愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【足回り&駆動】 

     
   

皆さんは、愛車をどのくらい乗ろうと思っているでしょうか?20年20万キロ乗りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。昨今では、一台の車に長く乗る方も多くなっています。それは、車の値段が高くなっていたり、日本の経済状況も左右したりしているかもしれません。

例えば新車で購入して、10年10万キロや15万キロ、愛着を持って乗りたいなと考えたときに、故障をなるべくしないようにするためには、どのような予防メンテナンスをすればベターなのでしょうか。

今回は、愛車にずっと乗るための予防メンテナンス【駆動&足回り】という題材で、予防メンテナンス術を解説していきたいと思います。

愛車と永く付き合うための予防メンテナンス【ブレーキパッド】

車を制動するには、ブレーキという装置が使用されています。

  • ディスクブレーキは、ディスクとブレーキパッド
  • ドラムブレーキには、ドラムとブレーキシュー

ディスクブレーキは、一般的に10㎜位の厚さがあります。5000㎞で1㎜減少するというのが大体の目安になります。ということは、40000㎞前後から45000㎞前後に交換することが望ましいといえます。

またブレーキパッドは、残ミリ数が少なくなると減りが早いといわれています。愛車にずっと乗るための予防メンテナンスとしては、40000㎞を過ぎたら交換してしまうというのが一番良いと考えます。

一方ドラムブレーキの場合は、ブレーキパッドよりも制動力が低い分、ブレーキシューの減りも少なくなります。一般的には、8万キロ前後は持つといわれています。このため忘れがちなのが、ドラムを開けて整備してあげることです。特にユーザー車検をしている人は、注意してほしい点です。しっかりと点検・清掃してあげましょう。

ブレーキシューの予防メンテナンスは、60000㎞から80000㎞で交換すれば十分であると考えます。ただし、内部の清掃などはしっかり行いましょう。

愛車と永く付き合うための予防メンテナンス【Bフルード】

ブレーキパッドの交換をしたときは、ブレーキフルードも一緒に交換するのが予防メンテナンス術の一つになります。ブレーキフルードは、吸湿性が高いので、場合によってはブレーキパッド交換頻度よりもフルード交換頻度の方が多くなることも考えておきましょう。

ブレーキフルードは、2年毎が推奨されています。ということは、年10000㎞走行する方は、ブレーキパッドは4年に一回の交換ですが、ブレーキフルードは2年に一回となります。

ブレーキフルードには、DOT3/DOT4/DOT5などの規格があります。数字が大きくなるほど沸点が高くなり性能も良くなるのですが、一方で吸湿性も高くなります。ブレーキフルードの性質を理解したうえで製品を選ぶようにしましょう。

愛車と永く付き合うための予防メンテナンス【ブッシュ類】

車の駆動系には、いろいろなゴムパーツが使用されています。筆者はこのパーツは、非常に重要と考えています。

  • タイロッドエンドブーツ
  • ロアアームボールジョイントブーツ
  • ロアアームブッシュ
  • アッパーマウント
  • スタビライザーブッシュ
  • スタビライザーリンク
  • ドライブシャフトブーツ

などです。

この中でタイロッドエンドブーツやロアアームブーツの交換は、車検二回に一回くらいで交換すると、走行性能回復が顕著であると考えます。またこれらのブーツは、破れてしまうとタイロッドやロアアームごとの交換になり、高額ですがブーツのみで済む場合は、数千円のパーツ代で済みます。

車の挙動や重量を小さなゴムの集合体で維持していると考えると、鉄部品よりも劣化が早いと考えます。こういったことから、そのほかのブッシュ類は、5年から8年位に交換してあげるとリフレッシュ効果が大きいのではないかと思います。

愛車と永く付き合うための予防メンテナンス【ショック本体】

ショックは、新車装着時より一年で70~80%くらいの機能に低下するといわれています。それ以降は、低下が緩やかになっていくのですが、7年から8年も使用すれば、その機能低下は著しくなっていると考えます。

一方サスペンションは、10万キロでも大きな性能低下がないといわれています。予防メンテナンスとしては、ショック交換を6年から7年くらいで行うと良いと考えます。この時一緒にゴムパーツであるアッパーマウントやスタビライザー関連のゴムパーツも交換すると一石二鳥でしょう。

ショック交換では、純正交換から社外ショック交換、さらには車高調への交換などがあると思います。もちろん車高調を取り付けても純正でも、先程お話ししたショックのヘタリは必ず起きます。高級品であっても、寿命は必ず来ます。費用対効果を考えた商品選びをするのが良いでしょう。

愛車と永く付き合うための予防メンテナンス【ドライブシャフトなど】

駆動系には、ドライブシャフトが使用されていると思います。一般的には、10年(10万キロ)くらいはブーツなどの破損が起きないとされています。ただし破れてしまったのを放置すると、ブーツ交換では終わらずドライブシャフトアッシー交換に発展します。できれば破れる前に予防メンテナンスするのが良いでしょう。

また駆動系には、デフオイルやミッションオイル(ATF)、トランスファーオイルが採用されています。デフオイルやトランスファーオイルは40000㎞位で交換、ATFは、20000㎞位で交換すると、予防メンテナンスとしての効果が高いでしょう。

まとめ

愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術【足回り&駆動】

  • 予防メンテナンス術とは、故障してしまう前にしっかり交換することです。
  • 駆動系で重要なのは、忘れがちなゴムパーツの定期交換と考えます。

ここでは、愛車にずっと乗るための予防メンテナンス術の中で、駆動&足回りに関することを解説しました。適切な時期での交換をすることで、愛車に長く乗れると考えます。

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