男であれば、誰もが一度はカッコよさに憧れたことがあるでしょう。
車を選ぶ時も、カッコいいかどうか、は一つの重要な指標になります。
今回紹介する光岡自動車は、何キロ先からも厨二臭を感じられそうな雰囲気が漂う自動車を作る国産メーカーです。そんな光岡自動車の、抗えない魅力を紹介します。
富山の伝統工芸とのコラボ!?歴史を感じるカッコよさとは
Photo By 光岡自動車 公式サイト
こちらの車、「ビュート トヤマ」は、 第41回井波彫刻まつりにて光岡自動車が展示・発表した車です。
なんとこの車、富山に江戸時代から伝わる伝統工芸「井波彫刻」で掘られたインパネに加え、シートバックテーブルはなんと「越中和紙」で作られています。
「ビュートの中に、伝統の技で、富山をつくり出せ!」
という熱すぎる思いのもと、富山県の伝統工芸を存分に車に取り入れた超個性的な自動車なのです。しかも職人技を惜しみなく使い、丁寧に一つ一つの車を作るという徹底ぶり。
このように、光岡自動車は香ばしい厨二臭を漂わせるイカした車を作っているメーカーなのです。
ちなみにこのビュートは日産・マーチをベースとしています。
Photo By RL GNZLZ
ベースとなった車からは考えられないくらい変わっていますね。
光岡自動車の魅力とは
光岡自動車は、
「独創的なクルマに乗る喜びを、より多くの人々に伝えたい」
という理念のもと、クルマ作りに取り組んでいる自動車メーカーです。光岡自動車の特徴である、個性的なデザインは、すべて職人が丹精込めて作っているからこそ生まれるのです。まさにカッコよさ、粋な感じです。
光岡自動車の歴史
光岡自動車は1968年に創業されました。もともとは新車、中古車自動車の販売を行う会社として始まりました。
この中古自動車の販売で得た利益を元に、1979年に会社内に開発部を発足させます。この開発部が今の光岡自動車の原型となりました。
一番最初に登場した自動車は50ccのゼロハンカー「BUBUシャトル」というものになります。これは1982から1985年まで生産された1人乗りの超小型車です。
しかし、この乗り物は光岡自動車で販売することはなく、同じ富山県富山市にあるタケオカ自動車工芸に開発を依頼してBUBUシャトル50を販売するに至ります。
そのため、BUBUシャトル発売当時はまだ自動車メーカーではありませんでした。光岡自動車が自動車メーカーとして誕生するのは1996年まで待たなければなりませんでした。
記念すべき光岡自動車1号:ゼロワン
1996年に誕生したこのゼロワンが始めて運輸省の型式認定を受けることができ、光岡自動車は国産乗用車メーカーとして誕生しました。
光岡自動車の特徴
光岡自動車の特徴と言ったら何と言ってもその独特なデザインにあります。
そして、デザインが独特なことにもちゃんとした理由があります。光岡自動車は他の自動車メーカーが作っている車をベースにして、自動車を生産しているからです。
日本車に乗りたいけど、少し凝ったデザインの自動車に乗りたいという方にはオススメなのです。
「ガリュー」に「リューギ」名前から個性的すぎる光岡自動車の車たち
つづいて、光岡自動車のラインナップにあるビュートやBUBU以外の、光岡自動車の個性的なマシンをご紹介します。
ガリュー
ガリューとは、自分の道を貫く「我流」がテーマのフラッグシップセダンです。我道を行く、我流。素晴らしい名前ですね。
ボディは熟練した職人技でなめらかに仕上げています。クラシカルでスタイリッシュ、けれど重厚感のある光岡自動車の最新車です。
こちらは日産・ティアナをベースにして生産されています。
Photo By Petr Magera
さすが職人芸としか言えないような変わり具合です。
価格 | 3,866,400円~ |
公式ページ | http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/new/galue/ |
リューギ
明後日卒検やと、より車に興味湧いてきた(笑) この車かっこいい!光岡自動車のリューギやって!こんなん乗りたい!! pic.twitter.com/eZojme0pgj
— 出川千尋 (@d_c_musicman) 2015, 3月 5
職人たちの「流儀」を表すために名づけられたミディアムクラスセダンです。トヨタ・カローラアクシオがベースになっています。
Photo By Noli Fernan “Dudut” Perez
丸形のヘッドランプに縦型のラジエターグリルでクラシカルな高級車の仕上がりになっています。また、エンブレムには富山の伝統工芸「七宝焼き」も使用するなど、細部までこだわり抜く光岡自動車の流儀を感じる車です。
価格 | 2,262,600円~ |
公式ページ | http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/new/ryugi/ |
ヒミコ
Photo By Rosewoman
1930年台の自動車のデザインをモチーフにしたのがこのヒミコ(卑弥呼)です。「宝石すら嫉妬する」というキャッチコピーと共に世に送り出されたマシンは長いフロント部分が特徴です。
ベースはマツダの3代目ロードスターです。
Photo By Tomo
コンセプト通り美しく品格のあるデザインのヒミコは、ボディーやハードトップ、ドアミラーの色が豊富で、これらを組み合わせると481通りものデザインが生まれます。自分だけの車に仕上げることができます。
女性向けに生産されたと言われるヒミコ、男だけではないターゲティング戦略に脱帽です。
値段 | 4,914,000円~ |
公式ページ | http://www.mitsuoka-motor.com/lineup/new/himiko/ |
まとめ
自動車なのに内装に和紙や木彫を用いたこだわりの自動車を作る光岡自動車。しかし、それらの多くは普通に売られている車でした。これらのマシンに手を加える事で新たな個性を与えるクルマ作り。
国内で10番目に誕生し、マイナーな自動車メーカーではありますが、その確たる美学に裏打ちされたマシンのファンは少なくありません。見ているだけでもムズムズする光岡自動車から今後も注目です!
Top Photo By Spanish Coches