出典元:https://www.caradvice.com.au/246682/compact-luxury-comparison-audi-a4-v-bmw-3-series-v-lexus-is-v-mercedes-benz-c-class/
2リッターターボエンジンが増えている理由とは?
出典元:http://dailynewsagency.com/2014/07/11/dat-twin-turbo-umj/
近年、ダウンサイジングエンジンが主流となっています。エンジンのサイズを小さくし、過給機(ターボチャージャー)を装着したダウンサイジングエンジンには多くのメリットがあります。
そんなダウンサイジングエンジンの良さ、2リッターターボエンジンの歴史を紹介するとともに、人気車種の比較を行います。
より大きな出力を発揮
ターボチャージャーを装着したエンジンは、排ガスを使ってタービンを動かします。普通の過給機エンジンでは再利用されることが無いので効率的になります。
そのため、同じ排気量であってもターボエンジンの方がより大きな力を発揮することが出来るのです。
燃費性能の向上
単純に考えて、エンジンを小さくするということは同時にエンジンが軽くなります。
また、3リッターエンジンで走っていても無駄に感じてしまうことが多いです。それなら2リッターにする方が良いでしょう。
シリンダーの数も減り、パワーも小さくなってしまうので、その分ターボで補うという形になります。
自動車税が安くなる
自動車税は車の排気量に応じて課せられる税金です。なので3リッターエンジンが2リッターになると、年に収める税金の額も少なくなります。
ダウンサイジングすることは車を維持するという面で見てもメリットがあります。
国産2リッターターボエンジンの歴史
ここ最近でターボエンジンが増えてきていますが、ターボエンジンが搭載され始めてから既に40年程度経っています。
名車種を掘り下げてみます。懐かしい!あの頃乗っていた!という車もあるかもしれませんよ?
国産初のターボ車、日産・セドリック/グロリアターボ(430)
出典元:http://dailynewsagency.com/2014/07/11/dat-twin-turbo-umj/
日産の5代目セドリック(430型)にターボエンジンが搭載されました。国産車では初の試みとなりました。
様々なメリットがありますが、セドリックにターボエンジンが搭載されたのはパワーアップが目的だったようです。
国産初の100ps/Lを突破した日産・スカイライン2000ターボRS(R30)
日産のスカイラインは、6代目である2000ターボRSにターボエンジンが搭載されています。最高出力は205psで、初めて100ps/Lを超えた車でもあります。
今では技術が進歩し、100ps/Lを超える車も沢山あるのでとても歴史を感じますね。
国産初の直6ツインターボ、トヨタ・マークII/チェイサー/クレスタGTツインターボ(70系)
出典元:https://middle-edge.jp/articles/WkhwP
1985年、トヨタのマークII、チェイサー、クレスタにGTツインターボが搭載されました。
車のパワーを向上させる効率の良さで、この頃の上級グレードの車に多くターボエンジンが搭載されました。
また、ターボエンジンは「ターボラグ」と呼ばれるデメリットが問題視されていましたが、その問題も徐々に回復していきました。
日産の直4エンジンの名機SR20を搭載、日産・シルビア/180SX(S13)
1988年に販売を開始したシルビア、180SXは大人気となった車です。
1991年のマイナーチェンジで日産の名機ともいえるSR20型のエンジンが搭載されるようになりました。
国産5ナンバー車初の280馬力、スバル・レガシィRS/レガシィ ツーリングワゴンGT(BD5/BG5)
スバル・レガシィRS、ツーリングワゴンGTは5ナンバー基準(2リッター以下の排気量、全長×全幅×全高=4700mm×1700mm×2000mm)でありながらも3ナンバー車と変わらないパワーが高く評価され、人気を得ました。
全幅が1695mmなので5ナンバーの基準ギリギリのラインです。5mm幅が広くなるだけで税金など、諸経費が嵩んでくるのでユーザーにとって非常にありがたかったでしょう。
最新のダウンサイジング系2リッターターボエンジン搭載モデルのスペックを徹底比較!
2リッターターボエンジン搭載モデルの車は人気の車種が多いです。憧れを持っている人も多いでしょう。
人気車種とその競合車種を比較してみましたので参考にしてみて下さい。
レクサス・IS300 vs 日産・スカイラインGT-t
出典元:https://www.lexus.ca/lexus/zh_tw/automobiles/is
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
レクサス IS300 | 4700000円 | 13.2km/L | 350N・m | 180kW |
スカイライン 2000 GT-t | 4164480円 | 13.0km/L | 350N・m | 155kW |
レクサス IS300は、GSやLSほど大きくないので非常に乗りやすく、ベンツのCクラスやBMWの3シリーズとも比べられる車種です。ISの中でも最もグレードの低いモデルがIS300です。
スカイライン 2000 GT-tも同じく、最もグレードが低いモデルです。
どちらも直列4気筒のターボエンジンが積まれています。スカイライン 2000 GT-tには、ダイムラー製でメルセデスベンツにも搭載されているエンジンが使用されています。
レクサス・RC300 vs メルセデスベンツ・C180クーペ vs BMW・420i
出典元:https://www.idea-webtools.com/2014/01/BMW-4-Series-coupe.html
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
レクサス RC300 | 5300000円 | 13.0km/L | 350N・m | 180kW |
メルセデスベンツC180クーペ | 5040000円 | 15.7km/L | 250N・m | 115kW |
BMW 420i | 5930000円 | 16.0km/L | 270N・m | 135kW |
こちらは3車種ともにクーペスタイルです。BMWの420iにのみ、ツインターボエンジンが搭載されています。
クーペになるとセダンと性能がほとんど変わらなくても価格が上がります。これらの3車種は男性なら誰もが憧れる一台ではないでしょうか。
レクサス・RX300 vs アウディ・Q5 2.0TFSI
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
レクサス RX300 | 4972000円 | 11.8km/L | 350N・m | 175kW |
アウディ Q5 2.0TFSI |
6620000円 | 13.9km/L | 370N・m | 185kW |
こちらの2台の比較では価格に大きく開きがあります。SUVだとグレードが一つ変わるだけでも価格が大きく変わりますね。
エンジン性能はどちらもほとんど変わらず、直列4気筒のターボエンジンが搭載されています。
ボディーサイズの大きなSUVが重量もかなりあるので、トルク性能を高めるためターボエンジンが搭載されないことの方が圧倒的に少ないようです。
ハイパフォーマンス系2リッターターボエンジン搭載モデルのスペックを徹底比較!
先程までの車種のスペックを見て、「2.0リッターエンジンで185kW、370N・mなんて凄いな」と感じた方もいるでしょう。
ですが、上には上がいます。更にハイパワーとなった車種を比較し、紹介させて頂きます。
ホンダ・シビック タイプR vs ルノー・メガーヌR.S.
出典元:https://www.autocar.jp/firstdrives/2015/10/02/134945/
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
ホンダ シビック タイプR | 4500360円 | 12.8km/L | 400N・m | 235kW |
ルノー メガーヌR.S. | 3990000円 | 17.7km/L | 360N・m | 201kW |
ニュルブルクリンク北コースで、FF量産車としてしのぎを削っていたのがこの2台です。それだけあって性能は抜群です。
シビック タイプRが2リッター、メガーヌR.S.が1.8リッターの直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。
見て分かるように、2リッター以下で200馬力を超えています。サーキットで走るような車が市販されており、圧倒的なパワーを持ちながらもお手頃な価格なのでとても驚かされました。
スバル・WRX STI Type S vs メルセデスAMG・CLA45
出典元:http://www.planete-gt.com/2013/03/19/mercedes-cla-45-amg/new-mercedes-cla-45-amg-32/
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
スバル WRX STI Type S | 4060800円 | 9.4km/L | 420N・m | 227kW |
メルセデスベンツ AMG・CLA45 | 7820000円 | 12.6km/L | 475N・m | 280kW |
シビック タイプRを凌駕するパワーを秘めているのがスバル WRXです。こちらも圧倒的なパワーのある一台です。
そしてそれをも上回るのがメルセデスベンツ AMG・CLA45です。AMGとなるともはや規格外ですね。エンジンをかけた時から音の違いを感じます。
そのパワーに比例して、CLAのベースモデルより300万円以上の価格差があります。
もう一度お伝えしておきますが、これらの車に搭載されているのは全て2リッター以下のエンジンです。
国産の2リッターターボエンジンの歴史として日産のセドリックを紹介しましたが、可愛く見えてきます。技術の進歩にはいつも驚かされます。
更なる進化にも期待が寄せられますね!
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