ちょっとフライング?2017年の自動車業界10大ニュースをまとめてみた

ちょっとフライング?2017年の自動車業界10大ニュースをまとめてみた
     
   

2017年も11月に入り、いよいよ残り2ヶ月を切りました。皆さんは残りの2ヶ月をどのように過ごす予定でしょうか?

日産の完成検査違反のニュースが伝えられモーターショーを前に水をかけられたばかりですが、自動車業界は新型車やモデルチェンジの話題も含め、今年も話題が盛りだくさんでした。今年を締めくくるにはまだ早すぎますが、モーターショーも開催されたことでとりあえずひと区切り。今年の10大ニュースをまとめてみました。

自動車業界ニュース第10位:相次ぐ事故とトラブルで、ドライブレコーダーに注目集まる

路上トラブルが原因だったという東名高速道路での事故のニュースなど、頻繁に起きるトラブルの報道により、量販店のドライブレコーダーの在庫が一時なくなるほどの人気を博しました。

状況を記録しておく必要性にユーザーの方の関心が急に高まっており、カーナビに機能を持たせたものやシートの横などにリモコンをセットするものがあります。

また、ドライブレコーダーというと前方を撮影するというイメージがありますが、後ろ向きにつけるものや360度全方向を録画できるドライブレコーダーも増えています。

おもしろいのはすべての方が被害者側という立場でいること。本当に全ての方が被害者側なら、事故もトラブルも起きないのですが。

自動車業界ニュース第9位:ワゴンRフルモデルチェンジ、トールワゴンの新たなベンチマークとなるか

2月にフルモデルチェンジを受けた新型ワゴンRは、歴代初となるマイルドハイブリッドとデュアルセンサーブレーキサポートが追加され、低燃費だけではなく、質感の高い軽トールワゴンとして高い評価を受けました。

機能性と低燃費を追求したこれまでの軽から、プレミアム感を感じさせるまでになった新型ワゴンRは、軽トールワゴンの新たなベンチマークとなるかと注目されましたが、ホンダの新型N-BOXの前に、早くも苦戦しているようです。

自動車業界ニュース第8位:東京モーターショー開幕、EVと自動運転が花盛り!

10月25日に開催された「第45回 東京モーターショー2017」は、米大手メーカーが今回も出展を見送るなど、海外メーカーの出展も減って淋しいスタートとなりました。反面、VRを使った展示などで新機軸を打ち出す試みもされています。展示内容で目立つのは各車の新機種以外にも、EVと自動運転のコンセプトカー。世界的な電動化シフトに向けた姿勢と、自動運転に向けた次世代技術をアピールする場となりました。

三菱自動車が出展したSUVのコンセプトカーもAIを搭載。フォルクスワーゲンは日本で初めて発売するEV「e-ゴルフ」などを出展しました。

開催直前に日産自動車の無資格検査問題が発覚。期間中にもスバルでも同様の問題が表面化するなど、逆風も吹いた東京モーターショーは11月5日まで開催されます。

自動車業界ニュース第7位:SUVのC-HRがプリウス、アクアを抑えて販売台数首位に

4月の車名別国内新車販売台数で、2016年12月に発売されたトヨタ自動車のSUV「C-HR」が13,168台で、初めて月間首位になりました。軽自動車のN-BOXやトヨタでも主力の「プリウス」「アクア」などを抑える快挙でした。

C-HRはHVとガソリン車の2種類あり、個性的で斬新なデザインが、既存のハイブリッド車に物足りなさを感じて買い控えていたユーザーや、若い層を取り込んだと見られています。

自動車業界ニュース第6位:完全自動運転が見えてきた

完全自動運転に向けた取り組みは着実に進んでおり、部分自動運転の性能も格段に進化したのが2017年でした。

メルセデスの新型Sクラスには、「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」を導入。登録した目的地に到着するまで、自動で加速と減速を行ってくれる。例えば高速道路では、料金所や出口、ジャンクションが近づくと、自動的に減速する。また、「アクティブ・スピード・リミットアシスト」は、道路工事による速度制限の標識を読み取り、制限速度まで自動的な減速を行うというもの。

また、BMWの5シリーズに採用される「ドライビング・アシスト・プラス」は、世界最高レベルと言われ、ひと組のステレオカメラと前向きに3つ、後ろ向きに2つの合計5つのミリ波レーダーを使う現在最高峰と思われるシステムで、衝突回避・被害軽減ブレーキや時速10km以下で無人で動くリモート・コントロール・パーキング、後車追突警告なども備えていて、ほぼ全車速で使うことができます。

さらに、BMWでは2021年に自動運転車を市場に投入する計画であり、『7シリーズ』をベースにした自動運転プロトタイプ車を、2017年内に40台製作し、公道での走行テストを開始するとしています。

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