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【試乗レポート】真打登場! 新型スズキ・スイフトは、コンパクトカーの革命児となるか?

2017.01.10

 

「エキサイティング・コンパクト」をキャッチコピーに昨年12月27日に発表され、いよいよ1月4日より発売が開始された新型スズキ・スイフト。常にコンパクトカーの世界に新しい風を吹き込んできたこのクルマ、今回のフルモデルチェンジではどのように変わったのでしょうか。ここでは、そんなスイフトの歴史を振り返るとともに、新型のインプレッションも交えてお届けします。

そもそも スズキ ・ スイフト とは、どんなクルマ?

 

スイフトとは、スズキが販売しているハッチバック型のコンパクトカーのことです。この車名の歴史は古く、1980年代よりカルタスの輸出仕様などで使われていました。

日本では、2000年に初代が登場。当時のワゴンRプラスのプラットフォームを用い、廉価な小型車として販売されていました。このクルマが注目を浴びたのは、走りの性能を高めた「スポーツ」というグレードが登場してからで、こちらも充実した装備の割には価格が安いということから走りを愛するユーザーに好評でした。また、2001年からはジュニアWRCにも参戦し「イエロー・ブレット(黄色い弾丸)」とファンの間で親しまれていたのは有名です。

世界戦略車となった2代目

 

既存のプラットフォームをベースに用いていた初代とは異なり、大きく進化を果たしたのが2代目です。2004年にフルモデルチェンジとなり、デビューしました。これまでのスズキ車とは違う大胆なソリッド感あふれるデザインで、コンセプトカーの「CONCEPT-S」シリーズの流れを上手く汲んでいるといえます。また質感も大幅に向上し、欧州市場を意識したシンプルかつクリーンなインテリアへと変貌を遂げました。これまでノーマークであった客層にも受け入れられ、大成功を収めたモデルでした。

もっとスイフトらしさを求めた3代目

 

大好評であった2代目を継ぐかたちで、2010年に3代目へとモデルチェンジしたスイフト。デザインは基本的にはキープコンセプトですが、よりエッジが効いて精悍さが増しました。もっとも変わったのは、さらに熟成された走りの性能です。大幅にボディが軽量・高剛性化されたこともあり、しっかりとした乗り味を実現。また小回りも効き、日本の道路事情にもぴったりと合ったクルマとなった点も見逃せません。時代の要請である環境性にもきちんと応え、高い燃費性能を誇っていた点も3代目の魅力といえるでしょう。

「エキサイティング・コンパクト」と銘打った4代目

 

そして2016年末、4代目となる新型スイフトが発表されました。これまでの流れとは大きく異なるモデルチェンジとなり、スタイリングも従来とは違ってどっしりとしたものになっています。プラットフォームには新設計の「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、さらなる軽量化と高剛性化を実現。またボディやエンジン、足周りも軽量化することで「XG」グレードの2WD・5速MT車では、従来比マイナス120kgという大幅な軽量化を果たしています。安全装備も充実しており、単眼カメラと赤外線レーダーを組み合わせた衝突被害軽減システム「デュアルセンサーブレーキサポート」をオプション設定。さらに快適なドライビングが楽しめるようになっているのが特徴です。

実際に新型を見てみると、どうなのか?

photo by 公式サイト

 

この新型スイフト、発売日に乗ってみることができましたので早速リポートしたいと思います。今回試乗したグレードはマイルドハイブリッド仕様の最上級仕様となる「HYBRID RS」です。

まずはエクステリアですが、5ナンバーとは思えないほどワイド感があります。欧州のプレミアムコンパクトのような、先代よりもさらに尖ったデザインが印象的です。後部ドアハンドルがCピラーガーニッシュに収まる設計ですので、ぱっと見は3ドアハッチバックのように見え、スタイリッシュになっているのはデザインの妙といえるでしょう。ただ、実用性という点では少し使いづらいかもしれません。

インテリアは機能的でありながら、質感が飛躍的に上がっています。特別なものは何もありませんが、クルマとしての本質を追求した結果なのでしょう。ナビやオーディオ、エアコンなどスイッチの操作性に優れています。ステアリングは適度に太く、チルトやテレスコピック機構も付いているので自分好みのドライビングポジションを簡単に決めることが可能です。シートのホールド性も抜群で、ひとクラス上の座り心地を実現しています。クッションも素晴らしく、適度な硬さがドライバーの疲れを軽減するでしょう。このシートだけでも、このクルマを選ぶ価値は十分にあります。

注目の走りはどうか?試乗インプレッション

photo by 公式サイト

 

それでは今度は、実際に運転してみましょう。走り出しは穏やかで、普通のガソリンエンジン車とさほど変わりません。CVTの制御も緻密で、ラバーバンドな感じはあまり感じられないのは嬉しいところでした。

このクルマが真価を発揮するのは、ずばりコーナーの続く道でしょう。車重が軽いこともあり、ひらりひらりとコーナーをパスしていく点が好印象でした。ダンパーの減衰は少し硬めですが、不快になるほどではありません。またタイヤが16インチのため、硬い乗り味という点ではこちらの部分も影響しているのでしょう。

今回試乗したのは気温が低いウエットの路面だったのですが、ひとつだけ気になった点があります。それはタイヤです。この「HYBRID RS」には、ブリヂストン・エコピア EP150が標準装着されています。タイヤの作動温度域から少し外れている(試乗当日の気温は3度)のか、若干グリップ不足を感じました。ただこのあたりは、気候に応じたタイヤを交換することで解決できるので大した問題ではないかもしれません。

ズバリ、新型スイフトは買いか?

photo by 公式サイト

 

安全装備やスペックを考えると、十分「買い」といえる新型スイフト。燃費性能などはフルハイブリッドのライバルに及びませんが、実燃費ではいい勝負となるでしょう。乗り心地はソリッドなので好みが分かれそうですが、15インチタイヤのグレードもありますので検討してみる価値はあります。ただ、本当に走ることが好きな方はスポーティグレードである「スポーツ」を待った方がいいと思われます。新プラットフォームの採用でボディ剛性が大幅に上がっていますので、走りに期待が持てそうです。

早くも話題沸騰の新型スイフト、あとはライバルがどう出るかが非常に楽しみです。

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