ホンダ シビックタイプRのマイナーチェンジが延期に、歴代タイプRも紹介

ホンダ シビックタイプRのマイナーチェンジが延期に、歴代タイプRも紹介
     
   

ホンダは、今夏の発売を予定していたシビック タイプRのマイナーチェンジモデルの販売延期を2020年6月25日に発表しました。

この発表が行われた10日後の2020年7月9日には、マイナーチェンジモデルのシビック タイプR Limited Editionが、鈴鹿サーキット国際レーシングコースを走行しました。そこではFFモデル最速となる2分23秒993というレコード(ホンダ調べ、ホンダ計測)を出したことも発表されただけに販売延期を残念に思うユーザーも多いのではないでしょうか。

世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で同社の生産活動への影響が大きく、発売を延期せざるおえなくなったことは仕方ないことかもしれません。発売日に関しては、決定次第改めて発表されるとのことです。ここでは、現行型シビック タイプRを紹介しながら、歴代のシビック タイプRにも触れていきたいと思います。

現行型シビック タイプR(DBA-FK8)の特徴など

引用:https://www.honda.co.uk/cars/new/civic-type-r/design.html

2.0L水冷直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンを搭載し、最高出力320psとなっています。FF駆動方式が採用され、6MTモデルとなっています。

2017年から販売が開始され、同年ニュルブルクリンクで7分43秒80をマークし、当時FF最速であったフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSを更新して、FFモデル最速を奪還したことは記憶に新しいかもしれません。

主要諸元など

  • エンジン:K20C 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
  • ミッション:6MT
  • 最高出力:320ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,560×1,875×1,435㎜
  • 車両重量:1390kg
  • タイヤサイズ:245/30ZR20

4代目シビック タイプR(DBA-FK2)の特徴など

引用:https://www.honda.co.jp/auto-archive/civic/type-r/

先代のシビック タイプRは、2015年12月に750台限定で日本で販売されました。店頭での販売は行われず、ホームページからの商談購入となっていました。

同モデルは、ニュルブルクリンクFFモデル最速を狙って開発され、2014年に当時最速であったルノー・メガーヌRS.275トロフィーRを上回ったことで市販化されたモデルでもあります。

主要諸元など

  • エンジン:K20C 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
  • ミッション:6MT
  • 最高出力:310ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,390×1,880×1,460㎜
  • 車両重量:1380kg
  • タイヤサイズ:235/35ZR19 

 

3代目シビック タイプR(ABA-FN2&ABA-FD2)の特徴など

引用:https://www.honda.co.jp/auto-archive/civic/type-r/2011/EURO/gallery/

ハッチバックタイプのABA-FN2型タイプRは、2009年に数量限定で2010台がタイプRユーロの名称で日本販売されました。これは、金融危機の影響でイギリスの工場が休止してしまったため名称などを変更して欧州名とは違う販売方式がとられた結果です。その後2010年にも1500台限定で販売され、2012年で販売終了となっています。

主要諸元など

  • エンジン:K20A 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
  • ミッション:6MT
  • 最高出力:201ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,270×1,785×1,445㎜
  • 車両重量:1320kg
  • タイヤサイズ:225/40R18

引用:https://www.honda.co.jp/hondafan/meisha/

日本での3代目シビック タイプR(ABA-FD2)は、セダンモデルとして2007年から登場しています。エンジンは、インテグラなどのエンジンブロックを使用しないで、アコードのユーロRを使用しています。ハッチバックと違い走行安定性がプラスされているのが特徴です。

主要諸元など

  • エンジン:K20A 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
  • ミッション:6MT
  • 最高出力:225ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,540×1,770×1,430㎜
  • 車両重量:1270kg
  • タイヤサイズ:225/40R18

2代目シビック タイプR(LA-EP3)の特徴など

引用:https://www.honda.co.jp/hondafan/meisha/

2代目のシビック タイプRは、2001年から販売開始されています。通常モデルにも搭載されているK20AエンジンをタイプR用にチューニングを施し、215psの最高出力に仕上げています。通常インパネシフトのATの場所をそのままに、6MTに置き換えられている点がポイントです。

主要諸元など

  • エンジン:K20A 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
  • ミッション:6MT
  • 最高出力:215ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,135×1,695×1,430㎜
  • 車両重量:1190kg
  • タイヤサイズ:205/45R17

初代シビック タイプR(E-EK9)の特徴など

引用:https://www.honda.co.jp/hondafan/meisha/

1997年に初代シビック タイプRが販売開始になりました。NSXタイプR・インテグラタイプRに続いて第3弾のタイプRモデルとして販売開始になりました。エンジンからサスペンションまでスペックRに見合うチューニングが施され、車両重量も軽量化されて登場しています。

主要諸元など

  • エンジン:B16B 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
  • ミッション:5MT
  • 最高出力:185ps
  • サイズ:全長×全幅×全高=4,185×1,695×1,360㎜
  • 車両重量:1070kg
  • タイヤサイズ:195/55R15

まとめ

ホンダ シビックタイプRのマイナーチェンジが延期に、歴代タイプRも紹介をまとめると

  • 新型シビック タイプRは、新型コロナの影響で販売延期になってはいますが、鈴鹿サーキットでレコードを出すなど着々と販売準備が進められていると予想します。生産体制が整う準備が出来次第アナウンスが入るでしょう。
  • 歴代シビック タイプRは、その時代で最速をモチーフに製作され、さらにターボ化されてからの最高出力は、大幅にアップしている状況です。

残念ながら新型シビック タイプRは、夏の販売スタートができない状況になってしまいましたが、生産体制が整い次第販売開始のアナウンスが入ると予想します。マイナーチェンジ前モデルよりも確実にアップデートしている新型の販売開始が待ちきれませんね。

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