約1ヶ月前に発売されたばかりのAppleWatch。今回編集部は実機を入手したのでいち早く自動車でAppleWatchが使えるのかどうかを検証してみた。
AppleWatchアプリ【カーナビタイム】を使ってみた
数あるAppleWatchのアプリの中でも、残念ながら自動車で使えそうなものはまだ少ない。しかし、その中になんとちょうどいいNAVITIMEの自動車版アプリ『カーナビタイム』を発見した。
そこで、今回編集部は実際にカーナビタイムをAppleWatchと共に使ってみた結果を報告する。
開封の儀
Apple製品、それも流行の最先端が届いたので開封の儀を行う。これはAppleの商品の包装を1つずつ、丹念に剥がし、我々の期待感を高めるための儀式である。
さっそく到着した箱を明けてみよう。
見慣れた白い箱が出てきた
写真ではわかりにくいが、リンゴのロゴマークもちゃんと入っている。
箱の側面はこんな感じ
開いてみた!白い!
AppleWatch登場!
今回は説明書が付いている。
Appleと言えば説明書が無いに等しいイメージだったので少し意外だった。
充電は非接触型。凹んでいる面に磁石が入っているのか、吸い付くように設置できるので見た目よりも安定感がある。
実際に使ってみた。
ここからは実際にカーナビタイムを使ってみた様子を紹介しよう。
目的地【渋谷駅のハチ公】
今回は青山学院大学付近から渋谷駅のハチ公を目指してカーナビタイムを使ってみる。
※細かく動作や使用感を確認するために今回は徒歩で移動しました。暑かった…。
こちらはAppleWatchの画面。
近づくにつれて数字が上がっていくのが気持ちいい。ただ、AppleWatchに表示されている情報だけでは絶対に辿り着ける気がしない。
こちらはiPhoneの画面。使用したのはiPhone6だった。iPhoneの画面の情報は丁寧かつ、見やすいものだった。
ちなみに最新のOSに更新していないとAppleWatchと接続するためのアプリが入っていない可能性があるので要注意だ。
アプリを使ってみてわかったこと
1.カーナビタイムはわかりやすいし優秀なナビだった
まず、iPhoneの方で見るカーナビタイムは非常に使い勝手が良かった。例えば一度に表示される画面の情報量も
・ルート
・走るべき車線
・交差点の様子
・到着予定時間
・目的地までの距離
と基本的にカーナビで必要な情報が集約されている。
しかし、一方で情報量の多さから画面の小さなスマートフォンやiPhone5以前の端末では少し小さすぎるように感じた。
地図の拡大できる縮尺も十分に大きく、これで細かい駐車場の入口などで混乱することも避けられそうだ。
2.AppleWatchの情報は…必要なのか?
一方で残念だったのはAppleWatchの画面だ。
・進捗割合
・到達までの予想時間
これだけの情報ではまず、目的地に辿りつけない。それに、iPhoneの画面に同じ内容の情報はほぼ表示されているので改めてAppleWatchの画面を見る必要がない。
これでは
「まだ着かないの〜?」
と駄々をこねる子どもの腕にAppleWatchを装着し。
「もう残り30%で到着するから我慢してね〜」
と言うためにしか使えないのではないだろうか。
(それはそれで、運転手のストレスを軽減するという素晴らしい効果があるのだが…)
3.度々戻るホーム画面
もし仮に、AppleWatchの画面を見ながらどうしても運転したいと思った場合、残念なお知らせがある。
一定時間放置するとメニュー画面に戻ってしまうのである。
そのため、もう一度アプリ一覧からカーナビタイムを探し起動する必要がある。今回は徒歩での調査だったので何とかなったが、運転中にすると事故を発生させる危険性が高まる可能性がある。
総括
最も致命的だったのは、AppleWatchに表示される情報の内容が
「目的地まで距離」
「残りの行程の割合」
「目的地到達までの時間」
の3つであったことだろう。特に、都心のような交差点や車線変更が頻繁な場所では手元をサッと確認すればこの交差点で曲がるのか、次の交差点で曲がるのかを確認できると非常に便利だと思う。
もしくはWaaaaay!というアプリの様にシンプルに矢印を表示してくれるだけの方がわかりやすかったように感じる。
一方で、カーナビアプリとしてのカーナビタイムは非常に優秀であったこともまた事実だ。見やすいUIに適切な情報、このあたりはさすがのナビタイムだと感じた。
AppleWatchも発売してまだ1ヶ月程度、自動車で使いやすいアプリが登場するまでは今少し時間が必要なようだった。
おまけ
AppleWatchはこうやって持つのが一番使いやすかった。