今度こそ、鈴木尚典さんに焼肉に連れて行ってもらったときの話
話が逸れました、焼肉に行ったという話でしたね。
鈴木尚典さんといえば、とにかくよく食べるということで有名でした。そして、そんな大スターに食事に連れて行ってもらうということで、
「残すわけにはいかない」
というプレッシャーがすごかったことをよく覚えています。試合後の補給食などには一切目もくれず、極限まで空腹な状態を作り出し、夜ご飯へと向かいました。
メンバーは4人。尚典さんは一切お酒を飲まないため、食事のみの無制限一本勝負。
ラウンド1
Photo By Jun OHWADA
まずは最初のオーダー。
「ウーロン茶4、レバ刺し4、牛刺し4、サラダ4、キムチ4」
(まだレバ刺しなどの刺身系が食べられた時代の話です)
これはプロ野球を辞めてから気付いたのですが、当時は全て人数分頼むのが常識でした。
ラウンド2
Photo By Fumiaki Yoshimatsu
最初のオーダーでテーブルが一杯になったのもつかの間、2回目のオーダーです。
「牛タン4、ロース4、カルビ4、ハラミ4、大ライス4」
今から考えれば、最初のオーダーではまだ何も焼いてないんですよね。
テーブルが一杯にもかかわらず、まだ「焼肉」をしていない。
続々と焼かれる予定の肉達が運ばれてきますが、当然テーブルには乗らないので、座っている横に置くなどして、とにかくそのテーブルの周りは肉だらけ。網の上は肉祭り。とにかく焼きまくり、食べまくり。
ちょっと想像していただきたいのですが、これだけ食べ続けていると、休む時間がないんです。焼き続けて、食べ続けていると、顎の筋肉がパンプアップするんですね。
ラウンド3
Photo By Norio NAKAYAMA
食べ続けているので、当然、会話はほとんどありません。ひたすら肉を喰らう4人。次々と焼かれていく肉。あっという間に肉が無くなりました。そして3回目のオーダーです。
「ホルモン4、ミノ4」
肉が終わると、内臓系です。
これ、プロ野球界では割と常識なのですが、内臓系はデザートです。いまだに癖が抜けないのですが、最後は内臓系を頼むというのがセオリーです。
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