【車のトラブル対処方法】側溝にタイヤが落ちてしまった!ぬかるみにはまってしまった!脱輪・落輪やスタックした時の脱出方法とは?

【車のトラブル対処方法】側溝にタイヤが落ちてしまった!ぬかるみにはまってしまった!脱輪・落輪やスタックした時の脱出方法とは?
     
   

出典元:https://soranokumo.exblog.jp/14394901/

走行中、車のタイヤが正常な路面を外れてしまうことを「脱輪」、または「落輪」と言います。

たとえば、運転中に車を路肩に停車させるときを想像してみてください。

路肩に側溝がある場合、気をつけていないとタイヤがはまってしまうことがあります。これが典型的な脱輪・落輪です。

ほかにも、タイヤが縁石などに乗り上げてしまい空転して移動できなくなる場合や、砂地など路面の摩擦力が低い場所でタイヤが空回りしてしまうような場合も該当します。

このような場合にどのような対処をすればいいのかご説明しましょう。

脱輪・落輪した時の脱出方法

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脱輪・落輪の対処法は至ってシンプルです。

車が路面から離れてしまって移動できなくなっているわけですから、正常な路面の上に脱輪・落輪したタイヤを戻せば解決できます。

人力で持ち上げる

脱輪・落輪したら、車の運転者や同乗者が車外に出て、人力で車を持ち上げるのが最も簡単な対処方法でしょう。

見通しが悪い場所や交通量が多い場所では、脱輪・落輪した車に後続車が気づかず追突してしまう二次災害の危険があります。

車外に出たら、まずは脱輪・落輪の状況を確認するとともに、三角表示板を周囲に置くなどして周囲に危険を知らせなくてはなりません。

安全を確保した後は、いよいよ車を持ち上げる段階に移ります。

普通自動車の重さは、セダンタイプなら1000~1500kg程度、軽自動車の場合は800kg程度です。

成人男性が3~4人前後集まれば、車の片側を持ち上げて脱輪・落輪状態から復帰させられるでしょう。

ひとりでの運転中など、車を持ち上げるのが難しい状況で脱輪・落輪してしまった場合はほかの方法を検討するか、周囲の人々に声をかけて協力者を募ったほうが賢明です。

ハンドルを切って脱出

はまった溝が深くない場合や乗り上げた縁石が低い場合など、タイヤを路面に戻しやすいと思われる方向にハンドルを切り、強くアクセルを踏んで脱出を試みてください。

この方法は教習所でS字クランクを走行中に教えてもらったと思います。ただし、この方法には危険も伴います。

脱輪・落輪状態では車は動きませんが、タイヤが路面に戻ったと同時にすばやくアクセルから足を離さなければ急発進してしまうことになるからです。

脱輪・落輪からは脱出できたが、直後に周囲の障害物に接触した、というような状態に陥る危険もあるので注意してください。

安全を第一に考えるのなら、この方法を用いるのは周囲に十分なスペースがあり、運転者の技術に一定の信頼がおける場合だけに限ったほうがいいでしょう。

ジャッキと板を利用して脱出

タイヤ交換を行う際、車を浮かせるために必要なジャッキがあれば、脱輪・落輪状態からの復帰に利用することができます。

通常は脱輪・落輪した側にジャッキをセットし、タイヤを持ち上げた上でタイヤの下に板などをかませて路面に復帰させることになるでしょう。

車を持ち上げるほどの人数を集められない場合や、ハンドルを切るだけでは脱出できない場合にも対処できるのがメリットです。

ただし、当たり前の話ですが車にジャッキを積んでいないとこの方法は使えません。

また、持ち上げたタイヤの下に敷くのにちょうどいい板が手近にないことも十分に考えられます。

さらに、車を持ち上げている途中でジャッキが外れてしまう可能性もあるので注意してください。

タイヤ交換のときとは異なり、通常のセット位置にジャッキをかませられない場合もあります。

試している最中に危険を感じた場合は、無理をせず中止して他の方法を検討してください。

JAFや保険のロードサービスを呼ぶ

JAF(日本自動車連盟)や加入している自動車保険のロードサービスに連絡すれば、スタッフが脱輪・落輪からの復帰を手伝ってくれます。

自力での解決が難しい場合でもプロのサポートが受けられるので、非常に心強いといえるでしょう。

デメリットとしてはスタッフの到着までに時間がかかることと、サポートの内容によっては料金が発生してしまうことが挙げられます。

脱輪・落輪してしまったらまずは自力での対処が可能かどうか試し、どうしても解決できない場合はロードサービスに連絡するという手順を経るのがいいでしょう。

脱輪・落輪した後にチェック・修理した方がよいものは?

出典元:https://prado-proshop.jp/service-chassis/

脱輪・落輪してしまうと、タイヤの側面や車の底部など通常はものに接触することがない箇所がなにかに接触してしまう場合があります。

脱輪・落輪による衝撃や摩擦によってこうした箇所が破損してしまっている可能性があるので、以下の箇所に異常がないかチェックしてください。

タイヤの傷やホイールの歪み

側溝にタイヤが落ちてしまった場合は側溝の側面によって、縁石に乗り上げてしまった場合は縁石の角で、それぞれタイヤやホイールが傷ついてしまっている可能性があります。

表面の傷なら目視で確認できるはずなので、車体の内側・外側をそれぞれ確認してください。

アライメントの調整

アライメントとは、車体や軸に対するホイールの整列具合のことです。

通常、ホイールは車の前後、上下、左右から見たとき、常に軸に対して垂直になるよう配置されています。

アライメントが正常でないとタイヤの片側だけがすり減ってしまったり、ハンドルを切っていないのに車が勝手に左右に曲がってしまったりするためとても危険です。

脱輪・落輪すると、その衝撃でアライメントに狂いが生じる可能性があります。

目視でホイールの角度をチェックし、狂いが見られるようならアライメントの調整を行いましょう。

自力で行うことも可能ですが、不安な方は自動車整備工場などに依頼するほうが安全です。

もし、目視で異常が感じられなかったとしても、走行していて違和感を覚えるようなら一度自動車整備工場で点検してもらうようにしてください。

ロアアームなど足回りの歪み

「足回り」とは、自動車の車体と車輪を連結させ、路面からの衝撃を吸収する機構のことです。

ホイールの動きを制御する「ロアアーム」、車体と路面の衝撃をスプリングで減衰させる「ショックアブソーバー」などの装置からなります。

脱輪・落輪によって足回りに歪みが生じてしまうと、正常に車輪をコントロールできなくなる恐れもあるので大変危険です。

脱輪・落輪後の運転で違和感がある場合は、自動車整備工場で点検、修理を受けてください。

泥や砂浜でスタックした時の脱出方法

出典元:https://www.youtube.com/watch?v=YtkUIgg_zmY

泥や砂といった摩擦力の弱い路面では、タイヤが空転し立ち往生する「スタック」の状態に陥ってしまう場合があります。

このような時に有効な脱出方法をご紹介しましょう。

車両を前後に動かして反動をつけて脱出

「アクセルを踏めば車はわずかに動くものの、その後は空転して動けなくなってしまう」という場合は、前進と後退を小刻みに繰り返してみてください。

ブランコに乗った時のように徐々に車の移動範囲が大きくなっていくはずなので、数回繰り返せばスタックから脱出できるはずです。

板などを敷いて脱出

タイヤの空転を防ぐために、木の板などより摩擦力が強いものを空転しているタイヤの下に敷いて脱出を試みる方法もあります。

タイヤが乗るほどの大きさがあり、車体の重みを支えられるような十分な強度がある板を使いましょう。

他の車両にけん引してもらう

救助用の車両を別に用意してロープでスタックしている車とつなぎ、けん引して脱出する方法です。

協力者と道具が必要ですが、自力での脱出が困難な場合には有効な方法だといえるでしょう。

けん引される車は、タイヤが動くようにギアをニュートラルにしておきます。

JAFや保険のロードサービスを呼ぶ

脱輪・落輪時と同じく、ロードサービスに救助を求めるのも有効です。

ただし、自動車保険に付帯するロードサービスの場合は、スタックへの救助を行っていない場合もあるので注意してください

なぜかというと、保険のロードサービスは基本的に事故や故障を解決するためのサービスとして提供されているからです。

スタックは事故でも故障でもないため、対応範囲から外れてしまうことになります。

ただし、一部の保険会社はスタックへの対応もサービス範囲に含んでいるので、事前に確認しておく必要があります。

ロードサービスを利用するのであればスタックも対応範囲に含まれるJAF、またはスタックへの救助を行っている保険会社に救助を依頼するようにしましょう。

突然の脱輪・落輪には普段からの備えが肝心

出典元:https://www.pakutaso.com/20170831224post-12863.html

車のトラブルは、いつも予想外のタイミングで生じます。

いざというときに慌てないように、脱輪・落輪、スタックへの正しい対処方法をあらかじめ理解しておくようにしましょう。

車にジャッキを積んだり、ロードサービスへの連絡先をわかりやすい場所に控えておくようにしたりすればより万全です。

トラブルに適切に対処できるよう、普段からの備えを怠らないようにしてください。

 

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