出典元:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/25340019.html
広州モーターショーで公開された新型カローラセダン・レビン
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トヨタ・カローラはトヨタの基幹モデルともいえる世界戦略車です。初代カローラは1966年、今から50年以上前に登場しました。半世紀以上も世界的に愛されている車、ということになりますね。
ちなみに初めに登場したのは2ドアセダンのみだったそうです。デビュー翌年の1967年には4ドアセダンが登場しました。
1997年にはカローラは世界累計販売台数でギネス記録を樹立。2017年の世界での販売台数1位も獲得しており、世界において最も人気がある車種、ということを立証し続けています。
日本においても長年セダンの代名詞のような存在のカローラでしたが、2006年にセダンは日本国内での販売を終了してしまいます。ですが欧州や北米、東南アジアなどにおいてはモデルチェンジして販売が継続されてきました。
日本でカローラの名が消え去ってから12年後の今年2018年3月末、カローラスポーツが発表され日本にも6月から導入が開始されました。カローラの名前が復活したのは喜ばしいことですが、まずはセダンではなく現在の乗用車の主流となっているハッチバックでの登場となりました。
そして2018年11月に開催された中国・広州国際モーターショーで満を持して発表されたのが2種類の新型カローラのセダンでした。
TNGAプラットフォームを採用した新型セダン
今回発表された2種類の新型カローラシリーズのセダンは、いずれもトヨタの新しい車作りの指針であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を反映したGA-Cプラットフォームを採用しています。
このGA-Cプラットフォームは現行のプリウスやC-HR、カローラスポーツ、11月に登場したばかりのレクサスUXにも使用されているプラットフォームです。基本性能が従来のプラットフォームから大幅に向上し、走りの質感はもちろんのこと使い勝手や安全性も飛躍的に良くなっているとのこと。
新型カローラシリーズにも評価の高いC-HRのような快適な走りが期待できそうですね。
ラグジュアリー仕様カローラセダンとスポーティなデザインのレビン
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新型カローラシリーズは世界各国に導入されることになりますが、ラグジュアリーさを追求したプレステージモデルの「カローラセダン」とそれぞれの国の特性に応じたアクティブさを表現したスポーツタイプの「レビン」の2種類が登場しました。
まず2019年の春から欧州・北米で販売を開始し、その後中国や東南アジアなど、世界戦略車にふさわしく世界150以上の国や地域で販売されるとのこと。もちろん日本にも登場します。
日本には現在のところスポーティモデルであるレビンの導入のみが設定されているようです。将来的にはカローラセダンも日本に導入してほしいものですね。
最新のハイブリッド技術を搭載したモデルも導入予定
トヨタといえばハイブリッド技術に定評がありますね。特に現行のプリウスでは、グレードにもよりますが40㎞/Lを越す驚きの燃費性能を持ったモデルとして世界的に評価されています。
新型のカローラセダン、レビンにもこのトヨタ自慢のハイブリッドシステム搭載モデルを90カ国以上の国や地域に導入する予定とのこと。
ハイブリッドカーのパイオニアとして、今後の自動車の主流を担うようになる電動車両をこれまで以上にグローバルに普及させていく方針のようです。
実は販売地域によって全く異なる顔を持っていたカローラシリーズ
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国内専用5ナンバーボディのカローラ アクシオ・フィールダー
カローラアクシオはカローラシリーズとしては10代目となるモデルから登場した日本の道路・交通事情に特化したセダンモデルです。2006年に初めて登場しました。
日本の小型自動車規格に適合した5ナンバーモデルで、この世代から国外モデルのカローラセダンとは異なるプラットフォームを使用したものになります。
またカローラフィールダーは2000年にカローラツーリングワゴンの後継としてデビューしたステーションワゴンモデルです。フィールダーという名称が登場するのはここからですが、カローラのワゴンモデルそのものは初代カローラから設定されていました。
トヨタ車では初となる先進安全パッケージ「Toyota Safety Sense C」を一部グレードに標準搭載したモデルでもあります。
北米仕様のカローラ
2013年に発表された北米市場専用のカローラはデトロイト・モーターショーで披露されたコンセプトモデル「カローラフーリア」のデザインコンセプトが反映されたセダン。この前年の2012年に登場したオーリスに最初に採用されたトヨタの新しいデザインコンセプト、「キーンルック」が採用されたモデルになります。
そのため現在のレクサス車やトヨタ車に通じる押し出しの強いフロントデザインとなっています。
欧州仕様はオーリス、新型からはカローラに名称統一
オーリスは主に欧州においてかつてのカローラハッチバックの後継として登場しました。まず日本で2006年に販売され、その1年後の2007年に欧州に導入されたという経緯があります。
イギリスやドイツ、フランスなどではカローラセダンが販売されていないため、これらの国や地域においてはカローラ、という名称が消滅することになりました。
オーリスは2007年のグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン面で高く評価されたモデルでもあります。
フルモデルチェンジを繰り返しながら現在まで愛され続けていますが、2018年に発表された(日本ではすでに導入済み)カローラスポーツも欧州市場においては当初オーリスの名称で導入される予定でしたが、2019年の初めにカローラとしての導入になるとのアナウンスがありました。
今回の新型カローラセダンもカローラの名称になるということなので、欧州ではオーリスの名称は今後消滅することになります。
東南アジア仕様のカローラアルティス
カローラアルティスは台湾、および東南アジア市場専用車です。2000年に登場した9代目カローラから設定されました。
2014年にはタイのレーシングチームであるトヨタ・チーム・タイランドがこのカローラアルティスを使用してニュルブルクリンク24時間レースにも出場しています。
中国仕様はカローラの他にハイブリッド専用車のレビンもラインナップ
中国はカローラにとってとても大切な市場です。カローラが最も売れている地域、それが中国だからです。
そういったことも鑑みて今回の新型カローラシリーズも中国の広州国際モーターショーでの発表となったのでしょう。
中国では中国専用車両(特別行政区の香港、マカオを除く)としてカローラEXも存在していました。2013年にはハイブリッド専用車種としてレビンも登場。
また今年2018年の北京モーターショーにおいてプラグインハイブリッドのレビンPHV、カローラPHVも披露されています。この2種類のPHVモデルは2019年頃に中国で販売される予定ということです。
国内仕様の新型カローラも世界共通の3ナンバーサイズ化か?
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アクシオの後継はレビン顔で2019年に発売!
先にも少し述べましたが、カローラアクシオは日本の道路事情に特化した5ナンバーの小型車ですが、後継はスポーティなレビンになると思われます。
TNGAの導入により世界共通のGA-Cプラットフォームを採用してこれまでより大型化し、3ナンバー化する可能性が大ですね。
フィールダーの後継はカローラツーリングスポーツか?
2018年のパリモーターショーで発表されたのが新型ワゴンタイプのカローラツーリングスポーツ。この時点では欧州市場への導入がアナウンスされていましたが、日本国内の導入、販売についてはまだ情報がありません。
欧州ではこのカローラツーリングスポーツの先代モデルにあたるのはオーリスツーリングスポーツですが、オーリスの名前を引き継がずに世界基準のカローラの名称に統一されることになっています。
現在日本国内で販売されているカローラのワゴンモデルはカローラフィールダーですが、現行モデルは2012年に登場した3代目(カローラシリーズとしては11代目)となり、この欧州に導入されるカローラツーリングスポーツが新型として日本にも登場すると見られています。
その際にここ最近のトヨタの動向からみると、カローラフィールダーの名は継承せずに世界基準のカローラツーリングスポーツになるのではないか、という見方が多いようです。
またこのカローラツーリングスポーツもGA-Cプラットフォームを使用し、3ナンバー化されると予想されます。
TNGAの導入により世界基準となるモデルが増えていくカローラ。新型セダンにも期待が集まりますね!