- コーナー手前ギリギリまでブレーキのタイミングを競い合う姿。
- わずかな隙間も逃さず車のノーズを突っ込み繰り広げるドッグファイト。
- そして最終コーナーからのパワー勝負。
- そんな迫力あるバトルを彩るレースクイーン。
レースクイーン達のセクシーな姿は長年モータースポーツファンの心を奪い続けてきました。
ところが、今年世界耐久選手権(以下、WEC)からレースクイーンが消えてしまいます。
※本記事で掲載している画像は全てイメージです、各団体・個人と当サイトは一切関係ありません※
レースクイーンが消える!?
Photo By WEC公式サイト
今年4月12日、イギリスで開幕したFIA世界耐久選手権(WEC)は、少々寂しい光景となりました。
なぜなら、スタート前にお馴染みのレースクイーンが廃止されてしまったからです。WECのジェラルド・ヌヴーCEOはその理由を以下のように述べています。
「私にとっては過去の産物です。現代では社会における女性の地位が少々違っていますから」
引用:Autoblog
「パドック、ホスピタリティなどでは美しい女性が働いており、女性はスタートの前のためだけの存在ではない」
引用:Autoblog
レースクイーン廃止に対する反応
WECからは先ほど紹介した理由からレースクイーンが廃止されてしまいました。ところで、レースクイーンに対して世間の人はどう思っているのでしょうか?Twitterの声を拾ってみました。
レースクイーンは日本だけ?
様々な意見がありましたが、ここで一度レースクイーンの歴史について振り返ってみましょう。
レースクイーンは、1960年代後半に小川ローザらがサーキットでモデルとして活躍したのが始まりと言われています。元々は表彰式や開会式のアシスタント的存在でした。読者の方の中にはこちらのCMを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、1980年代になると各チームが美女を雇ったキャンペーンガール(キャンギャル)が登場します。彼女たちはやがて、レースクイーンと呼ばれるようになり、衣装も水着や、露出の多いハイレグ・レオタードになって人気が爆発します。
レースクイーンの衣装の変化
レースクイーンの特徴とも言えるコスチュームは、時代によって流行がありました。
※画像はイメージです※
1980年代:タンクトップ×ホットパンツ時代
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例えば、1980年代以前は、Tシャツかタンクトップにホットパンツ、足元はブーツの出で立ちにタスキが必携でした。
1990年代前半:ハイレグの登場
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やがて、1990年代前半が近づいてくると、ハイレグカットのレオタードが主流になります。ピンヒールと大きな傘、ワンレンやソバージュなどの髪形と、レースクイーンの典型的な姿が大人気となりました。
1990年代後半:ミニスカの衝撃
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1990年代後半頃からはハイレグに代わる新しいセクシー路線として、極端なミニスカートが登場。伸縮性の高い素材を用い、体のラインが強調され始めます。スカートに大胆なスリット、バスト部をくり抜くなど、より露出度が高くなりました。
2000年代:ワンピースからセパレートへ
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そして、2000年代に入るとワンピースからセパレートに移行し、胴回りの肌を露出した衣装が主流になりました。パンツルックも登場しますが、サイドを網状にするなど、セクシー路線は変わっていません。
現代のレースクイーン
Photo By レースクイーン・オブ・ザ・イヤーFacebook
現代のレースクイーンは、スポンサーによってはコスプレなどより衣装の幅が広がってきています。
また、芸能界デビューへのルートの1つとしても機能しています。例えば、現在テレビのCMやドラマで活躍する菜々緒は、2010年にレースクイーン・オブ・ザ・イヤーの受賞者です。
また、最近では、中国や韓国でもレースクイーンが登場しています。韓国ではレースクイーンのメンバーも含むアイドルグループ「ポケットガールズ」がデビューしたほか、映画俳優として活躍している例があります。
まとめ
確かに、欧米では露出の高いレースクイーンについては婦人団体などからのクレームが強く、存在しないレースもあります。
しかし、スピードを追い求める車の曲線美はセクシーそのものです。魅力的なモンスターマシンと美女のコラボは、はたして失われてしまうのでしょうか。こうした車の周辺の文化にも、編集部は注目していきたいと思います。
トップ画:Amazonより引用