出典元:https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/004/264/104/6b614ae66b.jpg
車の警告灯・表示灯とは?色によっても緊急性が異なる?
出典元:https://cacaca.jp/wp-content/uploads/2015/03/i.jpg
運転中、メーターのところに突如見たこともないようなランプが点灯し、冷や汗をかいた経験はありませんか。
自動車の警告灯や表示灯は種類が非常に多く、何かあった場合にはそこが点灯して車の不具合を教えてくれるようになっています。
規格は世界で統一されており、どの国の車であっても、またどこの国の人間が見ても分かるようになっています。
今回は、警告灯や表示灯が示す意味を知り、的確に車の状態を把握できるよう勉強していきましょう。
まず初めに、警告灯と表示灯にはそれぞれ色が決められています。
色は赤、黄、緑の三色で、赤は危険、黄色は注意、緑は安全を表します。
要するに信号機と同じ配置です。
そしてその種類にはそれぞれ意味がありますが、その意味をしっかりと理解しておけば、突然ランプがついてもうろたえることはありません。
それでは早速一つ一つ見ていきましょう。
基本操作に関する警告灯・表示灯
出典元:http://img-cdn.jg.jugem.jp/60e/1988289/20141009_1347831.jpg
シートベルト非装着警告灯
まずはおなじみ、赤色のシートベルト警告灯です。
エンジンがかけられている状態でシートベルトがされていない場合に点灯するようになっています。
運転する時にシートベルトをするのは当たり前ですし、とても分かりやすいマークです。
このランプがついていた場合はシートベルトがしっかり装着されているか確認しましょう。
ガソリン残量警告灯
こちらは黄色で表示される、燃料の残りが少なくなっていることを示す警告灯です。
残量はメーカーによって異なりますが、一般的に燃料の残量が10L以下になると点灯することが多いそうです。
このランプが点灯してからでも、おおよそ50kmは走行できるようになっていますが、これは高速道路においておおよそ50kmごとにガソリンスタンドを備えたサービスエリアが 設置されているためです。
高速道路を走行中にこのランプが点灯した場合は焦らず落ち着いて次のサービスエリアのガソリンスタンドで確実に給油をするようにしましょう。
半ドア警告灯
続いては2つ目の赤色、半ドア警告灯です。
こちらはエンジンがオンの状態でどこかのドアが開いているか、または完全に締まっていないことを示す警告灯です。
よってこのランプがついていた際には安全な場所で停車したのち、ドアを閉めなおしましょう。
ウォッシャー液警告灯
黄色のウォッシャー警告灯はウォッシャー液の残量が少なくなっていることを表しています。
汚れたフロントガラスやリヤガラスを洗い流すためのウォッシャー液です。
視界不良は大きな事故に繋がりますので、この表示が出たら早めにウォッシャー液を補充するとよいでしょう。
スリップ表示灯
タイヤがスリップし、ブレーキ制御装置が作動している期間、点滅するようになっています。
ずっとつきっぱなしになっている場合は、横滑り防止装置のトラクションコントロールがオフになっている可能性があります。
そうでない場合は何らかの故障の可能性がありますので一度点検をしてもらう必要があります。
セキュリティ表示灯
盗難防止装置のイモビライザーが動作している際に点滅するようになっています。
セキュリティ表示灯は、車のエンジンを切り、鍵を閉めた状態で初めて点滅します。
基本的にはついていても問題はありませんので、慌てずその時の車の状態を確認してみましょう。
早めに点検すべき警告灯・表示灯
出典元:https://stat.ameba.jp/user_images/20151211/06/sammotors/2b/05/j/o0800053413508332017.jpg?caw=800
ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯
ABSのブレーキシステムに異常があるときに点灯します。
黄色の警告灯になっていて、ブレーキを補助するシステムになっていますので、急ブレーキや高速走行などは避け、直ちに点検を受ける必要があります。
エンジン警告灯
エンジン、またはトランスミッションの異常が検出された場合に点灯します。
エンジン、トランスミッションは車の核となる大事な機関ですのですぐに点検をしましょう。
センサー系統や配線、またはエンジンそのものの故障が原因となることが多いです。
エンジンそのものに原因がある場合は大変危険ですし、またセンサーや配線であったとしても重要なものですので、必ず修理工場に連絡をするようにしてください。
新車を購入して数年乗り続け、新車に乗り換えるというサイクルを続けているユーザーだと、この警告灯に関わることなくカーライフを送る方が多いでしょう。
逆に、登録から何年も経過している中古車を購入するのであれば、このランプの存在を知っておくべきでしょう。
フューエルフィルター警告灯
こちらは黄色の警告灯で、ディーゼル車のみ設定があります。
ディーゼル車の燃料フィルターに水が一定の量たまると点灯する仕組みになっています。
このランプが点灯した場合は燃料フィルターの水抜きや交換が必要になります。
SRSエアバッグ警告灯・プリテンショナー警告灯
こちらは聞き慣れないランプだと思います。SRSエアバックシステムやプリテンショナー付きシートベルトに異常がある場合に点灯します。
エアバックそのもの、電気系統、シートベルトの故障やバックルの故障など、様々なケースの原因が考えられます。
エアバックやシートベルトは万が一の場合、命に係わる重要な部位になります。運転する本人だけでなく、一緒に乗っている方のことも考えて早めの対処をしましょう。
緊急性の高い警告灯・表示灯
出典元:https://jibundeyarou.com/wp-content/uploads/2016/06/s-eng_wl001b.jpg
ブレーキ警告灯
ブレーキ警告灯はパーキングブレーキやブレーキフルードやシステムにかかわる警告灯です。
通常時はパーキングブレーキがかかっていることを点灯で示しますが、解除している場合でもランプの点灯が消えない場合にはブレーキシステムの異常やブレーキフルードの不足などが考えられます。
警告灯が消えずに出続けている場合、ブレーキを踏んでも車が止まらずに、事故を引き起こしてしまう可能性があります。
充電警告灯(バッテリー警告灯)
充電警告灯は赤色の警告灯です。
こちらは車のバッテリーが劣化して電圧が低下しているときなどに点灯します。
点灯した場合は速やかに安全な場所に停車し、その場でディーラーや修理工場などに連絡をしましょう。
油圧警告灯(エンジンオイル警告灯)
エンジンオイルはエンジンの中を流れる潤滑油の働きをしています。
エンジン内のオイルの圧力の変化を感知してこの警告灯は点灯します。
エンジンオイルはエンジンの働きにかかわる重要な役割を持っているため、このランプが点灯した場合には車を安全な場所に停車して、直ちに修理依頼の連絡をしましょう。
排気温警告灯
排気の温度が上昇し、オーバーヒートの状態になったときに点灯します。
すぐに車を停めて修理工場への連絡が必要になります。
スパークプラグが未燃焼になっていることが多く、最悪の場合出火にもつながりかねませんので注意が必要です。
水温警告灯
こちらも赤色の警告灯で、水温が上がりすぎた場合に点灯します。
エンジンがオーバーヒートしてしまう可能性がありますので上記のランプ同様、すぐに車を停めて修理工場に連絡しましょう。
冷却水のタンクの水漏れや不足によってエンジンの温度が上がりすぎてしまうことが考えられます。
これは普段の点検で防ぐことができますので半年に一度は点検するようにしましょう。
ハイブリッドシステム警告灯
ハイブリッドシステムに異常がある場合に点灯します。プリウスをはじめ、日本のハイブリッドシステムはとても優秀ですが、警告灯が設けられており、点灯する可能性があります。
もちろん、ガソリン車に乗っている方にとっては関係ないですが、ハイブリッドカーの警告灯で最も危険とも言えるので、ハイブリッドカーユーザーは必ず知っておきましょう。
点灯した場合はすぐに車を安全な場所に停車して、レッカーなどで搬送してもらいましょう。
終わりに
出典元:https://www.photo-ac.com/
長くなりましたがいかがでしたでしょうか。
警告灯、表示灯には様々な種類があるのでなかなかすべてを覚えるのは大変です。
しかし、世界規格で表示形式が定められており、色や形で直感的に危険度や部位の判断ができるようになっています。
幾度と無くモデルチェンジを繰り返し、故障しにくい、より良い車を生み出しているのはどのメーカーも同じです。
とは言え、どんなに素晴らしい車でも人間が作るものですし、完璧で壊れない車を作ることは出来ません。
ランプが点灯した際には、慌てず担当のセールスマンや修理工場に連絡を取るなどして対処をしましょう。それが愛車を長く乗り続けるための第一歩です。