愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【エンジン】

     
   

皆さんは、愛車をどのくらい乗ろうと思っているでしょうか?10年、いや15年乗りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。例えば新車で購入して、10年10万キロや15万キロ、愛着を持って乗りたいなと考えたときに、故障しないようにするためには、どのような予防メンテナンスをすればベターなのでしょうか。

今回は、愛車にずっと乗るために一番大切となる、エンジンにかかわる部分の予防メンテナンスの「おすすめ」を解説してみたいと思います。

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【オイル&フィルター】

エンジンにとって大切な要素の一つに、エンジンオイルがあります。ではこのエンジンオイルは、どのような頻度で交換するのが良いのでしょうか?またエンジンオイル交換サイクルによっては、エンジンの寿命に大きく影響してくるものなのでしょうか?

カーメーカー(ディーラー)の取扱説明書を読んでみると、10000㎞~15000㎞(6か月)ごとの交換で、シビアコンディションでは5000㎞~7500㎞(6か月)ごとの交換などと書いてあります。

ではシビアコンディションとは、どのようなことを指すのでしょうか。シビアコンディションと聞いて、常用エンジン回転が高い状態(高速道路など)を想像されるかもしれません。それはあてはまるのですが、じつはストップ&ゴーの多い環境もシビアコンディションとなっています。

日本の道路事情は多くの信号機があり、ある意味シビアコンディションであると感じます。ということは、最低でも5000㎞(6か月)で交換することが良いと考えます。

そればかりでなく、日本独自の規格である軽自動車の場合は、もう少しシビアに考えた方が良いと筆者は思っています。それは、1000㎏以上ある重量を660ccのエンジンで走行するからです。できうるならば、3000㎞(6か月)ごとに交換するのが良いと考えています。

10年10万キロ、15万キロを安心して走行するためには!

  • 軽自動車は、3000㎞ごとにエンジンオイル交換することを推奨します。
  • 乗用車の場合は、5000㎞ごとにエンジンオイル交換することを推奨します。

なおエンジンオイルは、取扱説明書に記載されているグレード粘度を基準に選びましょう。エンジンオイルには、多種多様の種類があります。1L300円前後のものから数千円というものまで存在します。

筆者の30年の経験からお話しすると、1L数千円のオイルを15000㎞以上走行するくらいなら、1L500円前後のオイルをこまめに変える方が、エンジンにとっては良いと感じています。

またオイルフィルターは、エンジンオイル二回に一回の交換をおすすめします。この交換頻度を守ってあげることが、エンジンを長寿命に導くと考えます。

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【エアフィルター】

エンジンを動かすには、燃料・点火・空気という三要素がバランスよく混合されていることが条件となります。その中でエアフィルターは、エンジンに送り込まれる空気を綺麗にしてくれる装置です。空気中には、埃や砂塵が多く飛んでいます。これらをそのままエンジンへ運んでしまうと、エンジン破損に直結します。

愛車にずっと長く乗るためには、このエアフィルターをどのように清掃・交換するのが良いのでしょうか。

引用:https://www.piaa.co.jp/category/4rin/filter/air-filter/#49sub-01

エアフィルターは、3000㎞位ごとに清掃し、10000㎞(年一回)ごとに交換するのが推奨されています。

皆さんは、エアフィルターをどのように考えているでしょうか。上記のようなサイクルで清掃・交換していますでしょうか?じつは筆者もこの清掃・交換サイクルを守ってはいませんでした。

エアフィルターは、住んでいる地域などによっても汚れ方が大きく変わります。筆者の住んでいる地域では、車検毎に交換すれば十分かなと思っていました。

今回エアフィルターについて調査してみた結果、清掃は3000㎞~5000㎞ごとに行い、住んでいる地域などによって年一回や車検毎に交換すると良いと感じます。

上記動画のように50000㎞程無交換で走行してしまうと、埃や砂塵だけでなくブローバイの多い車だと、かなり汚れてしまいます。定期的に交換することで、愛車にずっと乗れる予防メンテナンスにつながるでしょう。

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【バッテリー】

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術で気になるパーツといえば、バッテリーがあげられると思います。とくにガソリンエンジンの場合は、エンジン始動から停止するまで、ずっとバッテリーが稼働しています。それは、プラグによって点火しているからです。それ以外にバッテリーは、いろいろな電装品に対しても使用されています。

よく「エンジンのかかりが悪くなったら交換しよう」という方がいると思いますが、予防メンテナンスという観点からすると、それでは遅いのではないでしょうか?

そもそもメーカー保証は、2年4万キロ、3年6万キロなどとなっています。このことから考えると、3年から4年前後で定期交換するのが、予防メンテナンス術といえるでしょう。

保証期間内でバッテリーが悪くなれば、保証交換してもらえますし、筆者の経験上保証期間が終わったからと言って、いきなりバッテリーが上がるという経験は少ないことから、保証期間より一年くらい余裕を見ています。

バッテリー適合検索

バッテリーは、上記のような適合検索をしっかり行い購入しましょう。また寒冷地などにお住まいの方は、ワンランク上のバッテリーを搭載している方も多いと思います。この方法は、寒冷地以外でも有効です。検討してみましょう。

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【ファンベルト】

ファンベルトは、エアコンを稼働させたりオルタネーターやウォーターポンプを稼働させるために使用されているベルトです。複数または一本のファンベルトで稼働していることが一般的です。

では交換サイクルなどをどのようにしたら、愛車にずっと乗るための予防メンテナンスになるのでしょうか?上記動画は、ファンベルトなどを製造しているメーカーになります。そこでは、3年もしくは3万キロとなっています。

この交換サイクルは大切なのですが、筆者的には車検サイクルと合わないなと感じてしまっています。それは、走行距離に応じて車検ごとに交換または、車検2回に一回交換というサイクルにすればよいのではないかと考えます。

年間2万キロくらい走行する方は、車検毎に交換するのが良いと思いますし、年間8000㎞位の走行の方は、車検2回に一回交換すれば安心と考えます。

また最近のファンベルトは、オートテンショナーやテンションプーリーを使用しているケースがあります。ベルト交換二回に一回くらいの頻度で、こういったプーリーの交換をすると予防メンテナンスになると考えます。

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【プラグ&DIC】

プラグは、エンジン稼働にとって必要な点火を担うパーツです。エンジンは、このパーツが不具合を起こすと、調子が一気に悪化します。また近年モデルのほとんどが、ダイレクトイグニッションコイル(DIC)を採用しています。このパーツの不具合もエンジン不調に直結します。

最近のプラグは、イリジウムタフプラグなど、10年10万キロ耐久というプラグが採用されているモデルも多くなっています。こういったモデルの場合は、予防メンテナンスという観点からすると、80,000キロ前後で交換しておくと安心でしょう。このとき一緒にDICも交換してあげると安心が増します。

通常のプラグは、2万キロでの交換が推奨されています。プラグは、思ったより劣化が早いパーツです。しっかり交換してあげることでエンジンにとって、良い状態を保てると考えます。

まとめ

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【エンジン】をまとめると

  • エンジンは、オイルやフィルター、ベルト、バッテリー、プラグなどの定期交換部品があります。適切な交換をすることで、愛車にずっと乗るための予防メンテナンスになるでしょう。
  • 愛車にずっと乗るためには、予防メンテナンスが一番であると考えます。

10年10万キロ、15万キロ愛車にずっと乗るためには、エンジン関係でどのような予防メンテナンス術が良いかというお話をしました。せっかく大好きな愛車であれば、故障してから交換するのではなく、故障する前にメンテナンスするのが一番良いでしょう。

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