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車はどんどん進化し、年を重ねるごとに快適なカーライフを送れることに喜んでいるでしょう。今後も更に快適な車が増えていくはずです。
ですが、四季がハッキリと分かれている日本では空調が必要不可欠です。
今回はそんな空調トラブルへの対処方法を紹介します。
車の冷房(クーラー)が効かない原因と修理費用
エアコンガスの不足
冷房の故障原因の内、一番多いといわれているのがこのエアコンガスの不足ではないでしょうか。
カーエアコンは、冷媒となるエアコンガスを密閉されたエアコンシステム内を循環させることで冷気を発生させています。
従って、このエアコンガスが必要量に足りていないと十分に空気を冷やせずに冷房が効かない、効きが悪いという状態に陥ってしまいます。
家庭用のエアコンと仕組みはほぼ同じといえるカーエアコンですが、家庭用のエアコンはガスが不足する、というトラブルはあまり聞いたことがないのではと思います。
ではなぜ、車になると冷房トラブルのトップといえるほど、エアコンガスが減ることが多いのでしょうか。
上記の通り、エアコンガスは基本的に密閉空間を循環しているので、エアコンを使用すればするほど減っていく、という性質のものではありません。
全くエアコンを使用しない場合でも同じです。
しかしある程度使用していると分子構造の小さいガスがほんの微量ずつですがホースから揮発する上、経年変化で気密性が落ちてしまった連結部分からも揮発していきます。
車の場合は家庭用のエアコンよりも衝撃や温度変化などの使用環境が厳しいため、こういったことが起こりやすくなるようです。
定期的にエアコンガスの残量をチェックしましょう。エアコンガスの補充は、5千円程あれば大丈夫でしょう。
エアコンガスの漏れ
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車は使用中は常に振動し、またエアコンシステムが設置されているエンジンルームは非常に温度変化が激しくなります。
そういった過酷な環境にさらされていると、各種部品は劣化することに。
何らかの部品に不具合が生じ、そこからエアコンガスが漏れている場合があります。
この場合は自然に揮発するよりもかなりの速いペースで減っていきます。
エアコンガスを補充してから1年以内にまた補充が必要になるような状態であれば、どこからかエアコンガスが漏れていることを疑ってみましょう。
カス漏れしている部分にもよりますが、修理費用は3万円前後です。
エアコンコンプレッサーの故障
コンプレッサーは、空気を圧縮して冷気を作り出す大切な部品です。
コンプレッサーが故障すると、エアコンガスを液化できずに冷たい空気を作り出せなくなってしまいます。
コンプレッサーの動きが悪化する原因の一つに、エアコンガスの不足が考えられます。もしエアコンガスが十分に足りているのに機能しない場合は、故障と考えていいでしょう。
カーエアコンをオンにした際に”カチッ”という音がしたら、コンプレッサーは作動しています。冷房が効かず、この作動音が確認できない場合は故障の可能性があります。
コンプレッサーの修理は高額。5万円以上、場合によっては10万円を超えることもあります。
センサーの故障
エアコンそのものには異常がない場合でも、室内温度感知センサーが故障していると正しく車内の温度を計測できず、風が送り出されない現象が起こることがあります。
特に手動調節では問題なく作動するのにオートに設定している場合にこういった状態が起こるのであれば、センサーをチェックしてみましょう。
修理費用は2万円程度みておけば問題ないでしょう。
車の暖房(ヒーター)が効かない原因と修理費用
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車の暖房の仕組とは?
車のエンジンは運転中非常に高温になるので、そのままではオーバーヒートを招き危険です。
そこでエンジンを冷やす為に冷却水(クーラント)を循環させて温度を下げています。
車の暖房はこのクーラントの熱を利用しています。
冷房と違ってコンプレッサーを作動させないので、暖房の使用によって燃料を消費することはありません。
サーモスタットの故障
クーラントの水温調節を担っている部品、サーモスタットが故障すると冷却水が安定せず、暖房が効かなかったり逆に高音の風が出てくる、といった症状が見られるようになります。
このサーモスタットの異常を放置すると暖房の異常ばかりかオーバーヒートを起こす可能性があるので、異常を感じたら早めに点検、修理してください。
1万円程度で交換が可能です。
クーラントの不足
エンジンの余分な熱を吸収したクーラントを利用した暖房システムなので、熱源となるクーラントが不足すると十分な暖房効果を得ることができません。
クーラントは、自然に少しづつ減っていくもので定期的な補充が必要です。
こまめにチェックして、不足しないよう心がけてください。
また、あまりにも減りが速い場合はエアコンガスと同じく漏れていることも考えられます。
冷却水の漏れや不足はオーバーヒートにも直結するトラブルですので、きちんと管理するようにしましょう。
クーラントの交換で7千円~1万円程度。
万一漏れている場合、ラジエーター本体の修理が必要であれば6万円~車種によっては20万以上に及ぶことも。
ポンプ類の交換であれば2万円~3万円です。
ヒーターバルブの故障
熱を持ったクーラントをためるヒーターコアにクーラントを送る役目をしているのがヒーターバルブ。
ヒーターバルブが故障するとクーラントがヒーターコアに送られなくなり、温風を作り出すことができません。
交換費用は1万5千円程度です。
エアコン吹き出し口から送風されない原因と修理費用
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ブロアファンモーターの故障
カーエアコンは、温風もしくは冷風をブロアファンモーターを利用して車内に送り出しています。
扇風機のような役割だと考えて頂ければわかりやすいのではないでしょうか。
冷房にしても暖房にしても風が送風されない、という場合はこのブロアファンモーターに異常があることが予想されます。
故障するとイオンが発生することが多いので比較的分かりやすいのではないでしょうか。
修理費用は2万円~3万円程です。
エアコンが臭い原因と対処方法
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エアフィルターの劣化
カーエアコンのフィルターは劣化しやすく、匂いの原因となりがちです。
塵や花粉などを除去しているので汚れてしまい、そのまま放置すると臭いの他にも車内の空気を汚染してしまう原因になることも。
清掃することも可能なようですが完全にキレイにはならないため、多くのメーカーは1年程度での交換を推奨しているようです。
エバポレーターなどのカビ
エバポレーターは、エアコン内部で空気を冷やしている装置。
エバポレーターの内部で冷えた空気が発生し、外部との温度差によって結露が発生します。
その結露した水分がそのまま溜まり、エバポレーターやその周りがカビの温床となっているのです。
カーエアコンを付けた場合に酸っぱい匂いやカビ臭く感じたら、ほぼこのエバポレーター周りが原因でしょう。
このエバポレーターは洗浄が可能です。専用の洗剤なども販売されているので取り入れてみてはいかがでしょうか。
エアコン消臭スプレーやスチームは効果がある?
エアコン送風口にスプレーするだけと手軽に使用できるのが魅力の消臭スプレー。
消臭方法はメーカーによって色々ですが、イオンの力を利用して嫌な匂いを抑える、といったものがい多いようです。
一回の使用で長く効果が持続するものではないので、短期間での応急処置として使用するのがおすすめです。
スプレーよりも手間はかかりますが、スチームを利用するという手もあります。
使用の際は車内に飲食物を残さないようにしてください。
全ての窓を閉め、アイドリングさせます。
商品に記載の通りにエアコンを設定して、指定の位置にスチームを設置します。
規定の時間そのまま放置し、その後ドアを開け放し完全に換気。
使用イメージとしては、バルサンを想像していただけるとわかりやすいのではと思います。
スチームがエアコン内部はもちろん、シートについた匂いも消臭してくれます。
エアコンの臭いのみならず、しみついたタバコやペット臭にも有効なので車全体の消臭を考えている方にはいいでしょう。
スプレーよりも効果が長持ちする、といった声が多いようです。
終わりに
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エアコンの故障は、意外とよくあるトラブルの一つ。
異常を感じてもエアコンを使用しなければ大丈夫と放置するのは危険です。
クーラントの不足や漏れなどは、オーバーヒートなどの深刻なトラブルに繋がる可能性もあります。
ちょっとしたエアコンの故障と油断せず、定期的なメンテナンスを行い、異常を感じたらすぐ対策をとるようにしましょう。
空調が必須といえる夏、冬に良い状態で快適なドライブができると良いですね。
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