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スズキ・キャリイとは?現行12代目モデルの特徴は?
スズキ・キャリィは日本の車の中でも非常に歴史のある車です。現行モデルはなんと12代目!
現行モデルの特徴と共に、キャリイの歴史を振り返ってみましょう。
1961年に発売された初代スズライト キャリイ、3代目よりキャリイの名称へ
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初代のスズキ・キャリィはスズライト キャリイという名称で販売されていました。スズキの軽という意味でスズライトという名称になったようです。
2代目へのフルモデルチェンジ後も大きな変更点はありませんでした。
戦後の日本、高度経済成長を支えた車ともいえるのではないでしょうか。現行モデルよりもかなりサイズが小さく、可愛らしい印象です。
浜松市にあるスズキ歴史館に飾られているので、興味のある方は展示場を訪れてみてはいかがでしょうか。
3代目からはキャリイの名称に変更となりました。現行モデルと比べても面影を感じるような似たデザインになっています。
2013年に発売された現行モデル(DA16T)
2013年から現行モデルのキャリイが販売を開始しました。キャリイのフルモデルチェンジが行われたのは14年ぶりです。
日本車のフルモデルチェンジの周期は6年と言われることが多いので、14年間フルモデルチェンジが行われていなかったことにとても驚きました。
凹凸のある道に備えてショートホイールベースになったり、小回りが効くよう最小回転半径を短くしたり、環境を考えた変更点が見られました。
燃費は18.6km/Lで、前モデルの16.4km/Lを上回る数値を実現しました。
切換式パートタイム4WDとデフロックを装備した農繁仕様など多彩なラインナップ
キャリイは走行性能が非常に優れています。ボタンを押すだけで2WD、4WDの変更が可能になっています。
平坦な道では燃費を考え2WD、力が必要な時は4WDに切り替え、用途に応じて変更するのが良いでしょう。
パートタイム4WDといわれる機能も付いており、こちらは4WDの性能が更に分割されています。低速、高速で分かれておりこちらも非常に便利です。
雨の後の畑など、ぬかるんだ道でタイヤが飲み込まれても自力脱出が出来るようになっています。
人手の少ない畑仕事であっても、これまでより効率の良い畑仕事に取り組めるでしょう。
2017年の販売台数はライバルのダイハツ・ハイゼットが軽トラ1位
軽トラといえばスズキ・キャリイに加えて、ダイハツ・ハイゼットが出てくるでしょう。この2強と言っても過言ではありません。
ただ、2017年の売り上げて見てみるとダイハツ・ハイゼットの方が上回っています。
燃費の良さや機能面に大きく変更のあったキャリイが追い上げを見せるかもしれません。
新たに追加発売となるスーパーキャリイとは?
2018年5月にスズキ・キャリィからスーパーキャリーが販売開始となりました。
こちらでも競合となるのは、間違いなくダイハツ・ハイゼットジャンボです。
スーパーキャリイとして新たに加わった機能面を見てみましょう。
リクライニング可能なキャビンとシートバックスペース
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スーパーキャリイは軽トラですが、リクライニングが可能となっています。これにはとても感動させられました。
そもそも軽トラに乗ったことが無い方は分からないかもしれませんが、基本的に軽トラにリクライニングはありません。
問題ないと思う方もいるかもしれませんが、リクライニングが無いとは直角、180度なのです。普段乗っている車の座席はほとんどが傾斜になっているはずです。
運転するのは高齢者が多いでしょうし、長時間運転すると非常に疲れます。とても身体に優しい配慮です。
更に、小物などを室内に置けるシートバックスペースも完備されました。
先進の予防安全技術も採用
スーパーキャリイには、誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能が全車標準装備となっています。キャリイでは標準装備となっていないモデルもあります。
しかし、これまでの軽トラには安全技術が導入されてこなかったので、大きな進歩といえるでしょう。
ファミリーカーに安全技術は大事ですが、年配の方が運転することが多いと考えられる軽トラにも安全技術はとても重要です。
この機能により多様な環境でも安心して運転できるでしょう。
XとLの2グレード
現行のキャリイは5種類あり、スーパーキャリイにはXとLの2つのグレードが設けられています。
スーパーキャリイLの上位モデルにXが位置付いています。
キーレス、パワーウィンドウ、フォグランプなど、主要装備に違いが見られます。
乗用車として普段使いする方には上位モデルであるXをオススメします。
スーパーキャリイとハイゼット ジャンボの室内や荷室長などのサイズ・燃費・価格を徹底比較!
出典元:https://jp.autoblog.com/2014/09/02/daihatsu-hijet-truck-2014/
サイズ比較
2WD、5MTという同条件でスーパーキャリー、ハイゼットジャンボを比較しました。参考にしてみて下さい。
全長 | 全幅 | 全高 | |
スズキ・スーパーキャリイ | 3395mm | 1475mm | 1885mm |
ダイハツ・ハイゼットジャンボ | 3395mm | 1475mm | 1885mm |
参考にしてみて下さい、とは言ったものの数値的に違いがないのが現状です。
色にこだわらない方が多いかもしれませんが、ボディーカラーに違いがあり、どちらも特有の色を設けているので確認してみると良いでしょう。
燃費・価格比較
価格 | 燃費 | トルク | 馬力 | |
スズキ・スーパーキャリイ | 1,102,680円 | 18.8km/L | 63N・m | 37kW |
ダイハツ・ハイゼットジャンボ | 1,150,200円 | 18.6km/L | 60N・m | 34kW |
燃費、価格ともにそこまで違いが無く、誤差程度かもしれませんが、スーパーキャリイの方がやや優勢です。
仕事だけで使うのはもったいない?!軽トラのカスタム!
出典元:https://www.flexdream.net/line-x_auto/diary-line-x/37260/
リフトアップ
ドレスアップされた軽トラを見たことがあるという方もいるでしょう。ここ数年ユーザーの間で流行となっています。
よくあるのがリフトアップという、車高を高くしたカスタムです。「アゲトラ」と言われることが多いようです。
車高を高くして数インチ大きいホイールに変えるだけで、作業用の車という印象は大きく変わります。男らしく非常にカッコいいです。
軽トラなどを専門的に扱う業者もあるので、自分でカスタムしたことが無い、自信がないという方は頼んでやってもらうのが良いでしょう。
ターボ化
もう一つのカスタムはターボ化です。今回紹介したスーパーキャリイはトルクが63N・m、馬力が37kWです。
車体が軽いというのもありますが、軽トラのエンジンは自然吸気エンジンでターボが無く、そこまで力が強くありません。
ターボ化するにあたって、ATかMTか、4WD、デフロックなどが関わってきます。また、パワーアップするとはいえ車にはこれまで以上に負荷が掛かるのでその点も注意しなければいけません。
普段畑仕事で使うのであれば、余計な負荷をかけるのは危ないので避けたほうがいいでしょう。あくまで趣味で楽しみたいという方向けです。
まとめ
出典元:https://agrijournal.jp/material/37699/
今回はスズキ・スーパーキャリイを中心に紹介させて頂きました。
正直軽トラなんてどれも同じ、荷物を運べたらそれでOKと思っている方が多いと思います。私自身もそうでした。
ですが、リクライニングや安全性能なども進化し、仕事用のみならず普段使いしやすい車であることが分かりました。
車両の価格が安く、利便性が高く、燃費だって全然悪くありません。カスタムして自分好みに遊ぶことも出来ます。
車の購入を検討している方で軽トラを全く視野に入れていなかった方は是非、軽トラも考えてみてはいかがでしょうか。