日本とはこんなに違う! 世界12カ国のタクシーの乗り方をまとめてみた

日本とはこんなに違う! 世界12カ国のタクシーの乗り方をまとめてみた
     
   

今月30日から、東京都内のタクシー初乗り料金が引き下げられ、1キロ辺り380円から410円に変更されることになりました。交通手段としてなくてはならないタクシーですが、日本だけではなく世界を見ても同じ事が言えます。しかし、世界では各国の土地柄で日本での感覚とは全く異なる使用方法やさまざまな特徴があり、知らず知らずのうちにトラブルや事件に巻き込まれる事も。そこで、今回は各国のタクシーの実情や乗り方をまとめてみました。実際にその国に行って乗車する時にとても役に立つ情報もあるので、トラブルや事件に巻き込まれないように注意して楽しい旅になるように参考にしてください。

ニューヨーク(アメリカ)——言わずと知れた名物、イエローキャブ

ニューヨークではタクシー、飛行機、鉄道、バスが主要交通手段となっています。タクシーはご存知「イエローキャブ」と呼ばれる黄色の車体のタクシーが特徴で、マンハッタン等の通りでは、流しのタクシーを捕まえる事ができます。しかし、マンハッタンは一方通行が多く、到着地を意識しながらタクシーに乗らないと遠回りとなり、料金が余計にかかることもあります。空車の探し方は、車上のナンバーが光っているかどうかで見分けることができます。また、チップも習慣としてあるので用意しておかなければなりません。

ロサンゼルス(アメリカ)——同じ国でも異なるタクシー事情

同じアメリカでも州によってタクシーの特徴も異なります。ロサンゼルスでは流しのタクシーが走っていないので、ホテル、レストランでタクシーを呼んでもらう必要があります。正規のタクシーには営業許可の丸いシールを貼らないといけない決まりがあるのでシールを貼っていないタクシーには乗らないようにしましょう。チップに関してはニューヨークと同じく用意しておく必要があります。

ロンドン(イギリス)——世界一格式の高いブラックキャブ

ニューヨークのイエローキャブに並んで有名なのが、ロンドンの伝統的なタクシー「ブラックキャブ」。ロンドンでは、タクシー運転手はとても地位の高い職業とされており、免許を取るためには世界一厳しいと言われる試験に合格しなければいけません。ちなみにロンドンでは流しのタクシーも走っており、空車の場合は車上のランプで一目で分かるため、乗車自体は簡単。ただし、乗車前に行き先を運転手に伝えなければならず、行き先によっては乗車を拒否される場合もあるためご注意を。目的地に到着後は降車してから窓越しに料金を支払うのが一般的です。また、料金に加え、チップ用意しておいてください。

シンガポール——渋滞に備え早めの行動を!

公共交通機関には主に電車、バス、タクシーなどがあります。旅行の際、安全に目的地に行きたいのであればタクシーでの移動がよいでしょう。特に、シンガポールのタクシーは日本と比べて圧倒的に料金が安く、コストパフォーマンスの面でもオススメです。ただし、シンガポールでは通勤時間の渋滞がひどく、ホテルやデパートにタクシー乗り場があっても、なかなか乗る事は難しいのが欠点。帰社中のタクシーには行き先が赤い文字でフロントガラスに表示されているので同じ方向であれば単独で乗る事ができます。シンガポールのタクシーは日本と同じようにメーター制なので、チップは必要ありません。

タイ——名物は3輪タクシー。でも悪質ドライバーにご用心

タイではブルーやグリーン、ピンクなどなど、色とりどりカラフルなタクシーが街中を走っており、料金も日本と比べ圧倒的に格安です。また、シンガポールと同じくメーター制でチップもいらないため、日本人に馴染み深いといえるでしょう。ただし、悪質ドライバーが多く、トラブルになりやすいため注意が必要です。特に、三輪タクシー「トゥクトゥク」は、東南アジア名物ですが、悪質ドライバーの数も多く、乗車の際は一層気を付けてください。市内の交通渋滞もとてもひどいので、行動時は時間に余裕を持つよう。空港からタクシーを使う場合はタクシーカウンターから乗車しましょう。

インドネシア——安全安心の最大手タクシーに乗ろう

ndonesia Kuta, Bali.

インドネシアでは青の車体が目印の「ブルバードタクシー」が最も安全で最大手の会社です。乗車拒否もほとんどありませんので安心して乗車することができます。タイ同様、インドネシアも交通渋滞がとてもひどい国なので、時間に余裕をもって行動した方が良いでしょう。車通りの多い路上では、日本と同じく、手を挙げると停まってくれて乗車することができます。タクシーの天井にランプが消えていると空車の合図なのでランプを確認してから手を挙げるようにしましょう。

フィリピン——ぼったくられないように必ずメーターはチェックしよう

フィリピンも流しのタクシーが多く走っているので、日本と同じように手をあげると停まってくれて乗車することができます。タイ、インドネシアの例に漏れず、外国人だと分かると不正請求してくるドライバーが多いのでメーターの計測ボタンを押したかどうか確認するようにしましょう。また料金を支払う際、タクシードライバーがお釣りを用意していないことが多く、小銭を用意しておいた方が無難です。東南アジアの他の国々と違い、フィリピンではチップが少し渡しておきましょう。

香港——3種のタクシーをうまく乗り分けよう!

香港では3色のタクシーが走っており、それぞれ行き先が決まっています。「赤」の車体は香港島と大陸側の九龍エリア、「青」の車体は空港とランタオ島エリア、「緑」の車体は大陸側の中国と接する新界エリアとなります。行き先を間違って告げると乗車拒否にされてしまいますので、必ず目的地を確認してからタクシーに乗りましょう。また、空車の場合は車上のランプが光っているので見分けることができます。乗車した場合は後部座席のシートベルト着用が義務付けられているので必ずシートベルトするように注意してください。反則した場合利用者が罰せられます。

北京(中国)——運転手とのコミュニケーションを楽しもう!

中国では流しのタクシーが多く走っています。日本と同じで手をあげると乗車することができます。北京市内のタクシーには3種類あり値段が色別に分かれています。メーター制ですが、タクシーが走っている方向と逆の方向を指示すると乗車拒否されることもよくあります。中国では助手席に乗ることが一般的なので助手席に乗って運転手との会話を楽しみましょう。

台湾——空港専用タクシーの見分け方

台湾では黄色がタクシーの目印です。大都市ではメーター制で流しのタクシーも一部走っていますが、基本的には駅やホテル、タクシー乗り場から乗ります。日本と違い、ドアは自動開閉ではないので自分で開けて乗り込みましょう。また、空港専用タクシーは市内からでは乗れないため注意が必要です。飛行機のマークが入っているタクシーが空港専用タクシーなので、タクシーを捕まえる時はマークの有無で見分けてください。台湾でも釣銭を用意していないタクシードライバーが多いので、小銭を用意するか乗車前に確認してから乗るようにした方が無難です。

韓国——多少割高でも「模範タクシー」に乗車しよう!

韓国では2種類のタクシーが走っています。1つは黒の車体に黄色の屋根が目印の「模範タクシー」。もう1つはシルバーの車体に青の屋根が目印の「一般タクシー」です。料金は一般タクシーの方が安めですが、模範タクシーは割高な代わりにサービスが良く、日本語が話せる運転手も多いのが特徴です。一般タクシーは不正請求されることもあるので、できるだけ模範タクシーに乗るようにした方が良いでしょう。海外旅行に不慣れな人は外国人専用のインターナショナルタクシーもあるので、予定が決まっている場合は事前にインターナショナルタクシーを予約しておくことも一手です。

オーストラリア——助手席が一般的なオーストラリアのタクシー

オーストラリアではタクシーの車体は白。基本的に流しのタクシーは走っていないのでホテル、駅、タクシースタンドに行ってから乗車しましょう。ドアは自動開閉ではないので自分で開閉しなければなりません。また、オーストラリアでは料金体系がしっかりと決められていますので、ぼったくられる心配もあまりないでしょう。日本と違う点として、1人での乗車の時は助手席に乗るという習慣があります。もちろん運転手の誘いを断って後部座席に座っても構いません。特に女性は安全のため後部座席に乗った方が無難です。

フランス——無許可タクシーに注意!

フランスでは流しのタクシーがとてもつかまりにくいのでホテルや駅前、観光名所から乗ります。料金はメーター制ですが、チップが必要です。基本的には3人までしか乗る事ができません。荷物が多い時も同様で、追加料金が発生する事もあります。また、無許可タクシーが多く走っているので注意が必要です。見分け方は車上にタクシーランプがあるか無いかで見分けられることができるので無許可タクシー乗らないように注意してください。

まとめ

ここまで世界各国のタクシー特徴を調べてみました。世界各国でタクシーは交通手段としてなくてはならない存在です。しかし国によってタクシーの運営の仕方、乗車の仕方は全く異なるので行く国に合わせて乗車の仕方を変えなければいけません。行く国のタクシー事情をしっかり把握し事故・事件に巻き込まれないように注意しましょう。

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