新型BMW・3シリーズ(G20)がワールドプレミア!FRセダンのベンチマーク、初代E21から懐かしの六本木カローラE30、先代F30までの歴代モデルを振り返る!

     
   

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新型BMW・3シリーズ(G20)の特徴は?旧型と比べてどこが進化した?

ボディサイズは拡大、ボディ剛性、空力性能とも向上

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2018年10月2日に開幕したパリモーターショーで、2012年以来およそ7年ぶりのフルモデルチェンジとなる7代目の新型BMW・3シリーズのセダンが初めて公開されました。

キープコンセプトのフォルムながら、現行型(F30)と比べて全長、全幅、全高、ホイールベースがすべて拡大された新型3シリーズのボディ。プラットフォームは7シリーズ、5シリーズと共通のCLARを採用しており、ホイールベースはクラス最長です。

ワイド感が強調されスポーティさが増したボディは細部の構造もリファインし、空気抵抗係数(Cd値)は現行型の0.26から0.23に低減。ボディ剛性も50%アップしています。

  全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm)
G20 4,709 1,827  1,442 2,851
F30 4,624 1,800(日本仕様)  1,440 2,810

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最新テクノロジーを惜しみなく投入

先進のエクステリア

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BMWの主力モデルとして君臨する3シリーズ。世界におけるFRセダンのベンチマークでもある3シリーズには、最新テクノロジーが惜しみなく投入されてきました。

新型3シリーズの外観の特徴は大型化されたキドニーグリルと、ハイビーム時は530メートル先までレーザーライトを照射できるフルLEDのツインヘッドランプ。立体的なテールランプと併せ、重厚感と高級感を増したボディにマッチするデザインです。

デジタル化されたインパネ「ライブ コクピット プロフェッショナル」

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BMWが誇る最新技術の1つがライブ コクピット プロフェッショナル。新型3シリーズには、フルデジタル化された新世代の表示・操作システムであるBMWオペレーティングシステム7.0の採用が発表されています。

ドライバーが知りたい情報を直感的な操作で選択でき、好みにカスタマイズした形で表示できる仕組み。メーターパネルにはナビゲーションのマップに加え、ドライバーが任意で選んだ情報を複数表示できます。

オーディオや空調などはAIスピーカーに話し掛けるだけで操作することも可能。スマートフォンでドアを解錠できるデジタルキーも初めて採用されました。

車線逸脱警報装置と緊急自動ブレーキをはじめとする、安全運転支援システムも充実。アクティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキーピングアシストも装備できます。

ガソリンエンジンは直列4気筒、ディーゼルもラインナップ

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新型BMW・3シリーズは発売当初、2.0リットルの直列4気筒のガソリン、ディーゼルエンジンと、3.0リットル直列6気筒のディーゼルエンジンを設定。いずれもユーロ6の厳しい自動車排出ガス規制をクリアしています。

新開発のガソリンエンジンは、直列4気筒の常識を超える最高出力257psのハイスペック。最高時速はリミッター作動時で250kmに達するというから驚きです。欧州仕様のグレードのラインナップと、それぞれのスペックは次の表の通りです。

  エンジン ミッション 駆動方式 最高出力 最大トルク
320i

2.0直4

8AT FR 135kW(184hp) 300Nm(221lb-ft)
330i 2.0直4 8AT FR 190kW(258hp) 400Nm(295lb-ft)
318i 2.0直4 6MT FR 110kW(150hp)

320Nm(236lb-ft)

320d

2.0直4ディーゼル

6MT FR 140kW(190hp) 400Nm(295lb-ft)
330d xDRIVE

2.0直4ディーゼル

8AT 4WD(xDRIVE) 140kW(190hp) 400Nm(295lb-ft)
330d

3.0直6ディーゼル

8AT  4WD(xDRIVE) 195kW(265hp) 580Nm(428lb-ft)

新型BMW・3シリーズM用パフォーマンスパーツも早速登場!

際立つ精悍さ

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新型3シリーズのセダン発表から間もなく、スポーティなM用パフォーマンスパーツをいち早く発表したのも、走りを重視するBMWらしい演出です。

アルミホイールやテールパイプなどのエクステリア、ステアリングやシフトパドルといったインテリアには、カーボンファイバー製のパーツなどを豊富に用意。優れた実用性に加え、スタイリッシュでスパルタンな雰囲気がドライバーの気分まで高めてくれます。

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初代3シリーズ(E21)から先代(F30)まで歴代モデルを振り返る!

02シリーズの後継

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BMW・3シリーズは1975年に登場した小型2ドアセダン。02シリーズの後継として誕生したシリーズで、いわゆるCセグメントカーに属します。

83年まで続いた初代(E21)は、全モデルが直列4気筒SOHCエンジンを搭載。77年に直列6気筒SOHCエンジンの320/6、323iがラインナップされました。

発売当初は316と318が丸形2灯式、上級モデルの320と320iが丸形4灯式のヘッドライトを装備。カブリオレのモデルも存在していました。

  全長(mm) 全高(mm) 全幅(mm) ホイールベース(mm)
E21  4,355 1,610 1,380 2,565
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六本木のカローラと呼ばれた2代目

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94年まで販売された2代目(E30)はボディが拡大し、全モデルが丸形4灯式に。2ドアセダン、4ドアセダン、カブリオレ、ステーションワゴン、スポーツセダンと幅広いモデルを展開し、85年にはBMW初のフルタイム4WDである325iXも追加されました。

この年はツーリングカーレースであるグループAのホモロゲーション獲得に向けた高性能スポーツセダンM3も発売。89年にはステーションワゴンのツーリングも登場しました。

メルセデス・ベンツ190Eと人気を二分した2代目は好景気に沸いたバブルの時代、BMWのシリーズで最も手頃な価格帯の3シリーズは東京都内を中心に登録台数が急増します。

同じ理由で売れた190Eが「赤坂のサニー」と呼ばれていたのに対し、3シリーズは「六本木のカローラ」の異名が付けられていました。

2000年までの3代目(E36)は、直列6気筒の全モデルがDOHCに変更。丸形のヘッドライトもスタイリッシュな異形に変わります。ボディの大型化と価格上昇に対応するため、派生モデルとして3ドアハッチバックのコンパクトが登場しました。

  全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm)
E30  4,325~4,360  1,645~1,680 1,365~1,380  2,565~2,570
E36

 4,210~4,433

 1,698~1,710 1,335~1,393  2,700

進化を続けた歴史

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1998年にセダンがデビューし、2007年まで続いた4代目(E46)は、直列6気筒エンジンをM54型に刷新。BMWの代名詞でもある「シルキー6」の呼称で語り継がれている伝説のエンジンです。

専用サスペンションでローダウンしたMスポーツモデルには、M54型のアルミ製シリンダーブロックを高強度の鋳鉄製に変更したS54型エンジンが積まれました。

05年から12年までの5代目(E90)は、スポーティさと高級感、快適性を両立させたモデル。M3には420psものパワーを発生する4.0リットルのV型8気筒DOHCエンジンが搭載されました。

現行型の6代目は2013年、クーペ、カブリオレのモデルが新たに誕生した4シリーズに移行。3シリーズにはこの年、クーペを彷彿とさせる流麗なスタイリングのグラントゥーリスモが登場しました。

  全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm)
E46  4,262~4,492 1,739~1,780  1,369~1,434  2,725~2,730

E90

 4,520~4,615 1,782~1,817  1,395~1,421  2,760

新型BMW・3シリーズの国内発売は?

欧州では2019年3月9日

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新型3シリーズのセダンは、欧州では2019年3月9日の発売が決定。日本国内でのデリバリーに関する正式なアナウンスはありませんが、2019年前半にも販売開始されるとみられています。

ハイブリッドモデルやツーリング、M3の追加はいつ?

2019年夏にはプラグインハイブリッド車(PHV)が追加される予定です。EVモードの航続距離は現行モデルの約37kmから約60kmへと飛躍的にアップ。ツーリングやM3といったモデルの展開も確実で、セダン発売後のラインナップ充実の動きが注目されます。

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