今や私たちの生活には欠かせない存在となっている車。
何気なく当たり前のように利用している車ですが、皆さんは日本の自動車における歴史をご存じでしょうか?
古い時代から画期的な道具として使われてきた車。今回は日本における自動車メーカーの歴史について調べていきたいと思います。
日本は世界有数の自動車輸出国
人気の車を販売しているメーカーは海外にもいくつもありますが今や日本も、自動車といえば日本!といわれるほど。
日本における年間自動車生産台数は1500万台を超えるといわれており、その生産数はなんと世界1位、そして世界の自動車のおよそ3割は日本が占めているというのですから驚きです。
日本の自動車は故障が少なく、1つ1つの部品の質も高いと海外からの高評価も得られており、自動車における日本のブランド価値は非常に大きいのです。
ちなみに日本の自動車の中でも人気を集めているメーカーがレクサスで、アメリカの調査によると14年連続でトップとなっています。
日本で最初に自動車を世に送り出したメーカーはどこ?
まずはメーカーを知る前にご紹介しておきたいのは、日本で最初に自動車を開発したのは会社ではなく個人であるということです。
日本で最初に自動車と呼べるモノを開発したのが、電気技師である山羽虎夫氏。彼は、1904年に蒸気機関車の技術を応用して山羽式・蒸気自動車を開発しました。
そして、その後の1907年にガソリン式の自動車を開発したのが吉田真太郎氏と内山駒之助氏のこれまた個人であると言われています。
photo by Momotarou2012(CC BY 3.0)
では肝心の日本で最初に自動車を発表したメーカーですが、現存する自動車メーカーとして1番古いのはダイハツです。しかし、ダイハツは1907年の会社設立当時は主に発電機などの販売・開発がメインだったため、自動車メーカーとしてクルマ業界に参入したのはもっと後のことでした。
会社設立当初から自動車の開発に力を入れて積極的に業界に参入していたのは、今の日産の前身とされる快進社と言われています。ちなみに、日本で最初にトラックを発表したのは三菱自動車と言われています。
各自動車メーカーが発表した第1号の車種たち
ここからは、日本を代表する各自動車メーカーが最初に発表した自動車第1号を紹介していきたいと思います。
日産
まずは、日本3大自動車メーカーのひとつである日産です。
確かに業績が伸び悩んだ時期もありましたが、間違いなく日本を代表する自動車メーカーの1つでしょう。そんな日産の自動車第1号は「ダットサン」です。
photo by HKT3012(CC BY 4.0)
このダットサンは日本だけでなく海外からも高い評価を受けており、販売開始から80年以上経った今でも高い人気を誇っています。
TOYOTA
続いては年間販売台数1位、日本一の自動車メーカーであるTOYOTAです。
そんなTOYOTAが最初に発表したのが「AA型乗用車」。
photo by Chris 73(CC BY 3.0)
非常に味わいのあるデザインとなっていて、今見ても非常にかっこいいですね。
ちなみに、TOYOTA発足当初は「トヨタ」ではなく「トヨダ」としていたことは皆さんご存知でしょうか?この「トヨダ」の社名で発表された車はこのAA型乗用車のみで、わずか3ヶ月でトヨタに変わっているのでまさに幻時代の車といえるでしょう。
ホンダ
そして続いては、世界でも定評のあるメーカー・ホンダ。日本においても年間販売台数2位を占めています。
そんなホンダが最初に発表した自動車がこちらのDOHCエンジン(2バルブ)搭載車です。
photo by 韋駄天狗(CC BY 3.0)
こちらの車は今の軽トラの前身ですね。ホンダ創設者・本田宗一郎が唯一、丸々手がけた最初にして最後の車なんです!
そして軽トラから始まったホンダはついに先日、空へと参入しました。そうです、ホンダは先日、日本初の国産ビジネスジェット機を発表しました。
photo by HONDA公式
これは本田宗一郎がホンダ創業当初から夢見ていた航空業界への参入が実現したことになります。
SUZUKI
そして最後にご紹介するのが、年間販売台数3位であるSUZUKI。
そんなSUZUKIが最初に発表した自動車が「スズライトSS」。
photo by Mytho88(CC BY 3.0)
日本初の軽自動車として知られるこのスズライトSS。スズはもちろんSUZUKIの略で、ライトは軽自動車ということで軽いという意味と、この1台が光指す道となるようにと光という意味が込められています。
軽自動車ラインナップが充実しているSUZUKI。やはり始まりも軽自動車だったんですね。
いかがでしたか?
普段何気なく乗っている車ですが、こうして改めて歴史を振り返ってみると自動車の誕生、そして発展は日本人の誇りであることが認識できますね。これからも益々著しい変化の期待できる自動車産業を日本が世界をリードしてけるよう発展に期待しましょう。
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