フェラーリ・812スーパーファストをベースとした限定モデル、モンツァSP1&SP2を公開!810馬力のV12エンジンを搭載したフルオープンカー!

     
   

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フェラーリ・モンツァSP1&SP2とはどんなモデル?

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1950年代をコンセプトとする「Icona」シリーズ

車好きの方ならば、元レーシングドライバーのエンツォ・フェラーリの手によって設立された高級スポーツカーメーカーのフェラーリを知らない方はいないでしょう。

ハイスペックな高級スポーツカーの代名詞ともいえるメーカーですが、2018年に新CEOが就任し、今後のフェラーリのセグメントを「スポーツ」、「GT(グランツーリスモ)」、「Icona」、「スペシャルシリーズ」に分けると発表がありました。

今回発表されたモンツァSP1とSP2はIconaモデル第一弾となります。

Iconaモデルは創業間もないフェラーリがストイックにレースに勝てる車を追求していた、フェラーリ史上最も刺激的だったといわれる1950年代のフェラーリの記憶を蘇らせることを目的とした新セグメントです。

1950年当時のクラシカルなエクステリアのイメージを再現しつつも現在の最高峰の技術が詰め込まれた、非常に刺激的なモデルとなっています。

フェラーリ・812スーパーファストの車台をベースにしたバルケッタ

Iconaモデル第一弾として登場したモンツァSP1&SP2は、2017年にジュネーブモーターショーで公開された812スーパーファストの車台をベースとしたバルケッタモデルです。

ルーフやウインドスクリーンを持たないため、スパイダーでは表現できないようなデザインの自由があったようです。モンツァSP1とSP2のオーナーは、これまでに体験したことのないようなオープンエア・スピードを体感できるということです。

もちろんここにも最新の技術が投入され、このバルケッタ独特の車体構造の為にこれまで手掛けてきたフェラーリ車両のエアロダイナミクスとは全く異なるものが開発されました。

フェラーリが特許を取得したバーチャル・ウィンドシールドを装備し、ボンネットからの気流がドライバーに及ぼす影響を最小限に抑えることで、このモデルならではのF1レーシングカーのようなスピート感を得られるようになっています。

フェラーリの市販エンジン最強のスペック

搭載されるエンジンももちろん特別なものに。2018年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した812スーパーファストのエンジンと同じものを搭載していますが、さらにチューンナップが施されました。

搭載された6.5LV12気筒NAガソリンエンジンは最高出力810ps、最大トルク718Nm、最高速度300㎞/h以上、0-100㎞/h加速は2.9秒、0-200㎞/h加速は7.9秒というフェラーリ史上最高のスペックを誇るエンジンとなっています。

シングルシーターのSP1、2シーターのSP2

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今回のIcanaシリーズのデビューにあたって用意されたモデルは2種類。シングルシーターのモンツァSP1、2シーターのモンツァSP2です。

いくら特別な限定モデルとはいえ、シングルシーターをラインナップするブランドはなかなかないのではないでしょうか。

もともとこういった高級限定モデルは実用というよりは趣味、コレクションとしての要素も強いとは思いますが、それにしてもシングルシーターとは完全に趣味の世界ですね……。

デザインや名前の由来は166MMや750モンツァ

モンツァSP1&SP2のデザインのインスピレーションになっているのはフェラーリ初の市販車である166MMバルケッタ。1949年のパリモーターショーで披露された、生産台数25台という幻の車です。

1949年製の166MMバルケッタが過去にアメリカでオークションに登場しかなりの価格が付いたこともありました。フェラーリのレーシングバルケッタの歴史の源とも呼べるモデルです。

名称は1950年代のフェラーリを代表するレーシングカー、750モンツァや850モンツァに由来しています。

フェラーリ・モンツァSP1&SP2よりもさらに希少な限定生産モデル!

F60アメリカ

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F60アメリカは、2014年にフェラーリのアメリカ進出60周年モデルとして北米限定でわずか10台のみ販売されました。

V12エンジンをフロントに搭載するV12ベルリネッタをべースに開発されたロードスターモデルです。運転席がブラック、助手席がレッドという非対称のインテリアカラーが印象的。

北米限定モデルらしく、シートにはアメリカ国旗モチーフのアクセントが使用されました。

セルジオ

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フェラーリ歴代の名車のデザインを手掛けてきたセルジオ・ピニンファリーナ氏の名を冠した限定モデルです。もともとは2013年にコンセプトモデルとしてピニンファリーナ社がジュネーブモーターショーで公開していました。

翌年2014年にフェラーリとピニンファリーナの協力関係が60周年を迎えるのにあたり限定モデルとして販売されることになりました。限定数はわずか6台。

458スパイダーをベースとしたこのモデルは4.5LV8エンジンを搭載、最高出力605ps、0-100㎞/h加速は3秒というスペックを誇ります。

セルジオ・ピニンファリーナ氏は250GT、デイトナ、テストロッサ、F40、F50、エンツォ、458イタリア、FFなどの数々のフェラーリの名車のデザインを手掛けてきました。

このセルジオはそのセルジオ・ピニンファリーナ氏のデザインをオマージュした美しいエクステリアも見どころです。

J50

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フェラーリの日本進出50年を記念して登場したJ50は日本のみで販売、限定数は10台です。

特別な顧客の注文品を生産する特別部門、フォーリ・セリエにて製作されました。購入した10人の顧客のリクエストに応じ、それぞれ異なるボディカラー、インテリアカラーで製作されたというセミオーダーモデルの性質を持った限定モデルです。

ベースモデルは488スパイダー。搭載エンジンは4.0LV8ツインターボ。最高出力は690psをマークします。

フェラーリ・モンツァSP1&SP2などの限定生産モデルを越える究極のワンオフモデル!

フェラーリ・SP1

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フェラーリは1950年代には王侯貴族や著名人などの特別な顧客を対象にワンオフモデルを製作していましたが、以降は身内にごく少量生産する他はオンオフモデルの発注を受けていませんでした。

ところが約50年後、有名なフェラーリ・コレクターでもありエンツォ・フェラーリとも親交のあった日本の実業家・平松潤一郎氏の依頼によってSP1が登場しました。

これはF430をベースとしたモデル。このSP1の仕上がりの良さが評判を呼び、フェラーリは以降のワンオフモデルの受注を再開することになります。

フェラーリ・SP12 EC

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このフェラーリは、ミュージシャン、エリック・クラプトンが注文したことで大きな話題となりました。

デイトナ、512 BB、エンツォなどの数々のフェラーリを所有する熱狂的なフェラーリファンのクラプトンの注文は、フェラーリの中でもクラプトンが特に愛し、3台所有しているという512 BBをモチーフに、458イタリアのシャシーをベースに使用しています。

モデル名のECはもちろんエリック・クラプトンのイニシャル。SP12 ECの仕上がりにクラプトンは大満足だったということです。

フェラーリ・SP38

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2018年現在最新のワンオフモデルとなるのがこのSP38です。シャシーとパワートレインは488GTBをベースに、ボディにはF40のデザイン要素を取り入れたこのモデル専用のものが開発されました。

搭載された4.0LV8気筒エンジンは最高出力670ps、最大トルク760Nmを発揮します。

終わりに

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この他にもワンオフモデルは数台存在しています。中には最終的に完成しないままの状態のものも存在しているとか。

今回ご紹介したモンツァSP1&SP2にしても、生産予定台数、はっきりとした車両価格は公表されていませんが間違いなく100万ドル以上となることは明らか。にもかかわらずすでに生産予定台数は完売というのですから凄いですね。

華やかなフェラーリの世界。今後も発表されるであろうIconaシリーズやワンオフモデルにも注目したいところです。

 

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