2018年のF1世界選手権、オーストラリアグランプリ開幕!マクラーレンと決別したトロロッソ・ホンダのリザルトは?

2018年のF1世界選手権、オーストラリアグランプリ開幕!マクラーレンと決別したトロロッソ・ホンダのリザルトは?
     
   

出典:https://f1-gate.com/tororosso/f1_41382.html

F1(フォーミュラ・ワン)世界選手権、2018年シーズン情報

出典:http://motorpress.jugem.jp/?eid=1293

モータースポーツの最高峰、フォーミュラ・ワン
これまで様々なドラマを生んできたF1ですが、今年もそれぞれの熱い思いを胸に抱き、今年も厚い戦いが始まろうとしています。
今回は、F1世界選手権、2018年シーズンの見どころに迫っていきたいと思います!

マクラーレンと決別しスクーデリア・トロロッソとホンダが組んだ経緯

出典:http://www.as-web.jp/f1/146659

これまではマクラーレンがホンダのエンジン供給を受けていましたが、突如マクラーレンとホンダは契約を解消。
マクラーレンはルノーとエンジン供給契約を交わします。
対してそれまでルノーとエンジン供給の契約をしていたスクーデリア・トロロッソでしたが、今回の件でエンジン供給元をルノーからホンダに変更しています。
つまり、マクラーレンとスクーデリア・トロロッソのエンジン供給元が入れ替わった形になっているのです。
後にホンダが明かしたところによれば、マクラーレンとのパートナーとしての関係が対等でなかったことが契約の解消につながったといいます。
ホンダとしてはF1復帰後のキャリアがまだ浅かったためにマクラーレンが主導していく形となっていたといいます。
そういった意味ではスクーデリア・トロロッソとの関係はより平等な立場でのF1マシン開発ができているそうです。
悪役マクラーレン・ルノーと新生スクーデリア・トロロッソ・ホンダ、二つのチームのつばぜり合いに注目が集まっています。

レッドブル・トロロッソ・ホンダの今季のマシーンは?

出典:https://www.bluelady.jp/toro-rosso-honda-str13-21572/

レッドブル・トロロッソ・ホンダの今期のマシーンは新型のSTR13
新パワーユニットであるホンダRA618Hを搭載し、規格ではありますがV6 1.6Lターボエンジン、重量は145kgとなっています。
マシーン全体での重量も733kgとかなりの軽量ボディで今年のF1へ臨みます。

レッドブル・トロロッソ・ホンダの今季のドライバーは?

出典:http://minute-auto.fr/actu/toro-rosso-a-presente-la-str13

ピエール・ガスリー

ピエールがスリーはフランス出身のレーシングドライバーです。
2011年のシングルシーターデビュー以来輝かしい成績を残してきたガスリーは2015年にチーム無限に所属し、頭角を現します。
2015年、時をほぼ同じくしてレッドブルと契約します。
2017年には小林可夢偉がつけていたカーナンバー「10」を引き継ぎますがこれはF1史上初めてのケースでした。
2018年にはトロロッソと契約を果たし、これからの活躍が見込まれています。

ブレンドン・ハートレイ

ブレンドン・ハートレイは6歳でレースを始めたというサラブレッドです。
2004年にはフォーミュラ・フォード・フェスティバルにおいて優勝を果たしましたが、その年なんと13歳という若さでした。
2005年にはレッドブル・ドライバーサーチプログラムに参加するなど、その活躍が見込まれました。
その後も順調にそのキャリアを重ね、様々なマシンや舞台での走行を体験しています。
ガスリーの代役としてF1デビューを飾ったいきさつなど、今回もガスリーとの縁が色濃くイメージされるチームとなっています。

レッドブル・トロロッソ・ホンダ以外のチームの動向

出典:http://www.honda.co.jp/SF/

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツはメルセデス・ベンツが運営するレーシングコンストラクターです。
イギリスに本拠地を置き、1935年に設立という老舗のコンストラクターです。
優勝は過去45回と圧倒的な強さを誇り、シルバーアロー伝説などを残しました。
2018年のシーズンには新型マシンF1 W09 EQ Power+で臨みます。
2基の電気モーターと1.6L V6ターボの組み合わせで、パワーユニットも寝るセデスの将来の市販モデルと同名称を用いており、その自信が伺えます。

スクーデリア・フェラーリ

スクーデリア・フェラーリはイタリアに本拠を置く老舗レーシングコンストラクターです。
優勝回数は229回と圧倒的な強さを誇ってきました。
スーパーカー・フェラーリを製造するブランドだけあり、そのレース分野への造詣は他を圧倒するものがあります。
スクーデリア・フェラーリは新型マシンSF71Hで2018年のF1に臨みます。
ホイールベースの延長など、メルセデスの設計に寄せてきており、満を持してメルセデスとのライバル対決に期待が寄せられています。

マクラーレンF1チーム

マクラーレンF1チームはイギリスに本拠地を置くレーシングコンストラクターです。
F1ドライバーのブルース・マクラーレンによって創設されました。
ホンダとの因縁などもあり、2018年のシーズンではレッドブル・トロロッソ・ホンダとの対決が注目を浴びています。
新たにルノーエンジンとなったことで装いも新たに、気合も十分です。
名門復活を目指し、名称を改めて今期のF1に臨みます。
ドライバーはフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンと昨年同様の布陣となっています。
マシーンはMCL33。
多数のトラブルに見舞われていたこのマシーンですが、満を持してのチューンで開幕を待ちます。

アストンマーチン・レッドブル・レーシング

アストンマーチン・レッドブル・レーシングは2018年から新たにスポンサー契約を結んだ新生コンストラクターです。
その前からも、アストンマーチン・ヴァルキリーを共同開発するなど、かねてからイノヴェーション・パートナーとしてともに歩みを進めてきました。
マシンはRB14、エンジンはタグホイヤー(ルノー製)で今年のレースに臨みます。

アルファロメオ・ザウバーF1チーム

アルファロメオ・ザウバーはスイスに本拠地を置くF1チームであるザウバーとイタリアの老舗自動車メーカーであるアルファロメオの合同チームです。
2018年より装いを新たにしF1に参戦します。
1920年代や30年代のモータースポーツ黎明期にはその黄金期を築きましたが、1950年代に入ってすぐF1から撤退を余儀なくされます。
その後もF1に復帰をしますが戦績は振るわず、過去の栄光となってしまったアルファロメオの矜持を取り戻すため、この度ザウバーと手を組んで満を持して再びサーキットへ舞い戻りました。
果たして今年のレースでアルファロメオは名門として復活を果たすことができるのでしょうか。

日本人F1ドライバーの復帰は?

出典:https://f1-motorsports-gp.com/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%BD/2018-bhn-torohon-airoup/

トロロッソ・ホンダの誕生で日本人F1ドライバーが再びサーキットに帰ってくる可能性があるのではないかという期待が数多く寄せられています。
可能性があるのは三人、一人は現在23歳、育成ドライバーの松下信治、そしてもう一人は20歳の牧野任祐、さらにもう一人は同じく20歳の福住仁嶺です。
松下信治はザウバーのテストドライブを経験しており、そのキャリアにも文句なし。惜しくもF1昇格を果たすことはできませんでしたが今後の活躍が見込まれています。
牧野任祐と福住仁嶺はそれぞれF2に参戦を予定しています。
牧野任祐は3位以内、福住仁嶺は4位以内にランクインすればスーパーライセンス取得の条件を満たすことができます。
可夢偉以来の日本人F1ドライバーの誕生に期待が高まっています。

終わりに

出典:https://hermitage-netaudio.com/toro-rosso-honda/

いかがでしたでしょうか。
それぞれの歴史と関係性を知ると、F1はぐっと面白くなってきます。
定められた既定の中で戦うため、スポンサーやコンストラクター、チームやエンジニア、レーサーなど、それぞれの関係の結実したものが成果となって実るのです。
F1はある意味で大人になってからもより楽しめるモータースポーツといえるかもしれません。
今年のシーズンにも様々な思惑や期待が交差しています。
一度、その迫力あるレースをテレビでもいいのでご覧になっていただくことをお勧めします。

 

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