TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、本年開催された東京オートサロンにて「GRMNヤリス」を初公開しました。GRMNヤリスは、プロドライバーとともに設計されたGRヤリス最強バージョンのモデルとなっているようです。
2022年夏ごろから500台限定で全国GR Garageから販売されるとのことです。ここでは、GRヤリス最強モデルである「GRMNヤリス」のエクステリアや内装、パワートレインなどを紹介していきます。
GRMNヤリスとは、どんな車なの?
トヨタは、1999年を機に、FIA世界ラリー選手権 (WRC)から撤退していました。これは、当時のトヨタの販売戦略や経営状況などから、スポーツマインドを少し捨てたという事でもありました。
一時撤退したトヨタでしたが、2017年から再参戦することになり、トヨタのスポーツマインドが一気に復活を遂げています。それは、当時参戦した車両ヴィッツ=ヤリス(欧州名)は、そもそもレースを前提に開発した車両ではなく、競合に及ばない成績になってしまったからです。
そこからトヨタは、競技を前提に開発した車を作り込むことがスタートしました。それがGRカーです。当時レクサスLFA工房を活用したレース車両の開発です。
時は進み、レース参戦も進んでいきました。2020年にGRヤリスが完成し、それが市販ベースモデルへと発展していきました。こうしてGRが手掛けたヤリスと言うモデルが完成しています。当初のパワーユニットは、1.5L直列3気筒DOHC12バルブNAエンジンを搭載し、最高出力120psという基本モデルができました。
GRMNヤリス
やっぱり凄いなこの車 pic.twitter.com/iENZ8ofh9N— たっちー (@kamikaze3637) June 4, 2022
GRヤリスは成長し続け、現在では下記のラインアップになっています。
グレード名 | 排気量 | シフト | 駆動方式 | 価格 |
RS | 1490cc | CVT | FF | 2,650,000円 |
RC | 1618cc | 6MT | フルタイム4WD | 3,300,000円 |
RZ | 1618cc | 6MT | フルタイム4WD | 3,960,000円 |
RZ ハイパフォーマンス | 1618cc | 6MT | フルタイム4WD | 4,560,000円 |
GRMNとは、GRグレードラインアップの中で頂点に君臨する市販車グレードです。ヤリスにもGRMNグレードがラインアップしたという事になります。
GRMNヤリスのエクステリアなど
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/36614826.html
GRヤリスをプロドライバーとともに鍛え替え、GRMNヤリスとなったエクステリアは、どのような仕様なのでしょうか。カーボン(綾織CFRP)パーツが、ボンネット、ルーフ、ウィングに装備しています。
ボディ剛性を強化させながら、約20㎏の軽量化に成功しています。低重心化を図るため、車高を10㎜下げ、全幅は10㎜拡大し空力改善も図られています。見た目ではわかりづらい部分ですが、フロントバンパーなどにGRMNのロゴがあしらわれていることが全てといえます。
GRMNヤリスの内装など
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/36614826.html
内装では、
- レカロ製フルバケットシートは、サイドエアバック装備
- GRMN専用スポーツメーターを採用
- ボディ補強ブレースを追加
現在開発途中のものもあるようですが、おおむね上記の装備が施される予定です。
GRMNヤリスの特別仕様パーツなど
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/36614826.html
BBS製 GRMN専用18インチホイール は、サーキットパッケージ専用装備となっています。
引用:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/36614826.html
ビルシュタイン製 減衰力調整式ショックアブソーバー は、サーキットパッケージ専用装備になっています。
引用:https://toyotagazooracing.com/jp/grmn/yaris/
- GR機械式LSDの装備
- GR強化メタルクラッチ&クラッチカバーセットの装備
- GRクロスミッション&Loファイナルギアを採用
プロドライバーと何回も破損などを繰り返しながら確かなものを作り込んでいるようです。しっかりした製品とレースで必要な能力が与えられているようです。
GRMNヤリスの車両価格は?
グレード名 | シフト | 価格 |
ベースグレード | 6MT | 7,317,000円 |
ラリーパッケージ | 6MT | 8,378,764円 |
サーキットパッケージ | 6MT | 8,467,000円 |
サーキットやラリーをこなすために開発され、さらに市販車という事になります。これは、ユーザーの強力な武器になるといえます。
まとめ
トヨタ GAZOO Racingが、GRMNヤリスを初公開!をまとめると
- GRの頂点グレードとなるGRMNヤリスが、発売となりました。
- 細部にまで、プロドライバーなどの意見や実施が行われた市販車最高峰小型モデルといえます。
今回は、GRMNヤリスについて解説しました。GRの頂点に君臨するGRMNだけに、乗り手としては走行時の威力が気になりますね。