ポルシェ911が日本から消える日……業界人が明かす価格急高騰の裏側

ポルシェ911が日本から消える日……業界人が明かす価格急高騰の裏側
     
   

中古のポルシェ911は国内から続々と姿を消している

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photo by wikipedia

ところがここ数年で国内の中古911は一気に減少しています。それも、古ければ古いほど。

ポルシェ911は、年式によって変更が加えられ進化するクルマなのですが、これまでに6回の大きなモデルチェンジを受けており、7つのボディタイプで大別されています。 古い順に「ナロー」「930」「964」「993」「996」「997」「991」と呼ばれています。

一般的な感覚でいえば、古いクルマほど、価値は低くなってスクラップ同然と化していくハズです。それは当然でしょう。搭載されている技術は低く、パーツは経年劣化して故障のリスクは高いし、見た目だってボロいんだから。

しかし、ポルシェ911ではナローがもっとも高い。もちろんコンディションにもよりますが。

5~6年前までは、まったく事情がちがいました。いくら値段を下げても、古いポルシェはそんなには売れなかったといいます。

ところが、その後状況が一転します。次々にヴィンテージ911が売れまくり、アッと言う間に価格が高騰。今では新車の911をはるかに凌ぐ価格で取り引きされています。

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