アメリカ大統領専用車のビースト(キャデラック・ワン)の新型が登場!トランプ大統領用のリムジンはバズーカ砲や化学・生物兵器にも対応!

     
   

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アメリカ大統領専用車のビースト(キャデラック・ワン)とは?

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「ビースト」はシークレットサービスが使用する名称

通称「ビースト」、”野獣”の異名を持っているのは大国・アメリカの大統領専用車、キャデラック・ワンです。

その重装備、性能から大統領の周辺警護を担うシークレットサービスによってそう呼ばれるようになったとか。”野獣”と聞くといかにも攻撃的なイメージを抱いてしまいますが、この大統領専用車は非常時に如何に大統領を安全に守れるか、ということに重点が置かれているようです。

そのため「動く要塞」などと呼ばれる鉄壁の防御力を持った車になっているわけですが、セキュリティーの為にエンジンなどの詳細なスペックはほとんどが最高機密となっておりわずかな情報しか明らかになっていません

もはや車とはいえない、ともいわれるモンスターマシンの「ビースト」についてここではご紹介します。

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前オバマ大統領のビースト(キャデラック・ワン)のスペックは?

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GMの特定の車種名を関しない初の車

GMが手掛けているこの大統領専用車はその正式名称を「2009年モデル キャデラック・プレジデンシャル リムジン」といいます。

大統領のリムジン、そのままのネーミングですね。GMによると、GMの長い歴史の中で初めて車種名を冠しない車となっているとのこと。

確かに大統領の為以外には用意することは絶対にあり得ない車なので、こうした名前にしてしまう方がしっくりくるような気がしますね。

飛行機の大統領専用機は「エアフォース・ワン」と呼ばれますが、それに倣ってこの大統領専用車も「キャデラック・ワン」と呼ばれることが多いようです。

ですが「ビースト」の方がマスコミなどでもよく使用され、一般的に浸透しているようですね。ここでも以下ビーストと呼ぶことにしましょう。

GMC・トップキックの車台にDTSリムジンに似たボディを架装

ビーストのシャーシはGMのピックアップトラック、GMC・トップキックの流用ではないかと見られています。実はこのGM・トップキックは映画「トランスフォーマー」シリーズに登場するオートボットの戦闘員、アイアンハイドがビーグルモードになった時の車なんですよ。

ボディはDTSリムジンに似ているようです。ヘッドライトにはエスカレードの部品が使用されているなど、様々なGM車の要素が組み合わされているようですね。

大きな格子柄のフロントグリルが威圧感と存在感を感じさせます。

総重量は8t、ディーゼルエンジン搭載

ビーストの総重量はなんと8tにも及ぶとか。サイズは全長が約5.5m、全高が約1.8m程度と見られています。

2016年にアウディが発表したワンオフモデルの全長6.36mの超ロングホイールのリムジン「A8L エクステンディッド」の重量が2,418㎏。

ビーストの全長はA8L エクステンディッドよりもかなり短いにもかかわらず3倍以上の重さになっています。そのため最高速度は100km/h前後、燃費は2.8㎞/Lとか。環境基準への適合とかは全く関係ないのでしょうね……。

エンジンはディーゼルエンジンとなっているようですが、これはディーゼルが重い車体を動かすパワーと燃えにくい性質を兼ね備えていることから選ばれたということです。

装甲板や防弾ガラスなどで完全武装

車体は厚さ15㎝程度の軍用装甲板に覆われており、手榴弾やロケット弾にも対応可能とのこと。もはや戦車ですね……。

この装甲板が仕込まれているためにドアの厚さは20㎝程度。窓に使用されている防弾ガラスは厚さ13㎝と、ドアだけ見てもかなりの重量であることは間違いなさそうです。もちろん窓ガラスは開きません。開くのは運転席の窓ガラスわずか数センチ程度ということです。

大統領と同型の輸血用血液製剤を常備

万一に有事の際に備えてでしょうか、車内には大統領と同じ型の血液製剤が0.95ℓ常備されています。

大統領の車列には必ず医師も同行しているというので、何かあってもすぐに対応できるのでしょう。まるでボンドカーみたいですね。しかし管理が大変そうですね……。生命維持装置も搭載されているという情報もあります。

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トランプ大統領の新型ビースト(キャデラック・ワン)のスペックは?

出典元:https://jp.techcrunch.com/2018/09/26/2018-09-25-trump-beast-presidential-limo-cadillac/

ニューヨークの国連総会でデビュー、開発費は17億円

トランプ大統領が2016年に就任してから、多額の開発費をかけてビーストのセキュリティーを強化したといわれていましたが、ついに就任から2年たった2018年の9月に開催されたニューヨークでの国連総会出席の車列でデビューを果たしました。

これ以上一体どこを強化するんだろう、とも思いますがよりパワーアップしたビーストになっているようです。

なんと開発費は17億円。驚きの費用ですね。この多額の開発費をかけて開発された新型ビーストは12台用意されたということです。

ヘッドライトはエスカレ―ド風、CT6に似たリアデザイン

トランプ大統領仕様の新ビーストについてGMは詳細を明らかにしていませんが、ヘッドライトは先代のビーストと同じくエスカレード風のものになっているようです。

フロントグリルの形状も変わり、先代は大きな格子柄でしたが新型ではメッシュ状のものに。キャデラック・エスカーラから着想を得たのではないかといわれています。

リアデザインはキャデラック・CT6に似たものとなっているようです。

バズーカ砲や化学・生物兵器にも対応、最先端の衛星通信システムを搭載

新型ビーストはバズーカ砲にも耐えられる上、ジェット機並みの重さ・厚さのドアを閉めれば車内は完全密閉状態になり、化学兵器や生物兵器にも対応しているとのこと。もちろん酸素ボンベも積まれています。

そしてビーストはそういったセキュリティー装備だけでなく、最新鋭の暗号化通信が可能な衛生回線を使用した衛星電話などが装備され、有事の際には大統領の執務室、アメリカ軍の最高指令室としての機能も果たせるようになっています。

アメリカとは切っても切り離せない核ミサイルの発射も車内から命令できるとか。

またビーストのタイヤは当然ランフラットタイヤになっています。タイヤを銃撃されたとしても50㎞程度は走行可能なのはもちろんのこと、ゴム部分が無くなってしまってもリムだけで走り続けられるとのこと。

開発費がかかるのも納得ですね。

ビースト(キャデラック・ワン)以前の大統領専用車は?

出典元:https://ameblo.jp/chene2008/entry-10196319933.html

DTSプレジデンシャル リムジン

2005年、シボレーのサパーバンやキャデラック・エスカレードなどに使用されているGM製のフルサイズSUVのプラットフォームをベースにDTSをストレッチして架装したものが納入されました。

このDTSプレジデンシャル リムジンは2005年のジョージ・W・ブッシュ元大統領の2度目の就任式でデビューしています。

2009年にビーストが就役した後もオバマ前大統領はこのリムジンを場所によっては引き続き使用していました。

このリムジンの有名なエピソードとして、2011年のアイルランド訪問の際にダブリンのアメリカ大使館のゲート付近で車体の底が引っかかって立往生、といったものがあります。

ビーストになってからはそういったことは報道されていませんが、特殊な車両だけにいろいろと整備やルートにも気を配らなければならないようですね。

新型ビーストを見てみたい!!

出典元:https://mainichi.jp/articles/20180928/k00/00m/030/090000c

先代のビーストは、オバマ前大統領が2016年に日本で行われた第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)でも使用していましたし、トランプ大統領の2017年11月の初来日の際にも使用されていたので見たことがある方も多いのではないでしょうか。

新型ビーストはまだアメリカ本国でも今年2018年の9月にお目見えしたばかりですが、次にトランプ大統領が来日するときには新型ビーストも日本に上陸することでしょう。見てみたいものですね。

よりパワーアップしたというビースト、運転するのももちろん選ばれたシークレットサービスの方で、車両重量8tのビーストをJターン(バックからの180度スピンターン)できるテクニックを持っているといいます。

そんなテクニックを披露するような事態にならないことが一番ですが、大統領専用車というのはハード面のみならずそれを支える人々も凄腕であるということでしょう。

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