こんにちは、里美です。リッチで高級車に乗った男をゲットすべく乗り込んだクルーザーパーティーで出会ったのは、まさかの同級生、マキコ。大学では地味で目立たない存在だったはずのマキコが、男をはべらかすリッチな美女になっているなんて?!
狐につままれたような気持ちになったマキコとの再会でしたが、愛車のポルシェで送ってくれるというので2人で都内に戻ることにしました。
今回の登場人物
里美…30歳、某IT企業勤務。大学生の頃からセレブな男性とばかり付き合ってきた。そろそろ結婚しないとマズイかなと思い若干焦って婚活中であるものの、生活レベルは落としたくないので難航気味。瀧本美織似。
マキコ…30歳、偶然再会した里美の同級生。自分で結婚相談所を経営している。美女は美女でも整形美女。橋本マナミを派手にした感じ。
車が第三京浜に入ったところで、マキコは音楽を切って991のレバーのところにある虫眼鏡みたいなスイッチを押し始めました。
マキコ「こうやって窓開けて、スポーツエグゾースト全開にしてトンネル走るとエンジン音が最高!スポーツモードとスポーツプラスモードっていうのもあって、アクセルから足を離したときの独特の音がたまらないのよ」
マキコの車トークは延々と続きます。それにしても……これまでポルシェに乗った男の人とデートしたことはあったけど、ポルシェに乗った女、しかも同級生からクルマ談義を聞かされるとは思いませんでした。
以前登場した、テスラに乗ってる関川くんといい、うちの大学って昔地味だった子のほうが今成功してるのかもしれない……と思うと変な気持ちになります。やっぱ私、道を間違えたのかもしれない。マキコがこうなれたなら、私なんてもっと成功できたかもしれないのに。
って、今さらそんなことを悩んでも仕方ないですよね。私の目標は、高級車に乗った男との結婚なんですから。
「ポルシェ」に乗るオトコのRANK
そんな私の心の内を読んだかのようにマキコが話題を切り替えて話しかけてきました。
マキコ「そうそう、ポルシェにも色々あるからね。よくいるオープンカーのやつとかは比較的安いのよ。『俺、ポルシェ乗ってるんだ』って言ってくる男ほど大したポルシェ乗ってないと思ったほうがいいわよ(笑)」
里美「そうなの?」
マキコ「ポルシェの中でも、素のやつ、S,GTS,ターボとかさらに上のRSとかGTとか色々分かれてね。素のケイマンやボクスターと991のターボなんかを比較したらそれだけでもお値段4,5倍違うんだから。でも私はNA(自然吸気)が好きだからターボは選ばなかっただけど、最近出た新型から全部ターボになっちゃったのよね〜。だから、次は違う車にするかも」
ポルシェ ボクスター
photo by Norbert Aepli,Switzerland(CC BY 4.0)
ポルシェ911(7代目)
photo by Calm Vistas-As classic as they get
里美「えー。超似合ってると思うけど?」
マキコ「そう?見た目がそんなに変わらなそうなのがポルシェのいいところでもあるの。派手な風に見られたいならフェラーリとかに行けばいいんだろうけど、私は仕事柄あんまり派手に見られたくないからね」
里美「あー、会員さんから巻き上げたお金で儲かってる、みたいな?」
マキコ「そうそう。だから女社長や女医ってポルシェ選ぶ人が多いのよね。都内なら全然目立たないしね」
里美「まあねえ。いっぱい走ってるもんね。でも、スゴイわよ。こんな車を自分で買えちゃうなんて」
お直ししたんだろうなあ……とは思ってしまうものの、運転しているマキコの横顔のラインは完璧にキレイで、同じ女でもドキドキしてしまいます。結婚相談所を経営しているという話でしたが、婚活のアドバイスでも貰いたいものです。できれば、いい男も紹介してもらいたいもの……!
里美「ねえ、婚活の会社やってるって言ってたよね」
マキコ「あら、今日も営業してるからちょっと寄ってく?」
里美「えー、い、いいわよ。そこまで困ってないし」
マキコ「あのね、私たちの年齢って決してもう若くないのよ。分かってる?20代か30代かっていう数字だけで検索から外される率がグッとあがるんだからね?無料で診断もいろいろできるから、受けてみるといいわ」
まさか結婚相談所に連れていかれる展開になるなんて?!この私が結婚相談所に頼るなんてありえないんですけど……いえいえ、ここはマキコの顔を立てて話だけでも聞いてあげましょう。
次回に続きます。
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