ホンダコンパクトカーとなるフィットが、2020〜2021日本自動車殿堂 カーオブザイヤー(主催:特定非営利活動法人 日本自動車殿堂)を受賞しました。また電気自動車であるHonda eも同時に2020〜2021日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤーを受賞しています。
さらには1965年メキシコグランプリで初優勝を果たしたF1モデルである「RA272」が、2020日本自動車殿堂 歴史遺産車となりました。
ここでは、今年2月から販売開始になったフィットの受賞理由や受賞の礎となっている歴代フィットを追いかけてみます。
ホンダ フィットの日本自動車殿堂 カーオブザイヤーの受賞理由
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/design/
主な受賞理由として、以下のことが挙げられています。
- 新世代向け高効率・低燃費2モーター式e:HEV
- 実用性と安全性に優れたパッケージング
- シンプルで快適な先進の安全運転支援システム
2020年2月に販売開始したフィットは、歴代モデルが作り上げた性能や居住空間を継承しながら大きく進化させたモデルです。環境・燃費性能アップとして、2モーターハイブリッドを採用し、先代までの広い車内空間をさらに拡大させて登場したモデルです。
またユーザーの要望を具現化していくために、「心地よさ」・「先進の安全運転支援システム」が追求されています。こういった総合的な車のパッケージが2、受賞の大きな理由となっているのではないでしょうか。
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/interior/design/
先代モデルの約1/3の容積としながら衝突安全性能を確保したフロントピラーは、前方への視界を大きく改善させた仕様です。さらにホンダ初のボディスタビライジングシートが採用され、座って疲れづらく座り心地の良いシートになっています。
フィットは、歴代車内空間を広くとる工夫が随所で行われていますが、現行型フィットは、さらにアップデートさせたモデルであるといえます。
安全装備面では、ホンダセンシングが装備されています。前後8箇所に採用されたソナーセンサーだけでなく、フロントには、ワイドビューカメラが搭載したことで性能強化されました。
誤発進抑制機能は、後方でも機能し、オートハイビームとホンダ初搭載となる近距離衝突軽減ブレーキが追加されています。ホンダ初となるホンダコネクトも搭載され、緊急時のサポートなども可能な仕様です。
フィットは、総合的なパッケージングと販売前予約数や現在の販売数量などにおいて受賞するべくモデルであったと考えます。
フィットの歴代モデル紹介、初代フィット
引用:https://www.honda.co.jp/hondafan/meisha/
初代フィットは、2001年に登場しています。最大の特長は、センタータンクレイアウトとなるグローバルスモールプラットフォームを採用した点です。このプラットフォームのおかげで、このクラスでは最大クラスの車内空間を実現しています。世界累計販売台数が、2007年6月末で200万台達成となりました。
同モデルは、グッドデザイン賞、2001~2002「日本カー・オブ・ザ・イヤー」と2002「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
2代目フィット
引用:https://www.honda.co.jp/ACCESS/auto-archive/fit/2010/
2007年から2代目フィットの販売が開始されました。ボディサイズが、全幅ギリギリの1,695㎜へと拡大して登場しています。パワートレインでは、排気量は同じもののVTECからiVTEC仕様に変更されたユニットです。2007~2008日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
2010年にマイナーチェンジした際に、ハイブリッドモデルが追加されました。2013年3月時点で、フィットシリーズの日本国内累計販売台数が200万台を突破しました。これは、ホンダ国内販売で最短期間での累計販売台数となっています。
3代目 フィット
引用:https://www.honda.co.jp/ACCESS/auto-archive/fit/2017/
2013年から3代目フィットが登場しています。同世代では、歴代モデルをベースにしながらも、世界目線でのコンパクトカーを目指して開発されています。これは、さらなるグローバルデザインを示すことで、世界への拡販を目指していくという意思の表れといえます。
このため、日本における5ナンバーサイズは、継承しながらも全長を40㎜伸ばし、ホイールベースも30㎜延長。これによってさらなる居住空間を拡大させ、体格の大きい欧米人などにもより受け入れられやすいつくりとなっています。
またパワートレインは、SOHCからDOHCのアトキンソンサイクル仕様に変更され、燃費や環境性能をアップさせています。同モデルには、アイドリングストップ機構も採用されいろいろな方向からグローバル化を目指したモデルといえるでしょう。またハイブリッドモデルも先代同様設定され販売されています。
まとめ
ホンダフィットが日本自動車殿堂 カーオブザイヤーを受賞、フィットの歴史もご紹介!をまとめると
- 今回受賞した新型フィットは、ユーザー目線で設計されたパッケージングなどが最大の受賞理由でしょう。
- フィットには、初代からの設計思想が受け継がれアップデートしていることがうかがえます。
新型フィットは、販売前の予約受注から非常に好評で、販売開始と同時に販売も好調となっています。これは、ユーザー目線での商品開発が行われた結果であると考えます。こういったことから今回日本自動車殿堂 カーオブザイヤーを受賞したこともうなずけます。