Alpine is back! アルピーヌの歴史を彩るクルマたち

Alpine is back! アルピーヌの歴史を彩るクルマたち
     
   

連日ニューモデルの発表が続き、大いに賑わった2017年のジュネーヴ・モーターショー。中でもクルマ好きの心をぐっと掴んだのは、何といってもアルピーヌブランドの復活ではないでしょうか。ここでは、そんなアルピーヌの歴史と名車たちに焦点を当てつつ、ついにアンヴェールされた新型「A110」についても迫ります。

モータースポーツとともに歩んできたアルピーヌ

photo by ALPINE

まずはアルピーヌの歴史について、軽く触れておきましょう。アルピーヌは1956年、レーシングドライバーでありルノーの販売店を経営するジャン・レデレ氏(1922~2007年)の手によりフランスで創設されました。創設当初よりルノー車のチューンやレーシングマシンを数多く手掛け、ラリーやレースなどで数々の栄光を手中に収めます。ちなみにアルピーヌの名前には「山道をドライビングする楽しさ」という意味が込められています。

1973年にはレデレ氏の手から離れ、ルノー傘下の会社「ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ルノー」として新たなスタートを切ります。さまざまな名車を生み出しましたが、1995年にアルピーヌブランドは一旦途絶えることに。ただノルマンディのディエップにある工場は存続し、その後もルノースポールブランドのクルマの一部の生産を請け負うようになります。

2012年、イギリスのケータハムとスポーツカーを共同開発する名目で提携。「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」として再出発します。アルピーヌ復活の起爆剤になると関係者やメディアは大いに期待しました。しかしその歴史は長くは続かず、2014年には提携が解消されてしまいます。そしてアルピーヌは再びルノーの手に渡り、現在に至るというわけです。

アルピーヌブランドの第一弾、A106

アルピーヌの記念すべき最初のクルマとなったのが、A106です。レデレ氏がルノー・4CV(キャトル)をベースにFRPボディを架装したマシンを基にしており、ボディのデザインはジョヴァンニ・ミケロッティが担当。当時としては空力性能に優れていて、ミッレ・ミリアなどのロードレースで大活躍します。部品の供給や販売体制もルノーからの全面バックアップを受けることに成功し、多くのユーザーを獲得することになりました。軽快な走りというこのクルマのコンセプトは、後のモデルに多大なる影響を及ぼします。

さらなる市場拡大を狙ったA108

photo by 天然ガス(CC 表示-継承 3.0)

A106が一定の成功を収めたことにより、レデレ氏は次なるロードカーを市場に送り出します。これが、1959年のパリサロンで発表されたA108です。市販のルノー車のエンジンやトランスミッション、サスペンションを流用するという手法はA106と同じですが、最大の特徴は新たに開発した鋼管をメインビームとするバックボーンチューブ構造を採用した点になります。エンジンはドーフィン用の845cc直列4気筒OHVのものをベースに排気量を拡大して搭載、圧縮比も9.0まで上げられチューンされていました。

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