2021年4月1日からナンバープレートの上下方向、左右方向、角度などの決まりを厳守しないとならなくなります。またナンバー取付ボルトなどにも細かい指定がされ、ナンバーを読み取るための規制が強化されます。
今回は、過去のナンバープレートの法令・省令強化から、ナンバープレート取付等で約1年後に迫った新基準法令・省令の解説をします。
2016年4月1日よりナンバープレートの規制が一部厳しくなった!
引用:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000020.html
道路運送車両法施行規則等の一部を改正する省令及び告示が、2016年4月1日に施工されました。
これにより、これまではナンバープレートは見やすいように表示しなければならないとしていたものが、法令・省令整備によって下記のような行為の禁止が、2016年4月1日からスタートしてます。
その内容は、
①ナンバープレートなどにカバー(無色含む)などを付ける事
②ナンバープレートを回転(縦にするなど)させる事
③ナンバープレートにシールなどを貼る事(ナンバープレートの全て文字が見える事)
④ナンバープレートを折り返す事
ナンバープレートカバーでは、自動速度取り締まり装置(オービス)を回避する目的のカバーだけでなく、無色のカバーも禁止になっている点が特徴です。
またオートバイなどのナンバーを縦につける行為も禁止となりました。以前であれば、カラフルで色々装飾されたナンバープレート枠も禁止に当たるので、販売されることがなくなりました。
今までの法令違反に対する罰金や点数は?
・罰金については、道路運送車両法第109条第1項で、50万円以下の罰金に処することが定められてます。
道路運送車両法
・表示義務違反に対する違反点数は2点となってます。
ナンバープレート取り付け新基準まで、あと1年ほど
2016年4月に新基準の法・省令が告示されました。この法・省令の一部が即日施工され、取付位置などの新基準などは、2021年4月に全面スタートとなってます。
全面施行まであと1年ちょっとしかないということですね。
※角度(上下向き・左右向き)・フレーム・ボルトカバーに関しては、平成33年4月1日に初めて登録、検査、使用の届出がある自動車に適用されるとなってます。
それ以前に初めて登録、検査、使用の届出がされた自動車に関しては、新基準の角度・フレーム・ボルトカバーの禁止にはなりません。
新基準後の罰金などは?
上記記載同様に、
・罰金については、道路運送車両法第109条第1項で、50万円以下の罰金に処することが定められてます。
・表示義務違反に対する違反点数は2点となってます。
・さらにもっと悪質なケースの場合(偽造ナンバーやナンバー加工など)は、三年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科するとなっています。
新基準を知らないで違反につながってしまったりしないように、いまから充分に内容を理解しておくことが重要です。
ナンバープレート取り付けの新基準とは?
引用:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000020.html
2016年3月31日までは、ナンバープレートの取り付けに関しては、上下・左右方向の角度は「自動車を運転に中番号が判読できる見やすい角度」なってました。
2016年4月1日に4つの禁止行為がスタートしたと同時に、ナンバープレートの新基準も告示されました。
この法令整備によって、ナンバープレート取付に関する細かい規定が加わりました。
①ナンバープレートの位置は、識別に支障が生じない見やすい位置。
②角度:フロント上下向きは、フロントナンバーは、それぞれ10度までの範囲。
③角度:フロント左右向きは、左向き10度から左右向き0度まで。
④角度:リア上下向きは、ナンバープレート上端まで1.2m以下の場合は、上向き45度、下向き5度の範囲。
⑤角度:リア上下向きは、ナンバープレート上端まで1.2m以上の場合は、上向き25度、下向き15度の範囲。
⑥角度:リア左右向きは、左向き5度から左右向き0度まで。
⑦回転:水平のみ。
⑧被覆・汚れ・物品取り付けの禁止。
⑨フレームの厚さ。
⑩ボルトカバーの規定や取付に関する規定。
ナンバープレートの位置に関しては、識別に支障が生じない見やすい位置となっているので、デフォルトの位置にあるナンバープレートなどを移設することは可能です。
ただし規定範囲の上下向き・左右向きの角度とフレーム・ボルトナット、そして見やすい位置というのを守っている必要があります。
まとめ
ナンバープレートの取付に関することをまとめると
・新基準が、告示され、2021年4月1日から全面スタートします。
・2021年4月1日に最初に登録等を行った自動車が、対象になります。
・ナンバー取付の基準には、細かい角度など細かく規定されてます。
・違反をすると、厳しい罰金や点数などが付加される可能性があります。
ナンバープレートの新基準がスタートしたら、今までOKであったカスタムパーツ等が使用できなくなったりするので、販売アイテムが減少したり、内容変更になったりしてくることが予想されます。
ご自身所有のモデルが、どういった基準で適合しているのかを、今後充分把握していくことが必要になりそうです。