より未来感を高めた、2〜3代目プリウス
こうして発売されたプリウスは、ハイブリッドという言葉を一般消費者に広める存在へと急成長していきます。2003年に発売された2代目では「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」をキーワードに、環境性能だけでなく、力強い走りをアピール。
スタイルもより近未来的なものに一新し、空力性能が強化されました。この結果、10・15モード燃費は35.5km/lを記録。またしても世界最高水準の燃費を達成するとともに、「プリウス=低燃費のクルマ」というイメージを確立させてました。
さらに、2009年には、3代目プリウスへと進化。特徴的なトライアングル・シルエットはそのままに、先代プリウス以上に質感が高められました。プリウスは燃費性能もさらなる進化を遂げており、38.0km/L(10・15モード燃費)を記録しています。
またこの時代から、トヨタ以外の自動車メーカーもハイブリッド車に参入。海外ではシボレー・ボルトやメルセデス・ベンツ・S400ハイブリッドなどが発売され、特に国内ではホンダ・インサイトとプリウスの熾烈な販売競争が記憶に残っている方も多いことでしょう。