ワンちゃんなど、家族同然のペットを載せてドライブすることも多いはず。しかし、助手席だと危険だし、後ろの床は狭くて人間同様にペットにとってもリラックスできないかも。ペットにとって快適に過ごせる車とは何でしょうか。車選びで悩んでいるのなら、ペットの気持ちになって車選びをするのもいいかも知れません。今回はワンちゃんを中心に、ペットに必要な車内グッズやペットと過ごせる施設なども合わせてご紹介します。
ペット好きは見逃せない、ルノー・カングー ウィズ ペット
先月30日、ルノーより興味深いリリースが発表されました。
”ルノージャポンは、人気の「カングー」にイオンペットの獣医師が監修した愛犬家向け特別仕様車「ウィズ ペット」を設定。限定20台で発売します。”
この「カングー ウィズ ペット」には、イオンペットの獣医師が選んだ7つの愛犬グッズを装備。携帯用サークル、フンキャッチャー、ハンモックタイプの後部座席用シートカバー、寝袋スタイルのパッカブルベッド、簡単に係留できるシートベルトアタッチメント、簡易ドライブハウス、オリジナルお手入れキットという愛犬との快適なドライブをサポートする装備を見事に備えている、まさにペットに寄り添ったクルマなのです。
元々、ルノー・カングーは商用車ベースで、鉄板むき出しの幅広の室内は、汚れを気にせずワンちゃん達を乗せられることから、愛犬家が多いとされていました。そこにこれだけの装備を付ければ十分すぎるぐらいでしょう。スタイルもカワイイし、これで決まり……と思ってしまいそうですが、「ウィズ ペット」ならではの問題もありました。
それは、「”ウィズ ペット”はともかく、”ウィズ 人間”はどうか?」ということです。ペットは大事な家族、でも”人間”の家族をないがしろにはできません。1.6Lエンジンの5人乗りで241万円という価格。輸入車としてはリーズナブルな車種ですが、ベースが商用車だけにカングーマニアならともかく、乗用車として使うには抵抗感があります。台数限定というのも問題でした。
この予算ならより低燃費で装備も良く、しかも3列シートの国産ミニバンが買えます。カングーが良いなら、より広々とした室内空間を持つミニバンも選択肢に入るのではないでしょうか。
ホンダ・ステップワゴンならどうだ!
広々大空間の室内は、シートアレンジも豊富で、車内でワンちゃんとたわむれても余裕。そして以外にもワンちゃんに優しい側面もありました。低床フロアを採用している為に、スライドドアステップ高390mm、荷室開口部445mmと、乗り降りが楽なのは人間もワンちゃんも同じ。しかも、ステップワゴンだけの装備である「わくわくドア」がポイントになりました。
「わくわくゲート」は、大きなリアゲートを開けなくても横開きのドアから乗り降りできる優れものです。サードシートへのアクセスが便利、というのが一般的な利用方法ですが他にも利点があります。
それはミニバン特有の大きなリアゲートを開けた時に、ラゲッジルームの荷物が崩れ落ちるという問題を回避出来るという事です。横開きドアを開けて荷物の状態を確認したり、小さい荷物ならリアゲートを開ける必要もありません。駐車した場所が泥だらけだったり、雨の日などはありがたい仕掛けなのです。
ワンちゃんの場合はというと、ゲートを開けたら急に飛び出したりするのを防いだり、ゲージごと落下するなんてことも防げます。また、大型のアシストグリップ(本来は乗降用に使うもの)にリードを固定すれば、ゲートをあけ放つことも無く、わんちゃんが出入り出来るのです。
「わくわくゲート」装備車は261万円ですが、安全装備の「Honda SENSING」 や車内のワンちゃんも嬉しいロールサンシェイド、そしてパワースライドドア(左側)まで装備され、しかも3列シートの8人乗りですから人間にも快適なのです。しかも他のミニバンと異なり、1.5Lターボなので税金も安いと言うメリットもあります。
3列シートは必要ないけど、もう少し予算を下げたい場合はどうでしょうか?
その他
ワンちゃんも大満足、荷室の広さ優先!ステーションワゴン
トヨタのカローラフィルダーなどのステーションワゴンなら、室内スペースは広くても、あえて2列シートの5人乗りにしているために、荷室が広く、ワンちゃん向きと言えるでしょう。背は低いですが、人間が中で立つ必要が無いなら問題なし。後席使用時でも荷室の奥行きに余裕があるので、大型犬もゆったり寝そべれて、複数のキャリーも楽々積みこめます。
また、荷室が広いという理由で採用するなら、スズキ・ソリオ、トヨタ・シエンタ、ルーミー/タンクなども普段使いにも勝手が良いサイズなので候補に入れても良いでしょう。
軽自動車でもOKな車種も
軽自動車の場合はどうでしょうか? 良く見かけるのが助手席にいるワンちゃん。とても気持ちよさそうですが、これは大変危険な行為です。事故でなくても急ブレーキをかけた際にケガをする可能性があります。また、運転中にじゃれてくることもあるでしょう。人と犬の安全のためにもワンちゃんはラゲッジスペースがベストです。ただし、軽トールワゴンといえども、後席使用時にキャリーを積むのはスペースが問題となります。残る選択肢は後席のフロアに置くという発想。ここも十分ではありませんが、シートの座面が持ち上がる軽自動車ならうまく置けるでしょう。
アイテムを揃えて愛車を「ウィズ ペット」仕様に!
また、これらの車でも上記の「カングー ウィズ ペット」のように、専用のアイテムを備えておくことがドライブには欠かせません。カーショップや、ペットショップでも手に入りますが、各車種にオプションとして用意されているものもあり、車種ごとに適したサイズや取り付けが可能なのでディーラーで相談されてはどうでしょうか?ご自身でアイテムを揃えれば、愛車を「ウィズ ペット」仕様にできることでしょう。
参考資料:ディーラーオプションの参考価格
・ペットシートマット1万9440円
・飛び出し防止リード 3240円~
・小型犬用 ペットシートプラスわん 1万9440円
・ペットシートサークル 2万4820円
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