先鋭さを感じている方もまた、多くいらっしゃることでしょう。はたまたスポーツ活動、とりわけラリーにおける輝かしい功績を残したメーカーであるという印象を持つ方もいらっしゃると思います。

今回はそんな自動車メーカー、ドイツ御三家の一角の1つであるアウディというメーカーに焦点を当て、その魅力の秘密に迫ってみます。

アウディ誕生秘話

アウディといえば、シルバーのリングが四つ重なった特徴的なシンボルですが、その意味を皆様はご存知でしょうか。これは、実は四つの会社の統合を意味するものであるのです。アウディという会社はもともと、アウディ、デーカーヴェー、ホルヒ、ヴァンダラーという会社から成り、そのエンブレムもその四つのブランドの統合の象徴であるのです。

創業者は、アウグスト・ホルヒというメルセデス・ベンツの前身の会社、ベンツ社の技師でした。アウグストホルヒは三年間ベンツ社で働いたのちにホルヒ社を立ち上げます。

ホルヒ社においてホルヒは、品質や性能へのあくなき探求を続きました。これは現在のアウディのスローガン「技術による先進」に受け継がれるスピリットですが、その利益を顧みない探求心があだとなり、ホルヒは会社を追われることになります。

そこでホルヒが新たに設立した会社こそが、アウディであったのです。正確に言えば、はじめは自分の名前が入った社名でありましたが、ホルヒ社によってその社名の使用を差し止められたため、ラテン語で同様の「聞く」という意味を持つアウディという社名にしたのが始まりだといわれています。

その後、第一次世界大戦での敗戦、世界恐慌を経験したドイツはその経済に大打撃を受けます。その余波は当然ドイツのすべての自動車会社にも及びました。単独での存続が厳しくなったこともあり、先述した四つの会社が統合し、「Auto Union AG」という会社を設立しました。

これがアウディの元になります。その後もいわゆるアウトウニオンは存続しますが、一大転機を迎えます。それが1958年のダイムラーベンツの傘下になったことです。ダイムラーベンツ傘下において、DKWジュニアという乗用車が大ベストセラーとなったことでその名声は世界にとどろくことになります。

しかし、その後すぐにダイムラーベンツの経営方針の転換からフォルクスワーゲン傘下に移ることとなります。そして、フォルクスワーゲン傘下でついに、1965年にアウディブランドが復活することになります。そしてその後も前輪駆動のミドルクラスセダンを生産する堅実なブランドとして発展し、その後もロータリーエンジンの開発で知られたNSUを併合するなど、発展を続けます。

アウディ80やアウディ100などのヒット作を世に送り出しながら、拡大を続けたアウディはフォルクスワーゲングループの上級クラスの車種を担うブランドとして発展し、晴れて1985年にアウディとしての社名が復活することとなります。

次ページ アウディの真骨頂!――スポーツ活動――

アウディの真骨頂!――スポーツ活動――

その後のアウディの活躍は言わずもがなですが、改めておさらいしてみましょう。とりわけ本稿ではその輝かしいレース活動に注力して、解説していきたいと思います。

アウディは1999年から18年間、WECやルマン24時間耐久レースに参戦し続けてきました。その功績はルマン参加の18年間のうち13回勝利を収めるという、まさにルマンの歴史とともにあったといっても過言ではない素晴らしい成績を収めてきました。

そしてこの度、惜しまれつつも、アウディはルマン24時間耐久レースからの撤退を表明いたしました。アウディブランド復活からの軌跡はレース活動とともにあったといっても過言ではありません。ディーゼルターボエンジンやハイブリッドエンジンなど、その技術の粋を凝らしたその時代の先端を行くアウディの選択は、常に自動車業界を牽引してきました。

そしてこれからも、レースの枠を超えて進化し続けようという意志が市販車においても現れています。これからのアウディへの期待の表れを反映して、その販売台数も、着実に伸び続けています。

次ページ 「 技術による先進」スローガンの面目躍如

新車購入キャンペーン

「 技術による先進」スローガンの面目躍如

自動車メーカーはそれぞれ、ブランドごとに自動車開発に対する意識をスローガンとして標榜しています。例えば、有名なものですと、メルセデスは「最善か無か」、BMWは「駆け抜ける歓び」など、一言で聞いてそのメーカーの特色を知ることができるようなものになっています。

アウディにおいては、「技術による先進」というスローガンを掲げています。アウディのモータースポーツ活動やそれによる市販自動車への最新技術の積極的採用、そして自動車業界の未来をリードしようという、アウディらしい意気込みが感じられ、またこの言葉にはアウグスト・ホルヒのDNAが脈々と受け継がれた言葉のようにも感じられます。

アウディには、他社にない様々な独自の技術が多数あります。ここではその技術をひとつひとつご紹介していきましょう。

アウディといえば――クワトロシステム――

photo by アウディジャパン

まず、アウディと聞いて誰しもが思い浮かべるのはこのワードであるといえるでしょう。車好きであれば、誰しもがアウディといえばクワトロと答えるに違いありません。クワトロは1980年のアウディ・クワトロのデビュー以来、現在に至るまで受け継がれ、洗練されてきました。

クワトロシステムとは、すべてのタイヤを駆動させ、走行時の安定性や走破性を高めるための駆動システムです。当時、いわゆる4WD、四駆のシステムはオフロード車のための技術であると思われていました。しかしアウディはこのシステムをクワトロとして昇華し、ハイパワークーペに搭載することで、スポーツドライビングにも応用ができることを証明しました。

今では当たり前になった四駆のスポーツカーも、実はアウディがこのアウディ・クワトロで革新を起こしたことで、一般に広く知れ渡るようになったのです。そしてそのシステムは今もなお、進化を続けているのです。

その先進性――シングルフレームグリル――

photo by アウディジャパン

近年では珍しくなくなった、大きく口を開けたようなグリルのデザインも、実はアウディが発祥です。アウディはこれをシングルフレームグリルと呼び、2006年のA6のフルモデルチェンジで初めて導入されました。

一目見てアウディであるとわかる特徴的なデザインと押し出しの強さ、そしてこの形状は、実は空力学上でも非常に優位で合理的なデザインとなっているのです。アウディのバンパー、グリルデザインの革新を皮切りに、今ではどの自動車メーカーもこのグリル形状を採用しています。

そして実は、このA6のシングルフレームグリルをデザインしたのは日本人なのです。和田智というデザイナーで、日産やアウディで活躍し、現在はフリーランスとして活動しています。

次ページ アウディが生み出した数々の名車たち

アウディが生み出した数々の名車たち

アウディは自動車メーカーとしての軌跡の中で、いくつもの歴史に名を刻む名車を生み出してきました。ここでは、その名車たちの中からピックアップして、ご紹介したいと思います。

アウディ・クワトロ

アウディ・クワトロはアウディが1980年から1991年にかけて製造したクーペスタイルの車です。全長4,404mm、全幅1,723mm、全高1,344mmとアウディらしいミドルサイズとなっており、排気量は直5の2,144cc、5速MTを搭載していました。

何よりも革新的だったのが、それまでオフロード車のものであると思われていた4WDシステムをクワトロシステムに昇華させ、スポーツクーペに搭載したことでした。今までのFF車の欠点を補い、むしろ武器とすることができるような発想の転換と、先進性を持った車であり、のちのスポーツカーにも4WDが採用される契機となった伝説的な車です。

WRCにおいても幾度も輝かしい成績を残しています。

アウディ・TT

アウディ・TTは1998年に発売されました。アウディ・A3やVWゴルフとの共通プラットフォームを用いた2ドアクーペで、全長4,041mm、全幅1,764mm、1,346mmと小ぶりなスタイルとなっています。1,800cc直4ターボチャージャー付で、5速MTを搭載しています。

その造形の美しさは当時の自動車業界に衝撃を与えました。デザイナーはフリーマン・トーマスで、内外装ともに「円」のモチーフをふんだんに使用しています。

アウディ・R8

アウディ・R8は2006年にアウディの子会社であるアウディ・スポーツが開発生産を行った2ドアクーペスタイルのスポーツカーです。全長4,431mm、全幅1,907mm、全高1,249mmで、V8、4,200ccエンジンを搭載、なんとその馬力は420を誇ります。変速機は6速Rトロニックで、ミッドシップのクワトロシステム制御となっています。

ボディ単体では210kgと非常に軽く、また軽量化のために、エンジンフレームの一部にマグネシウム製のパーツすら採用しています。ニュルブルクリンク耐久レースへの出場や、GT300のレース車両としての採用も、話題を呼びました。

次ページ アウディの知性的魅力

アウディの知性的魅力

いかがでしたでしょうか。今回はアウディの歴史とその神髄であるスポーツ活動と技術開発に焦点を当てさせていただきました。いわゆるジャーマン3、ドイツ御三家の中でも少し目立たぬ存在に思える方もいらっしゃったかとは思いますが、実はアウディほど技術に対して野心的なメーカーはありません。

メルセデスは高級車、BMWはスポーティ、そんな一言で自動車メーカーを表そうとするとき、アウディに対して皆様はどのような言葉でもって、表現するのでしょう。私は、インテリジェンス――先進、知性――という言葉で表現したい欲求にかられます。

皆様もよろしければ一度お近くのアウディディーラーでその魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。


文:倉敷ダイヴ

新車購入キャンペーン

Follow on twitter