イギリスの自動車コンサルタントLMCオートモティブが、昨年1年間の世界の自動車世界販売台数をまとめ発表しました。驚くべきはそのランキングの中に数多く日本車が含まれていることです。日本ではなかなかなじみのない車もあるかもしれませんが、いったい世界ではどんな車が売れているのでしょうか。
今回は、2017年世界販売台数ランキングをもとに、世界で売れている車をひとつずつご紹介していきます。それでは、10位から早速ご紹介していきましょう!
第10位:トヨタ・カムリ
10位はいきなり日本車、トヨタからはカムリが登場です。カムリは日本でもよく見る車種ではありますが、実は中国や北米で非常に人気のある車種です。
現行モデルはTNGAプラットフォームに新型の直列四気筒2.5Lダウンフォースエンジンとハイブリットシステムを搭載し、力強い走りと低燃費の両立を実現しています。
エクステリアもトヨタ独自のデザインであるキーンルックを搭載し、ワイドアンドロ―で以前よりも増してスポーティなデザインとなりました。
第9位:フォルクスワーゲン・ポロ
9位も日本でもよく見る車種ですね! ドイツのフォルクスワーゲンからはポロが登場です。コンパクトなボディにお洒落な外観で、豊富なカラーバリエーションの設定があり、女性のユーザーに人気のある車種となっています。ターボエンジンも搭載されておりしっかりとした走りが特徴です。また、GTIと呼ばれるスポーツモデルもホットハッチとして男性の車好きからも多くの支持がを得ています。
第8位:フォード・エスケープ
8位はアメリカのフォードからエスケープの登場です! 日本ではあまり見慣れぬこの車種ですが、コンパクトSUVとして世界で人気の高い車種です。初代はマツダとの共同開発でトリビュートと姉妹車でありました。
主要なエンジンは2.3L直四エンジンで、サイズ的にもトルク的にもちょうどよいサイズというところが人気の理由です。
第7位:フォード・フォーカス
7位もアメリカ、フォードから。こちらはセダン、ワゴン、ハッチバックの形があります。日本ではあまり見慣れない車種ですが、ごくまれにハッチバック型を見ることがあるかもしれません。フォードといえば日本では大きい車のイメージがありますが、世界で見るとコンパクトカーのラインナップも充実しており、人気のある車種です。
また、エンジンやトランスミッションの設定も豊富なことから、様々なケースに合わせて選択ができることも人気の秘密です。ライバルはフォルクスワーゲン・ゴルフでコンパクトカーの人気車種の一つです。
第6位:フォード・Fシリーズ ライトデューティー
6位は私たちのイメージ通りのアメリカの車、フォードのFシリーズライトデューティーです。Fシリーズはフォードが製造するフルサイズピックアップトラックです。排気量もすべてがV8の大排気量エンジンで、全長5m超、全幅2m超、全高1,9m前後と非常に大きくアメリカでは年間販売台数もトラックの中では常に販売台数一位を誇るほどの超人気車種です。
アメリカの象徴、といってもいいくらいの私たちのアメ車のイメージ通りの車で、日本でもよく見ることがある車です。
第5位:ホンダ・CR-V
5位は国産車、ホンダからCR-Vの登場です。こちらは日本でもおなじみの車種ですね。現在日本国内では販売していませんが今年夏に国内での復活が決まっています。北米では5代目モデルが販売されており、比較的人気の車種です。
エンジンは2.4Lのエンジンとなんと1.5Lのターボエンジンの設定があります。SUVとしては非常に小さい排気量で、ダウンサイジングターボの潮流にもしっかり対応したことが世界での販売の多さにもつながっているようです。
第4位:トヨタ・RAV4
4位も国産、トヨタのコンパクトSUV、RAV4です。日本でもかつては販売されていましたが、現在は北米で好調の売れ行きを示しています。日本国内では共通プラットフォームのハリアーやレクサスNXが兄弟車として存在していますが、復活とのうわさもあります。
RAV4は乗用車ベースのいわゆるクロスオーバーSUVの先駆けとなった車で、現在においてもその立ち位置はゆるぎないものがあります。今までのRV車のような乗り心地とは異なる、上質な乗り心地の乗用車ベースのSUVとしての人気がこの順位の裏付けとなっています。
第3位:フォルクスワーゲン・ゴルフ
さあ、いよいよ第3位です。3位は納得の名車、ドイツはフォルクスワーゲンのゴルフです。ゴルフは3ナンバーサイズのハッチバックで、日本においても人気がありますが、世界においてもスタンダードな車種として人気があります。
車のタイプやエンジンも様々な種類があり、またスポーツタイプのGTIやRなど、豊富なラインナップと使い勝手の良いコンパクトなサイズが人気の秘密です。
第2位:ホンダ・シビック
2位は国産のホンダ・シビックです。日本においても2017年に復活しましたが、海外でもやはり不変の人気を誇る車種です。セダン、ハッチバック、日本では未導入ですがクーペのモデルも存在します。メインは直列四気筒1.5LターボCVTの組み合わせで、スポーティな走行からシームレスなドライブまでをそつなくこなす優等生です。
海外においてもその扱いやすさから人気があり、販売台数もその人気を証明しています。
第1位:トヨタ・カローラ
第1位は、なんとワンツーフィニッシュで国産車、トヨタのカローラです! 発売当初から日本のモータリゼーションを支え、日本において近年はプリウスに押されていましたが、世界の販売台数ではカローラが堂々の1位となりました。自動車の王様ともいうべきスタンダードな設計と丁度良いサイズ感は世界共通で愛されているようです。
海外においては、日本の仕様とは異なりカローラアルティスという名前で販売されています。見た目も異なり日本のカローラアクシオよりもややシャープなデザインが特徴です。排気量は様々な仕様が存在しますが、全体的に小さめです。またデュアルクラッチの設定も存在しています。
まとめ
世界の販売台数ランキングのうち半分が国産車という結果でした。意外に思われるかもしれませんが日本車は故障も少なく世界でも人気があります。また、私たちが普段目にすることのあまり多くない車も、世界では売れているようですね。国産の自動車が普及し始めてから約50年余、日本車も相当数世界での販売台数もあり、また浸透してきました。日本車のこれからは、どうなってゆくのでしょうか。その行く末を日本車とともに見守っていくことも、またこうして日本の車の売れ行きを知ることも、日本で生活する私たちにとって、嬉しい出来事であるといえましょう。